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タイポグラフィ・ブログロール花筏での花筏

花筏 京都・哲学の道こういう写真はテレがあってあまり得意ではない。おそらく4-5年前、やつがれの体調がすぐれなかったころの写真だとおもう。

京都市左京区の南禅寺から、銀閣寺 ( 慈照寺 ) にかけて、琵琶湖疎水にそった小径を、「 思索のこみち 」、あるいは 「 哲学の道 」 などと呼ぶ。
むかしは閑静な小径だったが、いまはすっかり観光地になって、思索も哲学もあらばこそ、騒騒しい通りになっている。

この側溝の右手には、琵琶湖疎水のゆたかな流れがあり、このときもみなもが見えないほど、櫻花が散りしく 「 花筏 」 であった。
この小径の櫻はよく知られているが、同時に疎水にそって 「 ミツマタ(三椏)」 がたくさん植えられており、櫻に先だって淡い黄色の花をつける。

ミツマタは、その枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があるため、この名があり、三枝、三又とも書く。中国ではこの灌木の花のかおりのよさから 「結香 」 ( ジェシァン ) と呼ばれている。
ご存知のように手漉き紙の材料として 「 ガンピ(雁皮) 」 や、「 コウゾ(楮) 」とともに主要な原料となる。

この琵琶湖疎水と蹴上発電所の開発に際しては、平野富二ともおおいに関係がある。
古谷昌二 『 平野富二伝 』 (第17章 明治23年の事績 琵琶湖疎水工事視察とペルトン水車受注 p.714-23)。

その資料を探していたところ、こんな恥ずかしい写真がでてきた。
2013年の歳末にふさわしいかどうかは疑問だが、ご紹介した。