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【展覧会】和様の書 東京国立博物館

DSCN1732uuDSCN1731uu和様の書uu東京国立博物館 特別展  和様の書
2013年07月13日-09月08日[日] 会期が終了しました。
会   場 : 東京国立博物館 平成館

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東京国立博物館 特別展 《 和様の書 》 の会期が終了しました。 
ともかく 「 みどころ : 国立博物館みどころページ 」 がいっぱい。 国宝 ・ 重要文化財級の名作や貴重資料にあふれていました。
図録もとてもていねいにまとめられた貴重書で、デザイン担当は、亀井伸二さん、原純子さんによるデザインユニット 「 W.O.DESIGN 」 です。 ちなみに原純子さんは新宿私塾第04期,、ならびに活版カレッジの修了生で、現在は新宿私塾の講師にあたられています。
ご参観された皆さんはいかがだったでしょうか。

活版印刷の動画4本をYouTube に投稿!

『端物印刷と公版書籍印刷所』(Typography, Type printing, Letter press)の名称で、各所に出向いて動画撮影をしたのは2007年、撮影は寺館聡テラダテサトシさんでした。
はじめてのご披露は2007年06月11日-07月02日、青山ブックセンターで開催された《ABC タイポグラフィ》でした。

ABCdeTypographyそれ以来、この動画を「活版ルネサンス」「活版凸凹フェスタ」「Viva la 活版 Viva 美唄」をはじめ、各種のイベントなどで皆さまにご披露してまいりましたが、動画製作からはやくも6年余の歳月が経過しました。
この間、ご紹介したコンテンツの内、
③「理想社」は、2009年に伝統ある四六全判活字版印刷機を廃棄され、全面的にオフセット平版印刷体制への移行を完了されました。
④「長瀬欄罫製作所」は、2011年いっぱいをもって廃業されています。

理想社」の大型機、四六全判活字版印刷機が「ゴリゴリ ガァー、ゴリゴリ ガァー」と轟音をひびかせて稼働するさまは圧巻でしたし、「長瀬欄罫製作所」KMT自動活字鋳植機、金属インテル鋳造機などの記録は、現在ではなかなか見ることができなくなっています。
そこで朗文堂 アダナプレス倶楽部では、2013年07月29日に YouTube に一挙に四本の動画を投稿し、あらたな環境で皆さまにご覧いただくことにいたしました(担当:北 美和子さん)。

投稿からひと月あまりが経過しましたが、ご訪問者が300名を越え、また外国からの閲覧もあるようで、情報がさまざまに飛びかっています。ここにあらためて動画掲載のご案内をするとともに、あたらしい環境でもお楽しみいただけましたら幸に存じます。

① 活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 端物印刷(Adana-21J) 3:41

②  活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 公版書籍印刷1 7:34

③  活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 公版書籍印刷2 2:52

④  活版印刷 <公版書籍印刷と端物印刷> 公版書籍印刷3 3:41

『タイポグラフィ学会誌06』刊行記念講演会のご案内

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タイポグラフィ学会は、2013年9月8日(日曜日)に『タイポグラフィ学会誌06』刊行披露講演会を学校法人専門学校東洋美術学校にて開催します。
今回の刊行披露講演会では、先般発行された『タイポグラフィ学会誌06』に収録された論文より、内田明氏の「活字史研究書としての徳永直『光をかかぐる人々』に見られる達成」と、板倉雅宜氏の研究ノート「教育書肆 集英堂 山中八郎・橋本源七について 栃木県特有の活字を尋ねて」の講演をおこないます。

タイポグラフィ学会はタイポグラフィ Typography という技芸に学問的な基盤を与え、その成果を実技・実践に生かし、有効で豊かな展開を通して社会に貢献することを目的に設立いたしました。
その活動の成果を学会の枠を超えて、ひろく一般のみなさまに発表することで、より良いタイポグラフィを実現する契機となるよう、多くの方々の講演会へのご参加を心よりお待ちしております。
タイポグラフィ学会会長 山本太郎
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【日 時】 2013年9月8日[日曜日] 午後4時より
                        受付:開始20分前より
【会 場】 学校法人専門学校 東洋美術学校 D棟1階 学生ホール
       161-0067 東京都新宿区富久町 2-6
       東洋美術学校アクセスマップ
【講演者】 内田明氏、板倉雅宣氏
       各氏30分から1時間程度の講演を予定しています。
【参加費】 無  料

【申込み先・詳細:タイポグラフィ学会  『タイポグラフィ学会誌06』刊行記念講演会

タイポグラフィ学会 新刊書籍案内

『タイポグラフィ学会誌 06』が刊行。発売開始。
タイポグラフィ学会誌06『タイポグラフィ学会誌06』

A4判 90ページ かがり綴じ 並製本
ISSN 1882–2339
編集・発行: タイポグラフィ学会
発行日: 2013年7月31日
発売(特別委託直販): 朗文堂
定価: 3,000円(送料・税別)
学生向け特別頒布価格:
2,000円(学生証明書の提示が必要です。送料・税別)

タイポグラフィ学会は、タイポグラフィという技芸に学問的な基盤を与え、その成果を実技・実践を通して社会に貢献することを目的に、2005年8月に設立されました。
『タイポグラフィ学会誌』は2007年に創刊、今回が06号となります。

タイポグラフィ学会誌06』には、査読済みの論文が1点と、研究ノートが2点掲載されています。
これらの研究成果が、日本国内のみならず、各国の研究者によって広く参照されて、タイポグラフィ研究の発展に寄与することを希望するとともに、『タイポグラフィ学会誌』が今後さらに、タイポグラフィの研究における特色ある媒体として成長していければと考えております。
── タイポグラフィ学会
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おもな内容
・論文:「活字史研究書としての徳永直『光をかかぐる人々』に見られる達成」─ 内田 明
・研究ノート:「教育書肆 集英堂 山中八郎・橋本源七について 栃木県特有の活字を尋ねて」-板倉雅宜
・研究ノート:「上海 修文書館のこと」補遺-板倉雅宜
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*本書はタイポグラフィ学会から朗文堂が特別委託を受けて販売するものです。
*本書は限定された書店でしか取扱されていません。お申し込みは朗文堂宛てに直接お願いします。
*学生向け特別頒布価格(タイポグラフィ学会、朗文堂のみの取扱い)での購入の際は、学生証明書の提示が必要となります。
*「書籍名・冊数・申込者氏名・郵便番号・送付先住所・電話番号」を明記の上、小社宛てにファクシミリまたはEメールでご注文ください。
*『タイポグラフィ学会誌 01-05』バックナンバーでのご発注も可能です。
*恐縮ながら送料・振込料はお客さまのご負担となります。

お申込・お問い合せ─────
株式会社 朗  文 堂
Telephone: 03-3352-5070
Facsimile: 03-3352-5160
E-mail: robundo@ops.dti.ne.jp

新宿私塾第23期 募集終了のお知らせ

新宿私塾23期募集終了きびしい残暑が続きますが、皆さまご健勝にてご活躍のことと存じます。

新宿私塾第22期は、ほとんど夏休みもなく、09月10日に修了いたします。
引き続き09月中旬から新宿私塾第23期が開塾いたします。

まことに恐縮ですが、新宿私塾には予約申込み者が多く、ここのところ一般公募は困難という状況になっております。
そのために、新宿私塾に確実に入塾をご希望のかたは、ご面倒でも事前に小社担当/鈴木孝 あてにご連絡をいただき、相談・見学・事前予約をおすすめいたします。

ご予約者には、あらためて一般公募に先だって、入塾のご意志を再確認させていただき、優先的に入塾することができます。
次期の新宿私塾23期には定員を上まわるご予約をいただき、お申込み先着順に入塾していただきましたが、数名のかたが次期講座(24期)の開講をお待ちの状況にございます。

活版カレッジ2013年秋季生募集 締めきりました。

活版カレッジ

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知・技・美の三領域をバランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
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「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として、ひろく「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれて親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた小型活字版印刷機 Adana-21J の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。
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活版カレッジ  2013年秋期講座
定員につき募集を締め切らせていただきました。

◎ 3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 19:00-22:00
※ 各コース定員4名(お申込先着順)
※ 毎月第1-3週木曜日の開講。
   第4-5週は基本的にお休みです。
※ GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。

◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は アダナ・プレス倶楽部ニュース において随時お知らせいたします。

【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル
                      4FB 朗文堂内(通学制)
【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
【受  講  料】 66,000円(税込・教材費込)
【支払い期日】 開講2週間前まで
          (中途退講の場合でも受講料の返却はいたしません)

確実に「活版カレッジ」の受講をご希望のかたは、できるだけ事前にアダナ・プレス倶楽部の @メール までご連絡ください。随時ご相談に対応しております。

【書体使用例紹介】 伊藤形成事務所 和字:いけはら、総合書体:正調明朝体の使用例をご紹介

 

岩田洗心館 狭間◎ 岩田洗心館
現代舞踊公演 狭間
B5判 オフセット平版印刷  1色刷り
主要書体/和字:いけはら 漢字:モリサワ教科書 ICA岩田洗心館 あとみの會◎ 岩田洗心館 
館蔵銘品展 あとみの會
二つ折りフライヤー(145×95ミリ=女性用懐紙サイズ)
オフセット平版印刷 4色刷り(手漉き紙風の用紙)
主要書体/和字:さおとめ  漢字:正調明朝体金陵
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財団法人 岩田洗心館(愛知県犬山市大字犬山字富士見町26 TEL:0568-61-4634)は、財団の寄付設立者である鈍牛岩田錦平が、みずから蒐集した書画・茶道具および岩田家伝来の諸道具類、およそ540件の一括保存、ならびに公開を図り、美術館の創設を計画しましたが、その途中で急逝しました。
そのため、嗣子の岩田忠夫夫妻が、その志を継いで、1970年(昭和45)11月26日に「財団法人岩田洗心館」を完成、開館したものです。

2007年(平成19)、犬山市庁舎の移転新設事業にともなって、同館は移転する運びとなり、旧館を解体。2011年(平成23)年04月01日、旧所在地の北側に新館を開館して現在にいたります。
所蔵品は、書・画・陶磁器類・茶道具・漆器、その他を含めておよそ700件、1800点余りを数えます。
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名古屋を拠点に活動する「伊藤形成事務所」(460-0008 愛知県名古屋市中区栄 @メール : ito-keisei@air.ocn.ne.jp )は、伊藤嘉津郎カヅオ ・ 伊藤 恵メグミの、おふたりのデザインユニットです。
おふたりともかつては新宿周辺で勤務され、朗文堂とは美大時代からの長~いおつき合いになります。お人柄そのまま、ケレンのない堅実な仕事ぶりで、顧客からの信用はあついものがあります。
また、ときおり近作を送ってくれるのがとても楽しみです。

20130805b
20130805a上掲の短冊は、上段が池原香穉(号 ・ 日南、大所。1830-84)の短歌です。
下段の短冊は、本木昌造(号 ・ 永久ナガヒサ。1824-75)の短歌です。
いずれも平野ホール所蔵品ですが、下段の本木昌造の歌はおおむね釈読(読みくだし)ができましたが、上段の池原香穉の歌は、もうしばらく釈読に時間をいただきます。

このふたりの歌は、江戸時代の公文書などによくもちいられた「御家流」によってしるされています。
「御家流」とは和様書芸の一派で、青蓮院ショウレイイン流に源流を発して、江戸時代にいたって大衆化し、実用書体となった書風です。
流麗かつ淀みのない筆遣いで書かれ、ひら仮名異体字(変体仮名トモ)を華麗に駆使するのも特徴です。

和字Ambition9和字 Ambition 9 』には、和字「ひら仮名、カタ仮名」の「さよひめ、もとい、いけはら、まなぶ、くらもち、ひさなが、ゆかわ、みなみ、たいら」の、個性と特徴にあふれた9書体がセットされています。
和字「いけはら」は 『 BOOK OF SPECIMENS 』(平野活版製造所、1877年)より/いわゆる池原香穉による「三号和様仮名活字」を参考として製作されています。
[パッケージ平面設計 : 白井敬尚形成事務所]

正調明朝体s

正調明朝体 Combination 3 』には、漢字:正調明朝体 金陵、和字との組みあわせ : あおい金陵、きざはし金陵、さおとめ金陵がパッケージされています。
[パッケージ平面設計 : 白井敬尚形成事務所]

新宿私塾第22期 佳境にはいっています!

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mount オフィスで 講義中のイム ジョンホさん新宿私塾第22期は後半戦にはいり、ますます熱気を帯びてきました。
07月23日[火]、新宿私塾第22期、第20回の講座は、いつもの教場をでて、渋谷区桜丘町にある「mount」のオフィスに出かけました。

担当講師はイム ジョンホさん。イム ジョンホさんは、もともと新宿私塾第11期の修了生でもあり、同窓生が一堂に会したという、和気藹藹とした雰囲気がはじめからありました。
あたらしい時代の、あたらしいデザインの旗手のひとり、イム ジョンホさんがひきいる「mount」には、大型のビジュアル装置があり、それを駆使しながら、熱のある、充実した講座でした。

新宿私塾第22期は、ほとんど夏休みもなく、09月10日に修了いたします。
引き続き新宿私塾第23期が開塾しますが、現状では予約申込み者が多く、一般公募は難しい状況になっております。
新宿私塾へ入塾ご希望のかたは、事前に小社担当/鈴木孝 あてにご連絡をいただき、相談・見学・事前予約をおすすめいたします。