カテゴリー別アーカイブ: 新宿私塾

【新宿私塾】 新宿私塾第24期 全課程を修了いたしました。

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24期修了《新宿私塾第24期、櫻花爛漫の春に、意欲満満でスタートしました》
東京の櫻があでやかに花をつけた2014年04月01日、新宿私塾第24期は開塾しました。
日中は新宿御苑にお花見に出かけるひとで賑やかだった周辺も、花冷えでしょうか、夕刻ともなるといくぶん肌寒くなり、いつもの静けさがもどりました。
ところが定刻の 18 : 30 から第一回目の講座が開始されると、教場はあつい熱気につつまれました。

それからの半年間、ほぼ夏休みもなく新宿私塾は開講され、晩夏の09月16日に修了しました。
この間、講師、塾生の先輩ともども、全力であたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力してきましたし、25 回の講座はいずれも内容の濃いものでした。
開塾から半年後、修了式当日の、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を紹介ご紹介しました。

Web24譛溷・蟄ヲ DSCN3552 DSCN3558 24期カリキュラム表紙2014年04月01日、新宿私塾第24期開塾式当日の塾生諸君。上掲の修了時の写真とくらべると、ずいぶん表情がちがいますね。
それからの半年間、長かったようで、短かった半年でした。
そして梅雨時のゲリラ豪雨、猛暑というより酷暑の連続の日日と、どこかことしは天候不順な毎日でしたが、一回の休講もなく新宿私塾は開講されました。
【 関連情報 : 新宿私塾第24期 スタートしました
【 関連情報 : 新宿私塾第24期順調に進行中。新宿私塾第25期事前予約が定員を上まわっています
【 関連情報 ; 朗文堂 新宿私塾 PIAZZA SHINJUKU 誕生

まじめに講義。 DSCN7103DSCN3909 DSCN3910 DSCN3911

それぞれの塾生の皆さんの、出身地、経歴、職場、居住環境がほとんど異なる新宿私塾ですが、なにぶん少数精鋭の塾生数ですから、すぐにお互いの立場にたいする理解と、おもいやりがうまれます。
それが修了後にも、同期ごとに、あるいは受講期を越えた潜在的な同門意識となって、問題や困難に立ち向う際のおおきな援助となります。それが24期生のあいだでも強固だったようです。
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新宿私塾では、タイポグラフィにおける「知 ・ 技 ・ 美」のバランスのよい学習をモットーとしています。
それはまた「知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず」という、つよい自戒をともないます。
出会いはうれしく、別れはさびしいものです。それでも半年間、ともにまなび、ともに苦しんできた新宿私塾24期生の皆さんは、雄雄しく羽ばたき、旅立っていきました。
ここにまた、タイポグラフィの尖鋭としての同志の輪が、おおきくふくらみました。

【新宿私塾】 第25期生募集の状況&ピアッツァ・シンジュク コーナー誕生。

25期募集修了《新宿私塾第25期 すでに事前ご予約者が定員を上まわっています》
ようやく猛暑がおさまったせいでしょうか。ここのところ新宿私塾入塾ご希望のかたからのお問い合わせがつづいております。
現在開講中の新宿私塾第24期は最終版をむかえ、2014年09月16日に終了予定です。
つづいて新宿私塾第25期が09月30日から開講予定ですが、すでに一般公募に先だって、事前ご予約者が定員を上まわる状況にございます。

というわけで、新宿私塾への入塾をこころ待ちにされていた皆さまには申しわけありませんが、今秋開講の「新宿私塾第25期」は、事前申し込み者以外の入塾はとても困難な状況になっております。

今後とも、新宿私塾第26期(2015年04月開講予定)、第27期(2015年09月開講予定)への入塾をご考慮の皆さまは、できるだけ早く、 「朗文堂 robundo@ops.dti.ne.jp 担当 : 鈴木 孝」 宛にご一報をいただき、事前相談、事前見学、事前予約をいただければ、一般公募に先だって、お申し込み先着順に入塾のご意思を再確認させていただき、キャンセル待ちのかたから優先して入塾していただきます。
勝手を申すようで恐縮ですが、この段ご了承たまわりたくお願いいたします。

PIAZZA《新宿私塾塾生と新宿私塾修了生のひろば-ピアッツァ・シンジュク コーナー誕生》
朗文堂には、新宿私塾、活版カレッジのふたつのちいさな教育機関があります。
新宿私塾の定員は10名ですが、すでに200数十名の修了生をかぞえます。
活版カレッジは定員04名ですが、修了期間が90日ほどと短いために、こちらも60余名の修了生をかぞえます。
またこのうち、新宿私塾と活版カレッジの双方を受講されたかたも相当数にのぼります。

SNS メディア全盛の現代ですし、朗文堂では各種のイベントを開催していますので、修了生のあいだでも 「新宿私塾 ◯◯ 期会」 などの交流はさかんのようです。
とりわけ活版カレッジには<アッパークラス>があって、終了後もほぼ毎月一回の定例会をもってあつまり、技術の向上や情報交換がさかんです。
そこで24期、200余名という多数を数えるにいたった新宿私塾の交流の場として、SNS メディアだけでは包摂しにくい、気軽な<ピアッツア-ひろば>として、<ピアッツァ・シンジュク>が誕生しました。

入り口は朗文堂ホームページに専用コーナー<ピアッツァ・シンジュク>を設けてあります。
当分の間投稿は新宿私塾宛にご連絡いただきます。管理人は新宿私塾修了生の 神村 誠 さん、北 美和子さんが担われています。
ピアッツァ・シンジュク>は、新宿私塾修了生だけでなく、ひろくタイポグラフィに関心のある皆さんのご訪問を歓迎するとともに、修了生の皆さんの積極的な投稿を期待いたします。

新宿私塾第24期順調に進行中。新宿私塾第25期事前予約が定員を上まわっています。

24期順調に進行中《新宿私塾第24期 有馬トモユキさんの講義》
梅雨があけ、猛暑がおそった07月22日[火]、新宿私塾第24期16回講座が開講しました。
この日の講師は有馬トモユキさん。有馬さんは、1985年長崎県うまれ。2007年青山学院大学卒業。

また有馬さんは
新宿私塾第09期修了生でもあり、塾生諸君の仲間でもありますので、講座ははじめからなごやかに、そして熱気にみちたものでした。

有馬さんは、現在は「日本デザインセンター」に勤務して、Web、グラフィックデザイン、UI の領域で活動しています。
そのかたわら TATSDESIGN の名義で、音楽作品とそのプロモーションに関するデザイン、映像演出、パフォーマンスなどの活動も多彩に展開されています。
【 関連URL : TATSDESIGN

DSCN5208 DSCN5209  25期募集修了

《新宿私塾第25期 すでに事前ご予約者が定員を上まわっています》
現在開講中の新宿私塾第24期は09月16日に終了予定です。 つづいて新宿私塾第25期が開講予定ですが、すでに一般公募に先だって、事前ご予約者が定員をおおきく上まわる状況にございます。

というわけで、新宿私塾への入塾をこころ待ちにされていた方には申しわけありませんが、今秋開講の「新宿私塾第25期」は、事前申し込み者以外の入塾は不可能な状況になっております。

今後とも、新宿私塾第26期(2015年04月開講予定)、第27期(2015年09月開講予定)への入塾をご考慮の皆さまは、できるだけ早く、 「朗文堂 robundo@ops.dti.ne.jp 担当 : 鈴木 孝」 宛にご一報をいただき、事前相談、事前見学、事前予約をいただければ、一般公募に先だって、お申し込み先着順に入塾のご意思を再確認させていただきますので、確実に入塾することができるかと存じます。
勝手を申すようで恐縮ですが、この段ご了承たまわりたくお願いいたします。

朗文堂 新宿私塾 PIAZZA SHINJUKU 誕生。

PIAZZA 新宿私塾

朗文堂 新宿私塾が誕生したのは2004年09月のことでした。このとき「学校教育機関だけでは学べない、タイポグラフィの前衛養成のための私塾」として、意欲に富んだ第一期生を迎えました。
それから十年余が経過し、新宿私塾修了生はいまでは二百数十名を数えるにいたりました。現在は新宿私塾第24期生が、真摯な学習をつづけております。

ソーシャルメディア全盛の現代ですから、新宿私塾修了生の皆さんは、同期会などを結成して、各種のプラットホームで情報発信と情報交換を続けています。
それでも新宿私塾はひらかれた場所であり、なによりもコミュニケーションの手段として、タイポグラフィをおもくみる、ちいさなコミュニティでもあります。

ここに新宿私塾同期会の枠を越えた情報交換の場として、簡便なブログスタイルでの〈PIAZZA SHINJUKU  新宿私塾のひろば〉を、拠点の朗文堂 WebSite の一画に開設いたしました。

〈PIAZZA SHINJUKU  新宿私塾のひろば〉の投稿者は、新宿私塾修了生、新宿私塾在講生、講師の皆さんが中心となり、管理者は新宿私塾修了生有志が担当します。
もちろん読者は新宿私塾修了生にとどまらず、タイポグラフィにご関心のある皆さまにむけて、ひろく、ひらかれた場所になります。
まもなく新宿私塾修了生の皆さんには、投稿方法などを送付いたしますので、積極的な参加を期待いたします。

また朗文堂 WebSite をご訪問のみなさまは、ときおりホームページからお入りいただき、〈PIAZZA SHINJUKU  新宿私塾のひろば〉をご覧いただいて、若く、あたらしい、意欲に富んだ、タイポグラファ群像をご覧いただけたら幸甚でございます。

【新宿私塾】 第24期 順調に進行中。

私塾24期順調に進行中

《新宿私塾第24期、櫻花爛漫の春、意欲満満でスタートしました》
東京の櫻があでやかに花をつけた04月01日[火]、新宿私塾第24期が開塾いたしました。
この日の日中は新宿御苑にお花見に出かけるひとで賑やかだった周辺も、夕刻ともなると花冷えでしょうか、いくぶん肌寒くなり、いつもの静けさがもどりました。
ところが定刻から第一回目の講座が開始されると、教場はあつい熱気につつまれました。
DSCN3908これから半年間、ほぼ夏休みもなく新宿私塾は開講され、晩夏の09月16日に終了します。
この間、講師、塾生の先輩ともども、全力であたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力しますし、25回の講座は、いずれも内容の濃いものとなっています。
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櫻前線が津軽海峡をわたって、いつの間にか北海道におよんでいました。
新宿私塾第24期第4回目、04月22日[火]は、「講義:活字組版指定基礎」(講師:鈴木 孝)でした。

180分の講座時間いっぱい、演習としての「組版指定の実際」と、課題2「組版指定」が展開していました。

この講座をつうじて「活字サイズ、字間、行間、段間」、「基本組体裁、縦・横、左右揃え、頭揃え、中心揃え」、「禁則、約物、段落字下げ、ぶらさがり組、追い出し・追い込み、行頭括弧の扱い、和・欧文混植の実際」などをまなびます。
そしてこれらの実際が、活版印刷、写植組版などの歴史のなかで醸成され、現代のパソコン組版の基礎となっていることを体験します。

こうして新宿私塾第24期は順調に進行しております。今週末の05月10日[土]は、フィールドワークとして、いったん教場をはなれて公版書籍印刷所の実際をまなびます。
これから半年後、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を、再度紹介できたら幸せです。

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新宿私塾第24期 スタートしました。

私塾24期開始Web24譛溷・蟄ヲ

《新宿私塾第24期、櫻花爛漫の春、意欲満満でスタートしました》
東京の櫻があでやかに花をつけた04月01日、新宿私塾第24期が開塾いたしました。
日中は新宿御苑にお花見に出かけるひとで賑やかだった周辺も、夕刻ともなると花冷えでしょうか、いくぶん肌寒くなり、いつもの静けさがもどりました。
ところが定刻から第一回目の講座が開始されると、教場はあつい熱気につつまれました。

これから半年間、ほぼ夏休みもなく新宿私塾は開講され、晩夏の09月16日に終了します。
講師、塾生の先輩ともども、全力であたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力しますし、25回の講座は、いずれも内容の濃いものとなっています。
半年後、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を、再度紹介できたら幸せです。
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24期カリキュラム表紙新宿私塾第24期カリキュラム 表紙  (Design : 講師 杉下城司さん) 

新宿私塾第24 期カリキュラムの表紙は、デジタルタイプの「FRESCO」によります。
新宿私塾では、受講期間のあいだに、和文活字でも欧文活字でも、どちらでもかまわないのですが、できるだけ「My Favorite Type ── わたしのお気に入りの活字書体」を獲得することが勧められます。

もちろん、世上の評価がたかい活字書体でも、まったく無名の活字書体でも、「はやり書体」でも一向にかまいません。むしろどんな活字書体にも、避けがたく付着している「長所と短所」をみつけだして、「長所をいかし、短所を制御する能力」がとわれます。

──────── 杉下城司さんのコメント
新宿私塾24期カリキュラム表紙の書体は、『Counterpunch』, 『Type now』の著者でもある、オランダのタイポグラファ、Fred Smeijers(フレッド・スマイイエルス 1961-)の OurTypeが製作した〈FRESCO〉を使用しました。
〈フレスコ〉の最初は1988年10月にオランダの雑誌に使われました。この年には〈ローティス〉,〈ストーン〉ファミリーも発表されましたし、デジタル・タイプの世界では、なんらかの、おおきな変革が起きた年でもありました。

デジタル・タイプとしてリリースされたのは2001年からで、ファミリー構成も〈ローティス〉,〈ストーン〉などとも似た構成になっています。そして2010年にはアラビア語用のフォント・セット〈アラビック〉もリリースされています。
〈FRESCO〉ファミリーは、ローマン、サンズ、プラス、プラス・サンズ、インフォーマル・サンズ、スクリプト、アラビックがあります。
今回使用した書体は、インフォーマル ・サンズを使用しています。

【 Fred Smeijers と OurType 関連のURL/ウィキペディア: Fred SmeijersOurType 】
フレッド・スマイイエルス氏の画像集には、新宿私塾修了生ならニヤリとする画像も!
【 URL/Fred Smeijers 画像集 】

新宿私塾講師:櫻井優樹さん METAMOS™ 5th ANNIVERSARY

m5_01 m5_02METAMOS™ 5th ANNIVERSARY を記念して、ノベルティのスカーフを制作しました。
スカーフには以下のような、これからの METAMOS™ の宣言文を記しました。
——
The form slowly gets rusty, crumpled and then exposed to the sun.
Furthermore that aspect ends up transforming the other thing.
It communicates through vision and phonetics, but even the personal experience is changed.
The elements in this world varies beautifully hour by hour.
In that metamorphosing atmosphere, I have also changed myself.

形態は、錆び、皺がつき、陽に焼け、表情を変化させる。
伝達は、視覚、表音、体験さえも変化する。
この世界のあらゆる事象は美しく形を変えてゆく。
変化し続ける雰囲気の中で、また僕自身も変化し続ける。
m5_03変化を受け入れ、その中に身を委ねながら最適値に自身を持って行きたいと言う想いがあります。
宣言文をテキストとして、スカーフには皺を受けた文字をそのまま印字しました。
スカーフをくるんだ紙は「はまゆう」という薄い紙に、金の箔で挨拶文を記しました。
それらを内包した桐箱は、レーザーカッターを自身で操り一つ一つ丁寧に刻印しました。

また今回は5周年を機に、以前の Metamosphere™ 名義から CI を METAMOS™ に変更しました。
それに際してロゴタイプの変更も行っております。
新しいロゴタイプは、ドイツ製の古い Akzidenz Grotesk Plakatschrift の 8 Cicero(didt 96pt.) という、ポスターのサイズとされる巨大なサイズの活字をベースに、新たにラインどりしたものになります。

基本的にオプティカル・スケーリングの世界では、パンチカッターが目の錯視を考慮し、
小さいポイントサイズから大きいポイントサイズにかけて、次第に横幅を狭くしています。
現在の電子活字におけるリニア・スケーリングにはない技芸でもあります。
その中で今の自分がこころを惹かれた Akzidenz Grotesk が Plakatschrift の 8 Cicero です。
8 Cicero という大きなサイズなので、必然的に少し横幅が狭くなります。
それは現在の世の中に流通している、電子活字の Akzidenz Grotesk よりも、
凛と背筋を伸ばした佇まいに惹かれたのです。

この CI の変更に伴い弊社のサイトもリニューアルをしました。
http://www.metamosphere.com/
こちらには来るべき高解像度ディスプレイの時代を念頭に、
オリジナルの Akzidenz Grotesk を全て web font 化して使用しております。
m5_04 m5_05
Retina display などでは感じて頂けると思いますが、
このフォントには一切の水平垂直がありません。
パンチカッターの手技によった活字の時代には、もちろん完全な水平垂直は存在しません。
インキの滲みや、活字の劣化等の味わいがあります。
呼吸をし、生きているような、そんな文字を自分のサイトに使用したかったのです。yu_portrait_thumb_300櫻井 優樹 / Yu-ki Sakurai
Art director / Designer
1981年、大阪生まれ。artless Inc.を経て、2009年METAMOS™ を設立。アートディレクションを中心に、ボーダレスなヴィジュアルコミュニケーションを展開する。One Show、D&AD、カンヌ国際広告祭等、国内外の受賞ぼちぼち。朗文堂新宿私塾講師。趣味の散歩が高じ、東京から京都まで15日かけて踏破した事もある。また、7名からなるデザインチーム「mokuva」のメンバーでもある。
────────
櫻井 優樹さんは、新宿私塾第14期生であり、最初から「アクチデンツ・グロテスク」の研究を
テーマとされて、修了制作は『 Die Geschichte von Akzidenz Grotesk 』でした。
現在は新宿私塾の講師を担っていただいております。
ご自身のデザイン事務所の開設から5年が経過して、このたび社名を
Metamosphere™ から METAMOS™ に変更されました。
その CI 展開に際する意図、制作物に関しての情報提供をお願いしました。
櫻井優樹さんのご協力でここにご紹介しましたが、やはり 同社のWebsite をご訪問になって
その多様な活動と、展開の姿を、ぜひともご覧ください。おそらく「グーグル・マップ」や「食べログ」を訪問するたびに、櫻井さんの製作物と出あっていることに気づきます。[片塩二朗]

【新宿私塾】新宿私塾第23期 無事に終了いたしました。

私塾23期修了私塾朗文堂最後01

新宿私塾23期生

新宿私塾第23期(2013年09月17日-2014年03月11日)が無事に終了しました。
この半年間、前半はきびしい残暑の毎日で、みじかい秋のあと、すぐに繰りかえし寒波がおそい、最後はかなりな規模の降雪までみるという、天候不順な日日がつづきました。
それにも負けず、塾生の皆さんは熱心な学習をつづけ、2014年3月11日の最終講座をもって、無事新宿私塾第23期の全講座を終了されました。

新宿私塾は、そんな塾生の皆さんの熱意と、たくさんの講師の努力で支えられています。
上掲写真は、いずれも教場での撮影で、
上) 第24回講座(2014年03月04日)、下) 開塾式・第01回講座(2013年09月17日)のものです。
塾生の皆さんは、新宿私塾での半年間で、造形とコミュニケーションを担うタイポグラファとしておおきく成長され、最上部の写真では自信に満ちた表情が印象的です。

イムさん02 イムさん01イムさん03最終回の第25回講座(2014年03月11日)は、講師の イム・ジョンホ さん(マウント主宰/新宿私塾修了)が、長期取材出張のために講座順の組みかえがあって、渋谷のマウントスタジオで、大型ディスプレイをもちいての出張講座となりました。
イム・ジョンホさんは、もともと新宿私塾の修了生であり、いわば同窓・同門の仲間ですから、講座はなごやかに、笑いの絶えない、そして最終講座にふさわしい充実した講座となりました。

最終講座の修了後、今北さん(maima)  が幹事となり、渋谷の和食のお店で「お別れ会」。お料理は比内鶏ときりたんぽ鍋。やつがれもお相伴しましたが、幹事の努力で美味しく、楽しい会でした。
どうやら新宿私塾第23期も、女性陣のほうが活発だったような……。

出会いはうれしく、別れはさびしいものです。長かったようで短かった半年でした。下記にこの関連サイトのアーカイブをまとめておきました。また、いつでも、どこでも、皆さんとお会いできますね。
新宿私塾第23期生の皆さんは、おおきく造形界に羽ばたいていきました。

◎ 2013年11月24日 新宿私塾第23期 スタートしました。
◎ 2014年02月06日 新宿私塾第23期 順調に進行中です。
◎ 2014年02月25日 如月二月、二週連続の降雪であわただしかったですね。
◎ 2014年03月04日 新宿私塾第23期 寸描紹介。熱い最終盤にさしかかっています。
◎ 2014年03月04日 新宿私塾第24期 募集終了のお知らせ
◎ 2014年03月15日 新宿私塾第23期 無事に終了いたしました。

私塾24期生募集終了

新宿私塾第24期は、一般公募の機会がなく、「募集終了」のお知らせも、この〈朗文堂ニュース〉欄に、一回だけの掲載でしたので、いまでも入塾ご依頼・ご相談のお電話、@メールを頂戴しております。

まことに恐縮ですが、新宿私塾には予約申込み者が多く、ここのところ一般公募は困難という状況になっております。

次期の「新宿私塾24期」(2014年04月01日開講)にも定員を上まわるご予約をいただきましたので、「一般公募」を経ずに、お申込み先着順に入塾していただきました。また現状では数名のかたが次次期講座(25期・2014年09月開講予定)の開講をお待ちの状況にございます。
詳細は 「 新宿私塾 第24期生 募集終了」 のお知らせをご覧いただき、できるだけ早めに事前予約をいただくと、確実に入塾することができるかと存じます。よろしくお願いいたします。

新宿私塾第24期 募集終了のお知らせ

私塾24期生募集終了「新宿私塾」はタイポグラフィの知・技・美の領域をバランス良くまなぶための、少数精鋭によるちいさな教育機関です。
書物と活字づくり、すなわち「タイポグラフィ」の560年におよぶ魅力的な歴史をまなび、本格的なタイポグラフィの教育と演習を通じて、あたらしい時代の要請に柔軟に対処する能力を身につけた、タイポグラフィの前衛を養成します。
「新宿私塾」は設立から11年の歴史を有し、現在は第23期生が意欲的に最終盤の学習を続けています。
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2013年09月、きびしい残暑のなかで開講した「新宿私塾第23期」でしたが、年末年始の大寒波や、如月二月の降雪にもめげず、順調な講座がつづき、03月11日に最終講座を迎えます。
山本講義
引きつづき、04月01日[火]から「新宿私塾第24期」が開講いたします。
新宿私塾は少数精鋭をモットーとし、現役の第一線の造形者による講師陣と塾生が、また塾生同士が、たがいに切磋琢磨しながら向上をめざす私塾であり、定員は最大10名で、お申し込み先着順に受付させていただきます。
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まことに恐縮ですが、新宿私塾には予約申込み者が多く、ここのところ一般公募は困難という状況になっております。次期の「新宿私塾24期」にも定員を上まわるご予約をいただきましたので、「一般公募」を経ずに、お申込み先着順に入塾していただきました。
また現状では数名のかたが次次期講座(25期 2014年09月開塾予定)の開講をお待ちの状況にございます。

そのために 「新宿私塾」 に確実に入塾をご希望のかたは、ご面倒でも事前に小社担当/鈴木孝 あてにご連絡をいただき、相談・見学・事前予約をおすすめいたします。
ご予約者には、一般公募に先だって、あらためて入塾のご意志を再確認させていただき、優先的に入塾することができます。

先ずは@メールにて入塾希望のご意志をご連絡ください。
件名/新宿私塾25期申し込み として、 お名前、住所、電話(携帯可)を必ずお書きください(この情報は新宿私塾だけでの限定といたします)。 受信後、返信をさせていただきます。
より詳しく新宿私塾に関して知りたいというかたは電話連絡をしてください。担当の鈴木が対応させていただきます。
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株式会社 朗  文  堂  鈴木 孝
160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9
電  話 03-3352-5070
Telefax 03-3352-5160
@ mail  robundo@ops.dti.ne.jp
http://www.ops.dti.ne.jp/~robundo/
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如月二月、二週連続の降雪・都知事選・オリンピック観戦と、なにかとあわただしかったですね。

欧文書体その後チラシ DSCN3250 DSCN3257

如月キサラギ二月、月はじめの02月08日[土]、南岸低気圧の襲来で関東地方も時ならぬ降雪をみました。つづいて翌週の14日[金]-15日[土]にも、さらに激しい降雪が太平洋岸一帯をおそいました。
皆さま、被害やお怪我などは無かったでしょうか。お見舞いもうしあげます。
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まもなく月が変わって弥生三月、朗文堂もあわただしい年度末を迎えています。
新宿私塾第23期は最終盤をむかえて、熱い講座がつづいていますし、まもなく新宿私塾第24期の塾生のみなさんを迎える準備も整いました。
DSCN2583 DSCN3030 DSCN3227[活版ルネサンス]を目標として活動をつづけてきたアダナ・プレス倶楽部は、04月10日から恒例の[活版カレッジ 春期講座]を開講いたします。
またアダナ・プレス倶楽部は設立から7年、第一段階のステージから、あらたなステージへの展開を計画してまいりました。ようやく近近、新機軸を発表できるところまできました。ご期待ください。

日陰にはまだなごり雪がのこりますが、朗文堂は弥生三月を迎えて一斉に展開する態勢を整えております。
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弥生三月〇二日[日]、下掲詳細記事にてご案内のとおり、まず[欧文書体百花事典 その後]連続講演会の第一弾が開催されます。
同書は刊行以来10年、四版を重ね、わが国の欧文活字研究の定番書としてのご評価をいただいて発行してまいりました。
この間の10年間、読者の皆さまともども、執筆者も研究の深化をはかってまいりました。そんな成果の一端をご披露し、基礎資料の現物をご覧いただく講演会を六回にわたって開催いたします。
お申込みが多数となり、ご後援の東洋美術専門学校と急遽相談して、会場をおおきめの講義室に変更いたしました。もしご参加ご希望のかたは残席ができましたので、至急お申込みたまわり、ご参加ください。
欧文書体その後ポスター

《明治産業近代化のパイオニア『平野富二伝』 好評理に販売継続中です》

平野表紙uu 東京築地活版製造所の創設者であり、石川島造船所をはじめとする様様な事業を興し、明治産業の近代化に貢献した平野富二。このひとに関する資料はこれまであまりに少なかったという事実があり、近代産業史、明治文化史、近代造形史、タイポグラファなど、様様な分野の教育・研究機関や図書館からのご注文がつづいています。
『普及版 欧文書体百花事典』、『平野富二伝』は、朗文堂の基礎図書と位置づけ、間断のない刊行をつづけてまいります。ご購読ご希望のかたは、最寄り書店にご注文いただくか、小社営業部までご発注ください。
【リンク:朗文堂ブックコスミイク 新刊書ご案内
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《勝井三雄さん、新刊『勝井三雄 1954-2013』を刊行されました》
勝井先生図書
勝井三雄(1931年東京うまれ)さんが、意欲的に新刊を刊行されました。
勝井三雄さん(ふだんは勝井先生とお呼びしています)は、東京教育大学(現筑波大学)を卒業後、味の素株式会社式をへて、1961年に勝井デザイン事務所を設立されました。その精力的な造形活動は1954年(昭和29)からこんにちまでの長きにわたります。

この間、造形はもとより、造形教育にも熱心にかかわり、関係諸団体の役職もはたしてこられました。

先般《勝井三雄展 兆しのデザイン》(ggg 第329回企画展 2014年01月09日-31日)の開催にあたり、新企画をもってまとめられたのが新刊『勝井三雄 1954-2013』です。
勝井三雄さんとはながらく親しくお付きあいいただいてまいりました。先生がますますご壮健で、「比類なきデザイン宇宙」を飛翔されますよう祈念しております。
皆さまのご購読をお勧めいたします。
【詳細:公益財団法人 DNP文化振興財団
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《台湾で活躍する 林昆範さんが、ドイツ iF 賞 二部門を受賞されました》
iF 傳達設計獎 iF 包裝設計獎林昆範さん(台湾中原大学助教授、タイポグラフィ学会会員)は、精力的に中国との関わりをもって造形活動を展開されています。
春節の休暇あけにも、すでに中国桂林、陽朔などを訪問されています。
そんな林昆範さんが、ドイツ iF 賞として、「iF communication design award 2014」、「iF packaging design award 2014」の二部門を受賞されました。いただいた写真をご紹介いたします。

【朗文堂ブックコスミイク】 『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会 第1回

欧文書体その後チラシ梅だよりもチラホラ聞かれる昨今です。皆さまお元気でご活躍のこととぞんじます。
『欧文書体百花事典』が刊行されて10年が過ぎました。
この10年間の欧文書体研究は? 関連する研究の進展は……。
これからの『欧文書体百花事典』普及版の刊行に際して
10年前の「その後」を、各講師に6回にわたってお話しいただきます。
下記のご案内をご覧いただき、友人・知人をお誘いのうえ、ふるってご参加ください。
なお、詳細は朗文堂NEWSブログをご覧ください。
http://www.robundo.com/robundo/blog/
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『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
      第 1 回  『ボドニローマンからの変遷  Giovanni Mardersteig』
      講   師 : 片塩二朗
日 時 : 2014年3月2日(日)
      午後1時より約3時間程度(ワークショップ含む)
会 場 : 東洋美術学校 D棟1階 学生ホール
      161-0067 東京都新宿区富久町2-6
      地図は http://www.to-bi.ac.jp/access/
聴講料 :各回1,000円(要申込登録)
主  催 : 株式会社 朗文堂
後  援 : タイポグラフィ学会
        学校法人専門学校 東洋美術学校
        産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
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[講演会申込先]
株式会社 朗文堂@メールまで  robundo@ops.dti.ne.jp
件名 「欧文書体百花事典その後 第1回講演会」
お名前・人数・返信用メールアドレスを明記して、2月27日までにご送信ください。
 3 営業日以内にお断りの返信が無い場合は受付完了とさせていただきます。
なお、第2回から第6回までの複数回を受講ご希望の方はその回数をご記入ください。
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株式会社 朗 文 堂
鈴木 孝
160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9
電 話 03–3352-5070
FAX 03-3352-5160
email robundo@ops.dti.ne.jp
http://www.ops.dti.ne.jp/~robundo
*****************************************************欧文書体その後チラシ

◎ 上掲図版の、A4判 Z折り 4色/0色のフライヤーを用意しております。ご希望のかた、教育機関などで配布をご希望の皆さまは、ご遠慮無くお申し付けください。
◎ 会場は30-40名のキャパシティです。また東洋美術学校には、森澤茂氏、故小池光三氏の寄贈による貴重な小型活版印刷機がありますので、講演内容とリンクした活版印刷ワークショップも併催いたします。
◎ 当日配付資料の準備、活版ワークショップの準備などがありますので、確実に受講するためには@メールでのお申込みをお急ぎください。
◎ 本講演会に関する詳細情報は、順次本コーナーに掲載いたしますので、ご確認ください。

新宿私塾第23期寸描紹介。熱い最終盤にさしかかっています。

私塾《若手からの支持が、有馬智之さんの熱い講義 ── 新宿私塾23期 01月14日》
有馬さんは日本デザインセンターなどで活躍する若手のホープです。ところで有馬さんは新宿私塾の修了生でもあります。ですから講座の修了後は、現役の塾生諸君と和気藹藹の仲間です。
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DSCN2583 DSCN2571《開塾当時からのベテラン講師:板東孝明さん──新宿私塾23期 01月21日》
たくさんの作品事例をもとに、造形の背後にひそむ理念に焦点をあててわかりやすく製作ステップが説かれます。講座の終了後は、希望者の塾生の皆さんと、ファミレスで楽しく談笑することも定例化しています。
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《身体性をともなった造形の魅力 講師:大石薫さん ── 新宿私塾23期 02月04日》
実際に活版印刷機と、金属活字をもちいて、微細なスペーシングの技を体験します。タイポグラフィの知・技・美のすべてがギッシリと。アナログからデジタルへ、インターアクティブで実践的な手法をまなぶ講座です。
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DSCN3231 DSCN3229《新宿私塾第23期は終盤にさしかかり、熱い講座が連続しています》
昨年の秋は残暑が厳しく、年初からは寒波がくりかえし襲来する東京です。新宿私塾塾生の皆さんは、職場や学校のほかに、新宿私塾にあつまり、半年間、集中的にタイポグラフィをまなんでいます。
いよいよ最終盤です。次の第24期受講希望者のご見学も増えてきました。梅だよりもチラホラきかれるきょうですが、梅が散り、櫻の開花がまたれる03月17日まで、新宿私塾第23期は熱い毎日がつづきます。

新宿私塾第23期 順調に進行中です。

 

《11月16日[土] 第 9 回 フィールドワーク 公版書籍印刷所  理想社の実際》
新宿私塾開講のときからお世話になっている「理想社」。同社に出向いて公版印刷とはなにか、公版印刷の使命を現場で学びます。
前半の一時間は、同社社長・田中宏明氏による「書籍印刷概論」の講義があります。そこではデザインの現場では知ることができない、印刷工程の構築法と、実践的な管理知識が説かれていきます。
今回はめずらしく、理想社の新入社員のおふたりも、「印刷概論講座」ということで一緒に受講されました。

講義中の田中宏明社長 活版印刷、フィルム整版などの資料もたくさんいただいた。 


工場内部組版室での小林工場長
《理想社を理解するために》
理想社は秀英舎(現大日本印刷)出身の、初代田中末吉によって1921年(大正10)に創業されました。当初は活字組版専業者でしたが、次第に印刷機器を導入し、90年余の伝統を誇る印刷所です。
現在は CTP 室に改造されている現場は、かつては歴史にのこる多くの名著をうんだ「四六全判活版印刷機」がうなりをあげて稼働していました。なお時折お問い合わせがありますが、動画のなかでピンクの紙片を圧胴に貼っているのは「ムラ取り」作業です。
【リンク:タイポグラフィあのねのね*20 創業90周年を迎えた印刷会社
【YouTube:活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 公版書籍印刷2  2:51】

こんにちの理想社は、ゆっっくりと業態変更を実施しているようです。CTP, オンデマンド印刷システムといった最新鋭機器もならびますが、同社の組版部は、やはりいまなお版元からの絶対の評価をえているようです。

《北海道美唄出身です。名前は「でんすけ」。ぜひとも仲間にいれてください》
新宿私塾の教場の片隅にひっそりと棲息しています。名前はでんでん虫の「でんすけ」、北海道美唄の出身です。趣味は水浴び、好物は人参とキャベツです。ぜひとも皆さまのお仲間に入れてください。
北海道美唄出身、名前は「でんすけ」です。仲間にいれてください。わたしの出身地は、下記にリンクした アダナプレス倶楽部のコラム欄 か、 動画 YouTube  でご覧いただけます。
アダナプレス倶楽部:コラム
【Viva la 活版 Viva 美唄  YouTube  16:19】

新宿私塾第22期 終了しました。

私塾24期スタート

開塾式当日の新宿私塾第22期生の皆さん(2013年04月02日)
下に掲載した修了式の表情と比較すると、
開塾式の皆さんの表情はやはり固いものでした。

《2013年04月02日 新宿私塾第22期、スタート》
例年になくはやく櫻が開花した春でした。
おりしも春爛漫、若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞い、いのちが輝く、とても良い季節の2013年04月02日[火]、新宿私塾第22期が開講しました。
そしてこれも例年になくはやい梅雨明けをむかえ、猛暑・酷暑の中での講座がつづきました。
新宿私塾第22期生は、これまでの塾生諸君とおなじように、とても意欲的で、向上心と個性のつよい若者、それも珍しく男性がたくさんあつまりました。

早速、新宿私塾第22期、第1回目の講座では、カリキュラムの説明につづいて、塾生の皆さんの自己紹介があって、ここに集まった塾生同士が、年齢も経歴も職場・学校環境などがさまざまなことに、塾生諸君はあらためて驚いたようです。これが新宿私塾の魅力のひとつでもあります。
ここに後半での講座の模様の一部をご紹介します。

イム ジョンホさん講座

山本太郎さん講座板東孝明さん講座新宿私塾では、タイポグラフィにおける「知・技・美」のバランスのよい学習をモットーとしています。それはまた「知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず」という、つよい自戒をともないます。

新宿私塾第22期は、早春の2013年04月02日にスタートし、爽秋の2013年09月10日に修了しました。

新宿私塾第22期修了式

終了式当日の新宿私塾第22期生の皆さん(2013年09月10日) 
前掲の開塾式の表情とは異なり、明るく自信に満ちた表情が印象的です。

出会いはうれしく、別れはさびしいものです。それでも半年間、ともにまなび、ともに苦しんできた新宿私塾第22期生の皆さんは、雄雄しく羽ばたき、旅立っていきました。
ここにまた、タイポグラフィの尖鋭としての同志の輪が、おおきくふくらみました。

新宿私塾第23期 募集終了のお知らせ

新宿私塾23期募集終了きびしい残暑が続きますが、皆さまご健勝にてご活躍のことと存じます。

新宿私塾第22期は、ほとんど夏休みもなく、09月10日に修了いたします。
引き続き09月中旬から新宿私塾第23期が開塾いたします。

まことに恐縮ですが、新宿私塾には予約申込み者が多く、ここのところ一般公募は困難という状況になっております。
そのために、新宿私塾に確実に入塾をご希望のかたは、ご面倒でも事前に小社担当/鈴木孝 あてにご連絡をいただき、相談・見学・事前予約をおすすめいたします。

ご予約者には、あらためて一般公募に先だって、入塾のご意志を再確認させていただき、優先的に入塾することができます。
次期の新宿私塾23期には定員を上まわるご予約をいただき、お申込み先着順に入塾していただきましたが、数名のかたが次期講座(24期)の開講をお待ちの状況にございます。

新宿私塾第22期 佳境にはいっています!

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mount オフィスで 講義中のイム ジョンホさん新宿私塾第22期は後半戦にはいり、ますます熱気を帯びてきました。
07月23日[火]、新宿私塾第22期、第20回の講座は、いつもの教場をでて、渋谷区桜丘町にある「mount」のオフィスに出かけました。

担当講師はイム ジョンホさん。イム ジョンホさんは、もともと新宿私塾第11期の修了生でもあり、同窓生が一堂に会したという、和気藹藹とした雰囲気がはじめからありました。
あたらしい時代の、あたらしいデザインの旗手のひとり、イム ジョンホさんがひきいる「mount」には、大型のビジュアル装置があり、それを駆使しながら、熱のある、充実した講座でした。

新宿私塾第22期は、ほとんど夏休みもなく、09月10日に修了いたします。
引き続き新宿私塾第23期が開塾しますが、現状では予約申込み者が多く、一般公募は難しい状況になっております。
新宿私塾へ入塾ご希望のかたは、事前に小社担当/鈴木孝 あてにご連絡をいただき、相談・見学・事前予約をおすすめいたします。

新宿私塾第22期 順調に進行中です。

《05月29日[土] 第9回フィールドワーク 公版書籍印刷所  理想社の実際》
新宿私塾開講のときからお世話になっている「理想社」。同社に出向いて公版印刷とはなにか、公版印刷の使命を現場で学びます。
前半の一時間は、同社社長・田中宏明氏による「書籍印刷概論」の講義があります。そこではデザインの現場では知ることができない、印刷工程の構築法と、実践的な管理知識が説かれていきます。









1921年(大正10)創業の理想社は、活字版の組版所としてスタートした歴史をもっています。そのために、いまもって文字組版を大切にしている企業です。ですから4年ほど前までは四六判の大型活版印刷機が轟音を響かせて稼働していました。

こんにちの理想社は、ゆっっくりと業態変更を実施しているようです。CTP, オンデマンド印刷システムといった最新鋭機器もならびますが、同社の組版部は、やはり版元からの絶対の評価をえているようです。[撮影:塾生/林 恭平]

《06月11日[火] 第12回 *講義:美術館・博物館図録ケーススタディ 原 順子さん》
国公立の大型美術館や博物館の図録・カタログ製作を積極的に受注されているWOデザイン/原 順子さんによる講義の模様です。

 

施設が大型になればなるほど、デザインの基本をしっかりと構築し、コンテンツの主従関係、優先順位などを学芸員や図書館司書と事前に十分に打ち合わせをしておくことの重要性が説かれました。

また図版レイアウトや文字組版に関しても、展示内容や客層のターゲットを考慮することが第一であり、ともかく見やすく、理解しやすく、読みやすいデザインの追究に研鑽をかさねられているとのことでした。

そこには外連ケレンや奇抜さは許容されることがなく、堅実さのなかに、どう新味を開拓するか、それなりのご苦労もあるようです。
塾生諸君は、デザインにおける誘目性、すなわち奇抜さや、オシャレさや、気の利いた遊び心を意識していたかたもおおく、ターゲットによる製作者の謙虚で控えめな姿勢の維持に、新鮮な驚きがあったようです。

下図のフライヤーは、東京国立博物館の来年夏(2014年)の予告ポスターです。
大型施設とは、このような長期計画で展示を考慮しますし、当然製作者もそれに対する対応力を求められることになります。
来年の2014年(平成26)7月、夏の国立博物館における大型企画で、WOデザインの製作物にであえるのかもしれませんね。

新宿私塾第22期がスタートしました。



新宿私塾第22期生の皆さん(2013年04月02日)

《新宿私塾第22期、スタート》
例年になくはやく櫻が開花した春でした。
おりしも春爛漫、若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞い、いのちが輝く、とても良い季節の2013年04月02日[火]、新宿私塾第22期が開講しました。
新宿私塾第22期生は、これまでの塾生諸君とおなじように、とても意欲的で、向上心と個性のつよい若者、それも珍しく男性がたくさんあつまりました。

まだ03月05日に修了したばかりの、きわめて活発かつ賑やかだった21期生のむくもりが、あちこちにのこっているような教場でした。
それでも早速、新宿私塾第22期、第1回目の講座では、カリキュラムの説明につづいて、制限時間各自1分間の自己紹介があって、ここに集まった塾生同士が、年齢も経歴も職場・学校環境などがさまざまなことに、塾生諸君はあらためて驚いたようです。これが新宿私塾の魅力のひとつでもあります。

すなわちここには、現役の藝術大学・美術大学の学生もいます。もちろんすでに造形者としての職業人も、異分野で活躍する職業人もいます。
それでも造形者、タイポグラファとして、いっそうの向上をめざすという一点において、こころざしをおなじくする仲間であることを確認します。
ですから30分ほどの短い開塾セレモニーのあいだに、次第に緊張がゆるみ、笑い声ももれるようになりました。

みじかい開塾式のあとは、いきなり、たくさんの資料が机上にならび、パソコン映像を併用しながら「タイポグラフィをまなぶこととは」の講義がはじまりました。
「形而上の文と、形而下の字」「コミュニティとコミュニケーション」……。一見むずかしそうなテーマも、実例と資料をもとに諄諄ととかれていきました。

新宿私塾では、タイポグラフィにおける「知・技・美」のバランスのよい学習をモットーとしています。それはまた「知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず」という、つよい自戒をともないます。

新宿私塾第22期は、早春の2013年04月02日にスタートし、早秋の2013年09月10日に修了します。この半年のあいだ、塾生の皆さんがおおきな収穫が得られるように、講師陣はもとより、200名をこえた「新宿私塾修了生」の皆さんも、精一杯の努力と応援をいたします。

《恒例の 新宿私塾第22期カリキュラムの表紙デザインの紹介》

新宿私塾第22期カリキュラム 表紙  (Design : 講師 杉下城司さん) 

新宿私塾第22期カリキュラムの表紙は Jean François Porchez(ジャン・フランソワ・ポルシェ)の「パリジーヌ Parisien シリーズ」 が中心です。
新宿私塾では、半年間の受講期間のあいだに、和文活字でも欧文活字でも、どちらでもかまわないのですが、できるだけ「My Favorite Type ── わたしのお気に入りの活字書体」を獲得することが勧められます。

もちろん、世上の評価がたかい活字書体でも、まったく無名の活字書体でも、「はやり書体」でも一向にかまいません。むしろどんな活字書体にも避けがたく付着している「長所と短所」をみつけだして、「長所をいかし、短所を制御する能力」がとわれます。
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ジャン・フランソワ・ポルシェ(Jean François Porchez  1964-)
フランスのパリに本拠地「Typofonderie 」を置くポルシェは、欧米やわが国のタイプ・ベンダーが、一種の踊り場現象をむかえて、統廃合による混乱と混迷のさなかにある現在、もしかすると、もっともアクティブに活動しているタイプデザイナーであり、デジタルタイプ製造所が、フランソワ・ポルシェと、1994年に設立されたパリの「Typofonderie」かもしれません。

ポルシェの名前がひろく知られたのはフランスの夕刊紙『ルモンド Le Monde』のための企業制定書体『Le Monde Journal 』の発表でした。その後「Typofanderie」を開設したポルシェは、精力的にフランス電話局や、パリ交通局などの多くの企業や団体の制定書体をつくりました。

さらに本格派タイプデザイナーとしての力量を発揮したのは、ヤン・チヒョルトがフランス活字「Garemond」を、ドイツ高等印刷組合の依頼をうけて、当時の活字自動組版システムに整合させてリ・デザインした「サボン Sabon」を、「Sabon Next」として改刻したことかもしれません。
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「Sabon Next」のとおい源流は、1455年ころ、ヴェネツィアのアルダス・マヌティウス工房のローマン体活字「De Aetna」に発し、1545年からギャラモン(Claude Garamond  c.1500-61)が独自の設計によって活字父型と活字母型を製造して、出版物にもちいたものです。

ギャラモンの没後から、その活字製造原型はネーデルランド地方に売却され、ながい流浪の旅にでていました。
その情報は『朗文堂Website』のタイプコスミイクの片隅にひっそりと「組版工学研究会 Type Review  1-3」として丁寧に記録されています。
それは21世紀を迎えた、もう10年以上も以前に、タイポグラフィ・ジャーナル『ヴィネット』シリーズとして企画されながら、資料(おもにデジタルタイプの全リーズを揃えるには、残念ながら高額すぎて……)がそろわずに、刊行をみなかったものでした。

その第一章は筆者(片塩二朗)による「Linotype Library Platinum Collection 嬉しくて、頭のいたい時代がはじまった」と題して、あたらしい21世紀の「活字」の展開をすこし大胆に記録したものです。
すなわち、こんにちの世界規模における、おおきなタイプ・ベンダーの統廃合と低迷をある程度見通した記述ですが、時局をかたったものだけに、さすがに執筆から12年余を経た現代では有効性が半減しています。
【リンク:robundo type cosmique  嬉しくて、頭の痛い時代がはじまった 片塩二朗

第二章には河野三男氏による「Linotype Library Platinum Collection  Sabon Next  サボン-改刻の歩みやまず」があります。これは相当の長文ですが、いまでも新鮮で興味深い記事です。欧文活字に関心のあるかたはぜひともご覧ください。
【リンク:robundo type cosmique  サボン-改刻の歩みやまず 河野三男
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今回「新宿私塾第22期カリキュラム」の表紙をかざった書体は、フランソワ・ポルシェのデザインによるもので、同氏のアトリエ「Typofonderie 」が販売している「Parisine Office Std.」です。
そのシリーズのうち、ここには「パリジーヌ・オフィス・スタンダード・イタリック」と、「パリジーヌ・オフィス・ボールド・イタリック」が使用されています。

「Parisine  パリジーヌ」とは聞きなれないことばです。「パリジャン/パリッ子」は、仏「Parisien」、英「Parisian」ですので、おそらくはポルシェの造語とおもえますが、まだ確認はしていません。それでもいかにもパリッ子らしい、エレガントでエスプリがきいた書体であり、リガチュアのセットが丁寧に製作された活字書体といえるでしょう。

現在ジャン・フランソワ・ポルシェの書体は、ネット販売環境が整備されたこともあって、Websiteをつうじての販売が中心となっています。その情報は、以下のURLに詳しく紹介されています。

【リンク:jean francois porchez フランソワ・ポルシェのオフィシャルサイト】
【リンク:Print Center Gallery -jean-francois porchez  アドビ社の日本語版】

新宿私塾 第21期 無事に終了しました。


《昨年の秋9月に、新宿私塾第21期がスタートしました》
ふりかえりますと、新宿私塾第21期は、2012年09月25日、きびしい残暑がようやくおさまり、爽やかな秋空のもとで開講しました。
第21期生はこれまでの塾生諸君とおなじように、とても意欲的で、意欲、向上心、個性のつよい若者があつまりました。


ともかく2012年の夏は、猛暑というのか酷暑というのか、ひどい暑さの毎日で、開講後の残暑もきびしいものがありました。その分だけ、冬にはいると寒さがきびしくなり、ときおり雪やみぞれが舞う東京の毎日でした。

そして、日溜まりに梅の花がほころびはじめた2013年03月05日、新宿私塾第21期生は最終講義の日を迎えました。
この日に、全員揃って全課題を消化し、写真のように和気あいあい、タイポグラフィの同志としての修了でした。

この21期生は、前20期と同様に意欲的で、書棚の図書が空いてみえるほどの貸し出しが続き、毎回の講座はにぎやかなこと限りないほどの活発さでした。その報告は下記の「新宿私塾のアーカイブ」に記録されています(Websiteでは逆順です)。

【2012年09月27日 新宿私塾  第21期スタート
【2012年10月10日 日大藝術学部 Typography Seminer 終了】
【2012年11月20日 理想社 Field Work +】
【2012年12月13日 東洋美術 ACTY#2展 第10期生・中村将大さん】
【2012年12月26日 新宿私塾忘年会 +涮涮ってナニ ? 】
【2013年01月07日 第20期生・鈴木一成さん、震災からの復興と追悼を寄稿】
【2013年02月05日 製本術入門 +新年懇親会 咸亨酒店】

第21期塾生のみなさんを振りかえると、ひとり黙黙-カイ君、幹事役を背負った-ちぼし君-くき君(宴会部部長)、そして花粉症と闘いながら頑張った-きったかさん、好奇心のつよさならたれにも負けないぞ、ときどきすべってたけど ! -まちださん、皆さんの顔ぶれはなかなか賑やかでした。
また今期の資料発見・整理部長は-くき君と鈴木さん。新旧のたくさんの資料が、にぎやかに講座室を飛びかう毎回の講座でした。

《後半の講座の写真をまとめてみました》

それぞれの塾生の皆さんの、出身地、経歴、職場、環境がほとんど異なる新宿私塾ですが、なにぶん少数精鋭の塾生数ですから、すぐにお互いの立場にたいする理解と、おもいやりがうまれます。
それが終了後にも、同期ごとに、あるいは期を越えた潜在的な同門意識となって、問題や困難に立ち向かう際のおおきな援助となります。それが21期生のあいだでも強固だったようです。

新宿私塾では、タイポグラフィにおける「知・技・美」のバランスのよい学習をモットーとしています。
それはまた「知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず」という、つよい自戒をともないます。
出会いはうれしく、別れはさびしいものです。それでも半年間、ともにまなび、ともに苦しんできた21期生の皆さんは、雄雄しく羽ばたき、旅立っていきました。
ここにまた、タイポグラフィの尖鋭としての同志の輪が、おおきくふくらみました。

新宿私塾 第22期生募集終了

新宿私塾 第22期生募集は定員に達しましたので
募集を締め切りました。
お申し込みありがとうございました。

新宿私塾第23期生(2013年9月開講予定)は
本年7月中旬頃に募集の予定です。
入塾相談・ご見学・入塾予約などは随時受け付けております。
ご遠慮なくご相談ください。

http://robundo.com/shinjuku-shijuku/index.html