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朗文堂 News

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09 September 2008

2008 09 09 朗文堂 News

すだく蟲の音がここちよい季節になりました。はるかな昔、昆虫少年だったものですから、花屋の店頭で、ちいさな虫籠に入れられて売られていた鈴虫があわれで、つい買ってしまいました。そもそも気まぐれですから、そのあたりの草藪に放しました。そしてひそかに、来年もこの草むらで鳴けよと。

例によってお知らせがいくつかございます。

朗文堂 新宿私塾特別公開講座 ちいさな勉強会
孫明遠氏講演会 — 20 世紀前半期、
中国人による「倣宋体・楷書体」の開発と、「明朝体」の受容
大盛況のうちに終了いたしました。ご来場ありがとうございました。


講演会が終わっても、会場の熱気がおさまらないほどの、内容の濃い講演でした。ご後援いただきましたタイポグラフィ学会、ご協力いただきました大日本印刷秀英体開発室、そしてなによりご来場いただきました多くの皆さま、ありがとうございました。

孫明遠氏 孫明遠氏は当日昼に上京され、翌 6 日には中国に出向されるという慌ただしさのなかでの講演でした。日本と中国、近くて遠く、遠くて近い国です。それでもその紐帯として、漢字という文字記号をわが国が受容してから 1500 年以上の歴史をかさねています。そして、近代鋳造活字でも、相互に影響しあい、ときにはとまどいと反発をみせ、底流では相互交流を積み重ねてきたことが、まったくあらたな視点から解明されました。

 これからの印刷史研究と書体開発にとっても、おそらく大きな影響をおよぼす画期的な講演会だった……、と感想を述べてお帰りになったお客さまもいらっしゃいました。そんなお声を励みとして、これからも「朗文堂新宿私塾」は精進を重ねます。皆さまの変わらぬご支持を祈念いたします。

こんな時代だから、金属活字も創っています !
新鋳造活字「アラタ 1209」がまもなく間もなく誕生 !!
アダナ・プレス倶楽部が意欲的な挑戦を展開しています。


2006 年の晩秋、「こんな時代だから、活字版印刷機を創っています」を唱えて朗文堂 アダナ・プレス倶楽部が発足しました。

2008 年の初秋、「こんな時代だから、金属活字も創っています」とアダナ・プレス倶楽部は唱えて、あらたな歩みを続けています。「活字はいいね」「活字文化を守ろう」という巷の声は届いていますが、実は活字鋳造の根幹の活字母型製造が実質的に停止してから、すでに25 — 30 年余が経過しています。

「守るのではなく、創る」。いますぐこのプロジェクトに着手しないと近い将来、活字鋳造が母型の損傷から停止を余儀なくされます。もちろん多くの障害があり、多くの困難が予測されるなかでの挑戦です。まもなく新鋳造活字「アラタ 1209」をこの Website にもご紹介いたします。皆さまのご支援だけをたよりに、着実な歩みをかさねてまいります。

「実践活字母型彫刻」間もなく締め切り。お申込みはお早く !

詳細: http://www.robundo.com/adana-press-club/news/news039.html


「こんな時代だから、金属活字も創っています」と密接にリンクしながら、感動創造の旅を企画いたしました。山梨市の活字母型彫刻所まで、マイクロバスでご一緒に出かけようという意欲的な企画です。

間もなく定員に達します。お申込みをお急ぎください。

タイポグラフィ学会誌第 2 号が刊行されました。

詳細: http://www.robundo.com/book-cosmique/society-typography/society-typography02.html


2005 8 月に設立されたタイポグラフィ学会が『タイポグラフィ学会誌 02』を刊行しました。朗文堂が特別委託を受けて販売にあたっています。タイポグラフィの基礎文献として貴重な書物です。お申込みをお待ちしております。

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