朗文堂好日録041 ウーパールーパー/ウパルンとウパラン

 

DSCN8090 DSCN8089
《 おどろいた! 中国 ・ 台湾に電子メール年賀状を送っていたら、サーバーから?  こんな送信が 》

恭賀新年
我目前不在回覆 : 恭賀新年
This is an automatic reply of the email system.

We are on Chinese New Year break from February 17 to 23, please expect slow response during the holiday.
Thank you very much and Happy Chinese New Year!
──────────
中国の旧暦の正月、春節の混乱のことはあちこちにしるしてきた。 ともかく郵便、銀行、物流などまで、ほとんどの業務が停止し、公称13億からの民艸がそれぞれの郷里めざして大移動するから、交通機関は阿鼻叫喚の状況を呈することは知っていた。
しかし e – mail までが遅滞するとは、まったくおもいもよらなかった。

ここのところ、「寒い、さむい」とこぼし続けている。 こよみの上では春とはいえ、札幌では雪祭りが開催されているし、オホーツク海に面した海岸には流氷が押しよせているという。
気象庁の < 積雪の一覧 02月17日> をみたら、やつがれの郷里 : 飯山市は160cm,  オヤジの郷里 : 野沢温泉村は221cm,  冨沢みどりさんの住む白馬村は109cm の積雪をみるそうである。
地球温暖化、暖冬などというが、この寒さはなんとしたことだろう。
せめて、たなばたや盂蘭盆会とおなじく、もともとの農耕民らしい太陰暦にしていれば、「こよみの上では春だから……」 という錯誤はなくなるのに、などとやつあたりもしたくなる。
──────────
せっかく 歌舞伎のこと も書いたし、ベランダの 「 わっせクン ・ 才助 」 のこともしるした。
ついでだから、わが家の怪獣/サラマンダーこと ウーパールーパーのその後を< 朗文堂好日録 > にしるさむ。
かくいうのは、どうも飽きっぽいノー学部のことゆえ、最近は二匹のウーパールーパーの面倒をあまりみなくなってきているからである。

わが家のサラマンダー、珍獣ウーパールーパーは、初代のアルビノこそ飼育に失敗したものの、「 ウパルン 」 (色黒のほう)「 ウパラン 」(色白のほう) の二匹とも、アイスクリームのカップに入ってやってきたとはおもえないほどおおきくなったし、元気いっぱいである。
ふだんは海底に潜む潜水艦さながら、水槽の下にへばりついて運動不足が心配されるが、お腹がすくと、水草も蹴倒して餌の催促である。

従順な犬や猫がかわいいのはあたりまえだが、「 火喰い蜥蜴 トカゲ」 ともされるサラマンダーを、ペットとして飼育するのには若干の諧謔趣味が必要かもしれない。 ふつうの感覚なら不気味とされても仕方なかろう。
それでも飼育をつづけると愛着が湧くもので、短文ブログなどでは、毎日のように サラマンダー自慢 をするひともいる。
< ウチの 仔 ?  は イケメン ?  だし、日本でいちばんかわいい ?  ワ、 ネッ !   ?? >
ネッ !   といわれても、ウチの「 ウパルン 」 「 ウパラン 」 と大差なくみえるから困る。
まぁサラマンダーが かわいいものかどうかの判断は、皆さんにお任せしよう。

【 関連情報 : 朗文堂好日録ー037 なにかとあわただしい師走です。【再掲載】 ポストカード postcard と クリスマス Christmas

もともとサラマンダーは、うごきが鈍重で、視力もよわく、なによりもものぐさである。
つまり採餌の努力はほとんどせず、視力がよわいので、底に砂や小石でも敷くと、餌と勘違いして呑みこんでしまう。 だから餌はいつもタナボタで、天からでも降ってくるとおもっているようで、しかもせっかくあたえた餌も、頭にのせたまま平然としているほどのものである。
しかも最近は水草の上に腰をおろしてくつろぐという芸も覚えたようである。

uparunn DSCN4450 DSCN7406 DSCN9509

昨年の暮れに近くの熱帯魚ショップで、ウーパールーパーの餌を補充した。 いつもの固形の餌のほかに、生き餌として、「 アカヒレ 」 という メダカのような小魚20匹と、「 エサキン 」 とされて販売されている ちいさな金魚10匹であった。 それぞれ300円ほどの価格だったろうか。

「 アカヒレ 」 はウーパールーパーの水槽に入れられたが、「 エサキン 」 はやつがれがとりあげて、しばらくはということで、ベランダのプラスチック段ボールを水槽がわりに、そこに水草とともにいれた。
ほぼ隔日で餌をやっているので、「 エサキン 」 はすでに立派な金魚に成長し、声をかけるとよってくるまでになった。
「 アカヒレ 」 のほうは、半分ほどに減ったが、もうウーパールーパーの攻撃にたいする防御をおぼえたようで、最近ではウーパールーパーの鼻面近くを平然と泳ぎまわるまでになった。

ところで、しかもなにごとも鈍重なウーパールーパーだが、ノー学部の声を聞きわけ、敏感に反応するのはおどろきである。 そのために愛着があるのか 感心なことに、糞の始末だけは丁寧かつこまめにやっている。
きがかりなこと。  あまりに寒いせいもあるのか、最近ノー学部が水替えをサボりがちである。
これはわるいサインである。 いずれ水替えの役をやつがれに押しつけようとしているとみた。
やってもいいんだよ。 そのかわり床一面に盛大に水をこぼすけどね。