【Gallery Bar Kajima 展覧会】 二〇一五年わたしの今年のかたち展 12.7 Mon.― 29 Tue.

【 加島 牧史 】
すべては早くて 追いつけない/すべては早く動き、何をもみることができない/すべては早くて その動きの中で 本質的に静止することが含まれている/すべては早くて 誰も追いつくことができない/なのに早く追いつこうとして さらに早く走ろうとしている/すべては早くて追いつくことはできない


ああ、はや師走になってしまったよ

Gallery Bar Kajima

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すべての旅は一枚のエクセルプリントからはじまる。久しぶりの京阪出張で通販購入のお気に入り佃煮屋{舞昆}店舗を訪問

旅に出ると良くて前日、たいていは行きの車中や機内でスケジュールのエクセルプリントをノー学部から受けとる。今回もびっしりと予定が詰めこまれていた。最後は大阪市住之江区{舞昆御殿}。山国うまれゆえ鮮魚がすくなく佃煮が多かった。かつて大阪書店営業の際には天満の西日本書店前の佃煮がひいき。最近はノー学部が{舞昆御殿}からの取り寄せ昆布が、江戸モノにはないまったりした味でお気に入り。うれしかったのかめずらしく買い物袋を提げた写真。

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【会員情報】 ミトグラフィコ・美登英利さん、のんびりカレンダーの試作中

【美登英利さんからのメール】
手漉き紙にカレンダーをプリントしてみました。
デザインは事務所を開設した二三年前と比べて、進化なしです。
mitografico
{文字壹凜}の題字製作者の美登英利さんは、飄逸でどこか浮世離れしたところのあるかた。師走の喧噪をよそに、どうやら、いまどき、のんびりとカレンダー試作中らしい。
 
美登英利カレンダー
 
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【展覧会】 ニッポンのニッポン ヘルムート・シュミット-京都 dddギャラリー 一二月二二日(火)まで開催中

ニッポンのニッポン
ヘルムート・シュミット

まちが もみじに染まり、そして比叡おろしの寒風が吹きつのるまでのあいだ。
京都の魅力が もっとも輝く、このよいときに、京都 ddd ギャラリーで
ヘルムート・シュミット {ニッポンのニッポン} 展が開催されています。
皆さまのご参観をおすすめいたします。

京都 ddd ギャラリー

<ニッポンのニッポン>展 会場風景 写真提供:ニコール・シュミット

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播種時を失しかわいそうなことをした/晩夏に咲くトロロアオイが初冬のいま、けなげに、可憐に、つぎ〴〵と開花中

咲きましたよ、ついに。空中花壇を改装工事で失ってからガーデニングの楽しみが半減。ことしは鉢から生えてきた有毒帰化植物イヌホウヅキトロロアオイと勘違いして八月上旬まで育てた。ノー学部に間違いを指摘され、お盆あけに取り置きの種子を密植状態で播いたが、いかんせん遅きに失した。それでも肥料・水遣りをかさねたら、蝶も蜂もこない一二月五日から花が咲きだした。仙台・埼玉・新潟・鹿児島にもトロロアオイ育成者が。これで皆さんに顔向けができる。

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【会員情報】 ぢやむ 活版小本の製作者/団塊世代真っ盛り杉本昭生さんと京都太秦広隆寺に弥勒菩薩像をたずねた

ひとり活版小本の製作を続けられている杉本昭生さん。やつがれとは久しぶり、大石ははじめてお会いした。燈台もと暗し、土地っ子でも太秦 うずまさ 広隆寺にいかれたことがないとのことで付近を散歩。とおつ國の、ふしぎな佛像にであったというのが実感。拝観はほどほどにして、近くの喫茶店で造形談義。団塊世代の杉本さん、いつの間にか小型本も三〇冊ちかくになり創作意欲益〻旺盛。新潟での{Viva la 活版 Let's 豪農の館}での人気作品であった。

活版小本
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わが国最古級の冊子型活字見本帳の口絵に描かれた社屋の図版は、木口木版を印刷版とし活版印刷機で印刷された/笹井祐子

一八七二年(明治五)東京に進出した平野富二が製造した活字見本帳、通称『活版様式』(欠損本、印刷図書館蔵、明治九)、『BOOK OF SPECIMENS  MOTOGI & HIRANO』(活版製造所平野富二、平野家蔵、明治一〇)には、門柱に「長崎新塾出張活版製造所」の表札があり、翌年一二月完成した煉瓦づくりの新社屋の図がのこる。この版式と印刷方式は不詳だったが日大藝術学部教授/笹井祐子氏により、版式は木口木版、印刷方式は活版印刷機使用と判断された。

長崎新塾出張活版製造所uu 小口・板目

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メキシコの切り絵/Papelpicado(パペルピカド)。お祭り大好メキシコでは万国旗のように連ねたり、カラフルな壁飾りにも

パペルピカドはメキシコ伝統の切り絵細工。中国の 剪紙 に似て、薄い型紙の下にパペルチーナと呼ばれるクレープペーパーをかさね、切り出してつくられる。ともかく陽気でお祭り好きなメキシコでは、万国旗のように連ねたり、壁飾りにも。カラフルで賑やかでかわいい。
彫刻家・奥村浩之氏 からいただいた。メキシコへ飄然ともどった同氏へのメッセージに、ガラ携で撮ったが失敗した。カラフルな画像はリンク先でご覧あれ。
パペルピカドとは? まとめ

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ぢやむ 杉本昭生氏と京都でうれしい再会。寡黙ながら飄逸な人柄にあらためて敬服。文字あそびかさねて引用紹介

活版小本の製作者{ぢやむ 杉本昭生}氏のことはしばしば紹介してきた。
かつて文字あそびのひとつ「ヘマムショ入道」を紹介した。今回は判じ物。

酒屋の前にこんな看板があったらしい

杉本流なら以下図版紹介でおわり。
最初の「大」は天地逆なので「酒代」と読んでほしい。以下は頓智で読み解けるはず。
どうしてもすぐ知りたいかたはリンク先で。めずらしく解説がある。
ぢやむ 杉本昭生 活版小本より

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造形者・千星健夫 NECKTIE design office による TEA BAG HOLDER SHIROKUMA

GRAPHIC WEB PRODUCT と横文字が似合わないのが千星健夫さん。一九七六年兵庫県うまれ。専門学校営業職からデザイナーに転身。新宿私塾・活版カレッジ修了生{文字壹凜}の管理者。要するに身体性のあるモノづくりに熱中する真の造形者。同氏主宰 NECKTIE design office 製造販売による『TEA BAG HOLDER SHIROKUMA』は長崎の窯元に出向いて型から製造したすぐれもの。小社も愛用お茶時間がほっこりします。ご推薦。
NECKTIE design office Shirokuma 】

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版画の彩展二〇一五     第四〇回全国大学版画展    {町田市立国際版画美術館}

The 40th Annual Exhibition of the Japan Society of Printmaking
日本全国の美術大学、教育系大学、専門学校の学生による版画展。力作がそろいます。

抽選で素敵な作品が当たる観客賞の投票や、恒例の学生作品販売も大人気です。
◯会期 二〇一五年一二月五日―二〇日
平日/一〇時―一七時
土 日 祝日/一〇時―一七時三〇分
◯入場無料 月曜休館
町田市立国際版画美術館

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【会員情報】 どうだ! 天真爛漫・威風堂堂・豪快無比・天下無双・一気呵成ミルク喇叭呑みの雄姿をご覧あれ

どういうわけか知らないが、アダナ・プレス倶楽部の会員、新宿私塾修了生のあいだで結婚・出産があいついでいる。
新米パパさんはおおむね無精だが、ママになった会員や修了生が、赤ちゃんの写真を写メールやメール添付写真で送ってくれる。いずれもかわいく、ほほえましいが、個人情報に配慮するとこういう公開メディアでは紹介しにくいのが残念。
下掲写真の雄姿、ミルク一気呵成のラッパ呑み、将来わが国を背負って立つ女の子。まだ〇歳児という。心強いかぎり。

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【長崎会員情報】 荷札から活版印刷へ ― 東彼杵町歴史民俗資料館。{荷札から 活版印刷へ}展示とワークショップの記録

長崎県 東彼杵町(ひがし そのぎ ちょう)は、長崎県東部の大村湾に面した町。ここにもアダナ・プレス倶楽部のたいせつな有力会員が。この町で一九二二年(大正一一)に創業された九州荷札印刷株式会社の印刷関連機器を中心に展開したイベント{荷札から 活版印刷へ}の記録を、同館学芸員・小玉大介さんから送付していただきました。
同社の機器の一部は長崎県印刷会館に保存されています。世界遺産登録で賑わう長崎旅行を計画のかたはご参観を。

東彼杵町 ウィキペディアより

長崎県東彼杵町パノラマ写真 ウィキペディアより

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長崎ゟ東京へ。二七―四七歳までのたった二〇年の活動期間で巨大な業績を。一二月三日は平野富二の命日。没後一二四年忌

◎一八四六年(弘化03)八月一四日長崎奉行所町司矢次豊三郎・み弥の二男、引地町で出生。幼名・富次郎。◎一八七二年(明治05)数えて27。安田家の古まと結婚。生家を出て長崎外浦町に移転。02月戸籍編成に際し 平野富二 と改名届け出。07月東京に活版製造出張所を設立すべく古まほか社員08名を同道し長崎出立。のちの東京築地活版製造所、造船重機企業・現IHIのはじめにつらなる。◎一八九二年(明治25)数えて47、12月03日脳出血で逝去。谷中霊園に仏葬。

平野富二

平野富二 1846・弘化03年8月14日-1892・明治25年12月03日 行年47

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【展示開始】 顔 真卿肉筆所蔵先は北京・台北両故宮博物院と書道博物館の三館のみ。楷書の完然性につき同館ゟ断言された

唐の四大書家、欧陽 詢・虞世南・褚遂良・顔 真卿(七〇九―八五)は、王羲之の書法に基づきながら洗練された気風を盛りこんだ。◎唐時代に完成された最終書体である楷書がいかに完然であったのかはその後あらたな書体が出現しなかったことからも容易に理解される
◎顔 真卿筆「自身告身帖」(七八〇、七二歳の書)は後期一月五日ゟ展示
[書道博物館フライヤー部分]
台東区立書道博物館 特別展 

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縦組み{文字壹凜}、使えない化ける外国由来の約物頻出。しかもブラウザ、バージョン、使用機器にゟ千差万別

ネットの環境は実に多彩で、ウィンドウズ二〇〇〇などのふるい機器から、最新機まで、スマホ派ありパソコン派あり、しかも 閲覧ブラウザがたくさん あって、これもバージョンによって表示が異なる。◎サイト管理者から教育的指導。見出し部は四行まで。「[ ]ブラケット」「: ;  コロン、セミコロン」「¶  段標・パラグラフ」「§ 章標・セクション」などは使用禁止。こうなるともはや外国由来の約物は避けるしかない。どうも安易に洋物に頼りすぎてきたようだ。

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『文字の絵本 風の又三郎』の製作者 吉田佳広 八二歳。やつがれ素直に先生と呼べるのはこのひとだけ。元気に活躍中

朗文堂出版部の最初期刊行書『文字の絵本 風の又三郎』(原作/宮澤賢治、製作/吉田佳広、一九八四、現偕成社刊)まだ写植版下時代、エアブラシ、フィルムレイヤーが大活躍。◎吉田氏はタイポグラフィ協会、タイポアイの会員として黎明期のタイポグラフィの普及に尽力し、毎年カレンダー展+ポスター展を主宰されていた。ちょっと病を得たが元気に展覧会に駆けつけた。吉田一門も会場に駆けつけたが口は達者で、変わらぬ毒舌をまき散らしていて嬉しかった。

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