【字学】 秀英舎(現大日本印刷)初代社長/佐久間貞一 『送 太田温郷之帰省』 遺墨をみる

 送 太田温郷之帰省
杜鵤啼度客樓遣  祝席傷心首夏天
男子常慙児女態  如今臨別転凄然
静岡  貞一   再拝
ほととぎす啼きて 客楼にわたらしむ
祝席にあって傷心 夏のはじめの天
男子はつねに慙る 児女の態
別れに臨み淒然とすること 今の如し
佐久間貞一は戊申の役に際し彰義隊隊士として敗北し、追捕され流浪を重ねていた静岡時代二一歳の七言絶句。血気と侠気盛んな青春のとき。{花筏

 佐久間02 佐久間貞一筆書01 

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