ヨーロッパの出版文化史




ヨーロッパの出版文化史

戸叶勝也 著

B5判 上製本 208ページ 図版多数

定 価 本体4700円 + 税

ISBN4-947613-77-7 C1022





書写本の華麗さは15世紀にまさにその最高潮期を迎えていました。そんな時代にあってすぐれた工匠魂と求道者のこころをもった発明者のヨハネス・グーテンベルクは、絶え間のない創造的不安のただ中にあったとみられます。発明者にとっての印刷術とは書写の安価な代用品などではなく、印刷術と活字書体はそれ自体として完成されるべきものであり、またあらたに誕生した書籍の出版・販売業者とは、著作者から読者への単なる仲介者ではなかったのです。本書ではヨーロッパの出版文化史を個別科学の枠組みから解き放ち、社会史と精神文化史の側面から照射した好著です。



筆者が特に力を入れて叙述した事柄について  著者「あとがき」より
筆写本の時代と同様に活字版印刷の時代になっても書体が重視され続けたこと。
活字版印刷術の発明に関する事柄をグーテンベルクの生涯とともに詳述したこと。
新技術の印刷術がヨーロッパ諸地域に伝播した様子と、代表的な初期印刷者の素描。
ルネサンス人文主義と出版業との密接なつながり。
宗教改革と印刷物の普及。
ヨーロッパ各国語の形成にはたした印刷術の役割。
カトリック・ルネサンスと出版業の関係。
印刷術と書籍の普及にはたした書籍見本市のおおきな役割。
17世紀におけるオランダの出版業の発展。
【著者紹介】

戸叶勝也(とかの かつや)
1938年  東京都にうまれる
1961年  東京大学文学部西洋史学科卒業
     NHK教育局、国際局(この間ドイツ海外放送勤務)を経て
     現在日本大学経済学部教授。専攻/ドイツ近現代史
主要著書 『ドイツ出版の社会史〜グーテンベルクから現代まで〜』(三修社 1992年)
     『レクラム百科文庫〜ドイツ近代文化史の一側面〜』(朝文社 1995年)
     『人と思想〜グーテンベルク〜』(清水書院 1997年)
     『ハプスブルク家のオーストリア』(共著 講談社 1982年)
     『ドイツ啓蒙主義の巨人  フリ−ドリヒ・ニコライ』
      (朝文社 2001年)


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朗文堂書籍のご愛読者のみなさまへ

 2004年の夏は、まず最初に例年にない早い梅雨明けにはじまり、猛暑と台風が連続して日本列島に襲来しました。出版界も他人事ではなく、ここ数年続いていた小規模書店の閉鎖だけにとどまらず、大型書店にも激震がおそいかかり、小社のような零細専門出版社は正直なところ、ただただ驚きどうしたらよいのか手をこまねいて傍観していたというのが実情でした。
 なかでも読者の皆さんも新聞報道などでご存じのことと存じますが、デザイン美術書の販売に積極的であり、小社のよき理解者でもあったL書店チエーンが独立性を失い、大取り次ぎの傘下に入ってふつうのパターン配本による書店になってしまったことと、それについでA書店チェーンの一時閉鎖などによっておおくの書店から親しい書店員の仲間が去っていってしまったことは淋しいかぎりのできごとでした。
 そんな逆境のなかでも関西から進出されたJ書店チェーン、B書店チェーンの皆さんが理解を示されてくださり、またA書店の再建が決定してようやく読書の秋をむかえ、新刊および増刷の決定をみることができました。
 いずれにしても当分は出版・書店界は烈風のもとでの苛酷な活動をしいられることになりそうです。小社もご愛読者のみなさまのご声援をたよりに、なんとか堅実に良書の刊行をつづけてまいります。
かわらぬご支援のほどお願いもうしあげます。
                              2004年 初 秋  朗文堂出版部


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