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一枚の絵はがき/Gallery Bar Kajima と オーナー 加島牧史のWebSite開設

ギャラリー バー カジマ

 <ギャラリー バー カジマの展覧会案内の絵はがきが URL になるのか? チトさびしい>
どこか気になるモノクロの絵はがきが、几帳面に三週間に一度ずつ送られてくる。
送り主は<ギャラリー バー カジマ>で、オーナーは加島牧史マキシなる人物である。
要は次回のギャラリー展示の紹介だが、そこに添えられた文章がいつも含蓄があっておもしろい。すなわちやつがれは<ギャラリー バー カジマ>と、オーナー加島の隠れたファンであった。

オーナー加島は、数奇な少年時代を送ったひとで、その父君は「伊那の老子」とされる奇妙人である。検索(詮索?)が得意のかたはすこしでも検索すると、オーナー加島のただごとならぬ前半生を知ることになる。
銀座でこんな個性あふれる店をひらく漢 オトコ には、やはり秘められたドラマがあるのは当然であろう。そしてこんな 漢 がすきなのがやつがれである。

彫刻と詩は最高の芸術の形態だといわれている。
しかしこれを生業にすることほど困難なことはない。
彫刻家になることは、彫刻の奴隷になることを意味する。その魅力は計り知れないからだ。
何もないところから形を削りだし、手によって、からだによって彫刻は生まれる。そこには意識ではとらえら切れない存在の深みに向かう魔力があるのだ。
川口茉莉は普段はデッサンのモデルをしながら、彫刻を作っている。すでに奴隷への道を歩きはじめたのだろうか。
「ジャコメッティーとともに」という本の中で、ジャコメッティーが矢内原に「自分は王様の奴隷となって、毎日デッサンを描いていられるなら、なんと幸せなことだろう」と告白した。三十五年前に夢中になったセリフをふと思い出した。 (加島)

http://gbkajima.jimdo.com/<ギャラリー バー カジマ>は銀座コリドー街の一画にある。
Gallery Bar Kajima  ギャラリーバーカジマ 
東京都中央区銀座7-2-20 山城ビル 2 階
営業時間 14 : 00-24 : 00
TEL : 03-3574-8720

江戸時代のこのあたりは、江戸千代田城の外堀にあたる山城河岸に面して水運に恵まれていた(現在は埋め立てられて首都高速道路に変貌している)。
そのために、山下町、山城町、鍋町などは、江戸城に近接していても、武家地ではなく町人地とされ、おもに刀槍、鍋釜などの金属関係の職人の町でもあった。

秀英舎 ・ 大日本印刷も、この一画にあった職人工房の印刷機器と活字を譲渡されて、ほどちかい数寄屋橋で創業している。
そんな歴史をたどってこの周辺を歩いたこともあった。
銀座とはいえコリドー街の周辺はいまでも庶民的な町で、古き良き新宿ゴールデン街にも似た猥雑さもある。
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<ギャラリー バー カジマ>が開店してから13年ほどが経過したらしい。当初の絵はがきはオフセット平版印刷だったが、オーナー加島のパソコンスキルの向上とともに? 最近はパソコンプリンター出力方式に変化してきた。
ところがオーナー加島は、あふれんばかりの豊穣なことばを有しており、次回展示の作家紹介 ・ 作品紹介をしるすうちに、ついつい筆(キーボード)がすべって !?、絵柄面がことばで埋まり、しかもあくまでもテキスト優先の紙面製作のために、作品図版や写真画像の紹介が切手サイズほどになることがあっておもしろかった。

<ギャラリー バー カジマ>に最初にいったのは、小社ノー学部の友人であり、やつがれもその真摯な創作姿勢に共感している、アーチストMM女史が「アートの奴隷」となって、しばらくの間この店の「日曜日担当特別ママ」になったためであった。いまはMM女史が両親の介護のために郷里に戻ったので日曜日は休業である。
四谷 ・ 新宿地区にながく、そこにかじりついた地衣類のようにほとんど新宿を動かないやつがれだが、なんどかノー学部に引っぱり出されて<ギャラリー バー カジマ>を訪ねた。
それでも下戸であるやつがれは「バー」を苦手とするが、なかなか旨い珈琲がでて居心地がよかった。

ところでそのオーナーの加島牧史氏であるが、御年 5? 歳にしてついにブロガーとして登場したらしい。
今回の絵はがきの宛名面の下部にはこうあった。

やっと自分でウェブサイトとブログを始めた。
全く見当がつかないけれど、書きたいことがいろいろあるから少し続けようと思う。
読者がいないとさみしいので、一度開いてみてください。

そして気になる一行もあった。
また、メールのDMもはじめようと思う。はがきから移行可とされるかたは、メールを送ってください。
【URL : GalleryBar Kajima 】
【Mail : gbkajima@gmail.com 】

銀座コリドー街の小道に、ギャラリー兼バーを開いて13年。
3週間ごとに変わる展覧会と、
メインディッシュにも、ご飯のおかずにもなる大盛料理、
ビール、ワイン、スコッチウィスキーなどお酒にもちょっとこだわって、
気楽にゆっくり美味しくお過ごしいただきたいと思ってます。
昼間の喫茶では、珈琲と数種のお茶と、手作りの甘いもの、ビールもあります。
作品と音楽やパフォーマンスのコラボレーションライブもやっています。
(営業時間 : 14 : 00-24 : 00 日曜 ・ 祭日休み)

◎ オーナー紹介
加島牧史 ( かじま まきし )
編集、ギャラリーマネージャーを経て、1999年ギャラリーバーとき、
2001年ギャラリーバーカジマをオープン。
以後はひたすらここでお客を待つ。
◎ 近年の翻訳本
『 もう殺さない 』 サティシュ ・ クマール著
『 アンサー 』 ジョン・アサラフ&マレー ・ スミス著

やつがれ、出力に手間取り、郵送費も莫迦にならないであろうが、まだ当分はわがままをいって絵はがきで情報をいただきたいとおもう。
そして【URL : GalleryBar Kajima 】を訪問した。開設から間もないとはいえ、そこはオーナー加島のことゆえ、すでにブログを中心に、あふれるようなコンテンツ(テキスト)に満ちていた。

與 談 ──────────────
やつがれ、オーナ加島とは大勢と店にいったときに一度お顔を拝見しただけで、別に親しい関係ではない。それでも 5? 歳にして URL に挑戦する勇気に拍手を送りたいし、銀座にでかけることがあったら、ぜひ<ギャラリー バー カジマ>に寄ってみたいものである。

そしてやつがれの友人弁護士が御年 6? 歳( 70 歳間近)にして、まもなくブロガーとしての登場に挑戦中である。こちらはおおいに心配のいまである。