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まるほり野菜園 ── 農にいきるひと 堀内 剛さんへのエール Ⅱ

まるほり野菜園の知られざる Boss。 気儘な野良 風の猫 ゴリ

《 2012年09月17日、はじめて 「まるほり野菜園」 堀内  剛 さんと会った 》
一昨年の秋、いくつかの所用があって北海道にでかけた。その旅の最終日、夕張郡由仁ユニ町の堀内 剛さんとはじめてお会いした。堀内さんは、この旅の同行者、ノー学部の同窓で、ゼミでの先輩だったとだけ聞かされていた。
ノー学部はいつもことば足らずで、詳細な説明も無く、ひとやモノを、唐突かつ勝手にやつがれに紹介する。だからこちらは事前の心づもりがないままに、おろおろしながら初対面となることがしばしばある。

そもそもここに来る前に、わざわざコースを外れて恵庭エニワ市によって、 「えこりん村」 の 「銀河庭園」、「花の牧場」 によってきた。それなりに面白かったし艸花がきれいだったので愉しんでいたが、それらの施設のほとんどをノー学修士 : 堀内 剛さんが中心になってつくってきたことの説明はノー学部はほとんどしなかった。
それを知ったのは、ご本人にお会いして、そのお口からポツポツとはなしをうかがってからのこと。
ヤレヤレ、いつものことながらノー学部の勝手放題には疲れるのだ。

                   まるほり野菜園 堀 内 剛 さん

    手前 4 棟のビニールハウスが、農にいきるひと 堀内剛氏の夢をのせた 「まるほり野菜園」

「美目 盼ハンたり」 ―― はじめて岩見沢駅前で堀内さんとお会いしたとき、なぜかやつがれの脳裡にそんなふるい中国の詩句が浮かんだ。
「美目盼 ビモク-ハン たり」とは、白目と黒目がはっきりわかれており、いわば明眸なことである。やつがれに向けられた堀内剛氏の目は、まさに 「美目盼たり」 そのものであった。

車中の雑談で、3人とも医者の息子 ・ 娘にうまれながら、ふしぎなことに、医者になることがどうにも嫌だったことを知った。
「カタシオさんは、ぜったい堀内先輩と気が合うとおもってた。だって、ふたりとも次男坊だし?!、家業にしがみつくより、自分で道を切り拓こうとするタイプだから。それと、ロマンチストだし、不器用で、財政管理ができないところもそっくり……」

その後もノー学部は、やつがれと堀内氏のふたりを、「ふたりとも専門バカ!」 だの、 「ふたりともオモト(万年青)クン なんだから~」 など、めいっぱい罵詈雑言を浴びせて、車中ひとりで悦にいっていた。
次男坊であろうと、金勘定や商売がヘタであろうと(ホントだけど)、余計なお世話である。
たしかに堀内氏とて、安穏な収入がはかれた大農園勤務を辞して、こんな時代に、あえて起農しようというのだから、世間さまからみれば、ともに暢気な次男坊ガラスとされても仕方無いのかもしれない。

やつがれは、もうノー学部のたわごとをきかず、堀内青年の「美目 盼 たり」の理由だけを考えていた。

まるほり野菜園で。左:園主/堀内剛 右:やつがれ。[1]一昨年は09月(上掲写真は09月17日)の中旬だというのに、北海道でも残暑がとびきりきびしかった。
岩見沢から30分ほどで、堀内剛氏の農園 「まるほり野菜園」 に到着。
すでに収穫の最盛期は終えたとされたが「まるほり野菜園」で収穫されたトレトレのトマトと、特製 ・ 無添加 ・ このときはまだ試作品だった 2 種類の 「トマトジュース」 をご馳走になった。

ともかくあまりにおいしいので、ひとりで、勝手に、夢中で、ムシャムシャ、ゴクゴクやりながら、無遠慮な質問をぶつけていた。
これらの記録は、この <タイポグラフィブログロール 花筏> にあらましを紹介した。

【関連URL : まるほり野菜園 ── 農にいきるひと 堀内 剛さんへのエール Ⅰ  2012年10月03日】  DSC00205suu[1] DSC00222suu[1] DSC00239suu[1] DSC00238suu[1]《 朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部 Viva la 活版 ―― すばらしき活版  Viva 美唄を開催 》
はじめて堀内剛氏とお会いした翌2013年、北海道美唄市の野外彫刻公園 : アルテピアッツァ美唄を会場として、<Viva la 活版  すばらしき活版 ―― Viva la 活版  Viva 美唄>を開催した。

【会 期】  2013年7月13日[土]―15日[月・祝] 9:00―17:00
【会 場】  ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
アート ・ ギャラリー および アート ・ ストゥディオ
北海道美唄市落合町栄町   http://www.artepiazza.jp/
【主 催】   朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部

<Viva la 活版 Viva 美唄>に際しては、07月14日[日]に、『起農への挑戦 ―― ◯ をもらえる野菜づくり』 と題して、堀内氏に講演をしていただいた。
会期中は、アダナ ・ プレス倶楽部の会員を中心に、田圃も畑もまともに知らない東京からの会員06名が、<まるほり野菜園>に押しかけた。美唄にもどってきた会員は、会場にのこっていたメンバーに、
「もるほり野菜園の農場にはね、トンボがたくさん翔んでいて、田圃には蛙がいっぱい!」
昂奮さめやらぬ会員のはなしを小耳にはさみながら、信州のいなか育ちのやつがれ、畑や田圃には、トンボも 蝶も 蛙も たくさんいるものだが……、とおもいながら聴いていた。
【 関連URL : 活版アラカルト Viva la 活版 Viva 美唄レポート12 エピローグ タイポグラフィ・ゼミナールの報告+ご後援者:タイポグラフィ学会の記録

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ことしの関東地方はなにかと天候が不順だったが、北海道由仁町の<まるほり野菜園>は豊穣な実りをむかえたようである。何度か宅配便でのトマトの取り寄せがつづき、そのメールで、ノー学部は双方の消息を伝えあっていた。おかげで07-09月にかけて、ほぼ毎日、色とりどりのトマトを楽しむことができたし、北海道との距離感をほとんど感じないで済んだ。
きのう(09月21日)もトマトが届き、30個ほどを一気に食した。のこりはきょう中に食すつもりである。
そして堀内剛氏から、ことしの<まるほり野菜園>の風景写真が届いた。

ことしの北海道の実りは豊かだったようである。あと一回くらいは生果でのトマトを食べたいが、これからはトレトレのジュースがおいしい季節になる。
これは部屋をがんがん暖め、キンキンに冷やしたトマトジュースをゴクゴクやるとしみじみ旨い。だから昨冬はずいぶんと楽しんだものである。

それよりなにより <風の猫 ゴリ> に、かわいいガールフレンドができたようである。
ウ~ン ゴリめ、なかなかやりおるわい。