【会員からの情報】 英字紙 The Guardian は古代都市ヘルクラネウムから発掘されたパピルス紙から、一部の文書抽出に成功したと報告。

イギリスの新聞 < ガーディアン The Guardian > は、2015年01月20日に、ベスビオ火山の噴火によって、ポンペイとともに分厚い火山灰におおわれ、埋没していた、古代都市ヘラクラネウムから発掘された 「 パピルス上の文書 」 の一部の解読に成功したと報道した。
その情報を会員の I 氏から提供いただきましたので紹介いたします。
ヘラクラネウム01The charred remains of the rolled papyrus scroll from Herculaneum. Photograph: E Brun
ヘラクラネウム02

イタリア西南部、ナポリにちかいまちが ヘルクラネウム である。
この忘れられていた古代都市「 ヘルクラネウム  Herculaneum 」 は、ポンペイとおなじく、西暦79年の 「 ベスビオ火山 Mount Vesuvius 」 の噴火で、300度を超える熱風におそわれ、さらに20メートルをこえる火砕流 ・ 土石流と、降りつもった火山灰におおわれ、ながらくその存在すら明らかではなかった。

ヘルクラネウムはその後、1709年に井戸掘り職人によってを偶然発見されるまで、1600年以上ほぼそのままの姿で地中に眠っていた。
この発見以来発掘作業が進められており、ポンペイより規模はちいさいものの、より豊かなひとびとが居住していたことがあきらかになりつつある。
この発掘作業は、積み重なった火山性凝灰岩を取りのぞきながら現在も進行中であるが、数百巻におよぶパピルス(古代の紙の一種)製の巻子本の一種が発見されている。

これらの巻子本はすっかり炭化しており、解読は不可能とされてきたが、「 ビトー ・ モセッラ Vito Mocella 氏 」 らは、1802年に贈り物として 「 ナポレオン ・ ボナパルト Napoleon Bonaparte 」 に献上され、現在は 「 フランス学士院 Institute of France 」 が所蔵する炭化した巻子本を、最新のレントゲン撮影術を駆使して、広げないまま断層的に撮影し、そこからいくつかのギリシャ文字の抽出に成功した。

今後さらに解読が進むことによって、、伝統的な文学の最も重要な発見が出現するかもしれない。
ことばでは簡単そうだが、印刷された図書を読むのとは違って解読は大変そうである。 全部解読するのに何年かかるのだろう。

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◯ https://soundcloud.com/bbc-world-service/2000-years-old-herculaneum-scrolls-are-greek