本音を申せば、チト不安なのです!

トロロアオイが、まだ花をつける気配がありません!

この欄の6月8日に紹介しました「トロロアオイ」です。エアコン排気の熱風にも負けず、なんとかけなげに酷暑を乗りきったのですが、いっこうに花芽をつける気配がありません。気長に花をつけるのを待ちたいところですが、10月2日には、五日市の「軍道紙 グンドウガミ工房」にこの根を持っての集合がかかっています。

活版印刷をはじめると、印刷用紙もなにかとこだわりが生じるものです。ですから東京都内で手漉き紙が体験できることを知ると、谷あいの「黒茶屋」でプチ贅沢ランチをとり、「喫茶むべ」の美味しい珈琲を愉しみ、さらに天然温泉の露天風呂にまで浸かって日帰りしよう……、などという無謀な企画を平気で立てるのが「活版カレッジ・アッパークラス」です。堂主としてはただ呆れて見ているばかりなのですが……。

まだ肌寒い日が続いた6月の下旬に、活版カレッジ修了生・活版カレッジ・アッパークラスの皆さんに、黒ポットにはいった若芽の「トロロアオイ」をお分けしました。その際、晩夏のころに、真っ黄色な大輪の花をつけるはずだ……、としてご案内しました。すでに花が咲いたとの報告もいただいているのですが、わがベランダ花壇の「トロロアオイ」は一向に花をつけようとしませんし、連日の肌寒い雨に打たれるばかりなのです。

ミニトマト、大輪朝顔、風船カズラなどと一緒に、ごちゃごちゃと植え込んだのがわるかったのかもしれません。それでも茎は太く、背丈を越えるほどに成長しているのですが、花はつけないのです。なんでも実践しないと気が済まない「活版カレッジ」の修了生の皆さんは、おそらく「トロロアオイ」の根を持ち寄り、花の写真を見せ合うのを愉しみにしているはず。それなのに……。

あと3—4日、ともかくこのまま着花をまつしかありません。ザクロが黄色くなったようなシロモノは、ニガウリの実が過熟して黄変したものです。開花を待つ間に、愛用の「ロダンの椅子」に乗せてシャッターを切りました。