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【良書紹介】 『ぼくの作った書体の話』 小塚昌彦さん

小塚昌彦01 小塚昌彦02

ぼくのつくった書体の話
小塚昌彦 著
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グラフィック社 刊
A5変型判 並製 総272頁
定価:本体2,500円(税別)
978-4-7661-2562-7 C3070

小塚昌彦(1929- 東京うまれ)さんのはじめての著作です。
小塚さんとは長いお付きあいをいただいてまいりましたし、様様なご教示もいただきました。
ところが、迂闊なことに、これまでご著作が無いことには気づきませんでした。
毎日新聞社での金属活字にはじまり、写植活字、電子活字へと果敢に挑まれてきた
小塚さんが、その長い活字人としての半生をかたりつくしておられます。

内容は奥深いものがありますが、書体製作の現場が、平易にわかりやすく説かれています。
皆さまのご購読をお勧めいたします。

◎ 目 次 ────────
序 章   書体デザインとの出会い
第1章   毎日新聞で活字をつくる
        活字とはなんだろう/戦後の新聞社の試み/母型製作と組版の機械化 ほか
第2章   毎日新聞の書体をつくる
        書体デザインという仕事/写植の普及と母型課の解散/新聞文字拡大合戦 ほか
第3章   タイポグラフィの理論を学ぶ
        書体デザインの理論的展開/ユネスコのプロジェクトに参加 ほか
第4章  「 新ゴ」の誕生
       毎日新聞からモリサワへ/「新ゴ」の開発に向けて/デザインコンセプト
第5章  小塚明朝とゴシックの思想
       書体デザインの新しいツール/制作プロセス/小塚書体の新しい提案 ほか
終 章  書体デザインの未来へ