活版カレッジ Upper Class

Upper Class

カッパン造形実践者の笑い声が絶えません!

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部は、既報のとおり、3月26―27日に【 活版ルネサンスフェア 】 を控え、また5月の連休にあわせて開催予定の 【活版凸凹フェスタ 2010 】 の準備におわれています。それに加えて、年度末・新年度にあわせての、小型卓上活版印刷機 Adana-21J のご購入がかさなり、その慌ただしさに嬉しい悲鳴の毎日です。

ですから、3月間9回にわたって開催される恒例の【 活版カレッジ 】 は5月いっぱいまで休講としましたが、その間隙をぬって? 活版カレッジの修了生で構成される 【 活版カレッジ Upper Class 】の皆さんがときおり参集されています。朗文堂堂主としては正直なところ、かれら、かのじょらが、なにが面白くて参集し、笑いころげているのか良くわかりません。おそらくカッパン造形実践者にとっては、活字を組みあげ、印刷するだけで十分に楽しいのだと思うばかりです。

この皆さんは、昨年の10月頃から、【カッパン・かるた】をつくると称して、紙選びからはじまり、あれやこれやと文案を考え、公募したりと賑やかでしたが、暮れになってもいっこうに【カッパン・かるた】が完成したふうにはなく、いつのまにか【餅っこ・プレス】と称して、足立区のアモール商店街の会員のところに遠征して、セイロ、臼、キネを使っての本格的な【餅つき大会】を開催しました。

12月23日という、すっかり年の瀬も押し詰まった日に、28名の会員が参集しての【餅つき大会】でした。皆さんはつきたての餅を頬ばりながら、「餅もカッパンも、プレスが必要ですね……」と解ったような、解らないような解説つきで、寒風ももののかわ、かつ喰い、かつ飲みで、すっかり盛り上がっておりました。さらに呆れたことに、搗くことと、食べることに夢中で、たれも写真を撮っていなかったので、ここに画像紹介はできません……。


【カッパン・かるた】ですが、梅も咲こうかという昨今、ようやくプロジェクトが本格化したようです。堂主が「やっとかね」とイヤミのひとつも述べると、「なにも慌てることはなく、かるたの制作をつうじて、みんなの技倆が向上することがもくてきですから……云々」。「ハイハイ、わかりましたです」なのです。

ちなみに云う。写真のかるたの刷りだしは(あ)です。印刷はイロハ順にはじめたのではなく、あいうえお順にはじまったようですけど……。