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【展覧会】東京国立博物館 東洋館8室|東京国立博物館・台東区立書道博物館 連携企画|没後700年 趙孟頫とその時代 ― 復古と伝承―|’22年1月2日-2月27日

東京国立博物館 東洋館8室
東京国立博物館・台東区立書道博物館 連携企画
没後700年 趙孟頫とその時代 ― 復古と伝承―
開館期間  2022年1月2日[日]-2月27日[日]
開館時間  9:30-17:00(入館は閉館の30分前まで)
会  場  東京国立博物館 東洋館8室
      110-8712 東京都台東区上野公園13-9
      電 話  050-5541-8600(ハローダイヤル)
休  館  日  月曜日、1月4日[火]、11日[火]
      * ただし、1月3日[月]、10日[月・祝]は開館
観  覧  料  一 般 1,000円、大学生 500円  * 特別展は別途料金が必要です
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令和4年(2022)は、中国書画史に燦然と輝く巨星、趙孟頫(ちょうもうふ、字-あざな 子昂-すごう、1254-1322)の没後700年にあたります。趙孟頫は、南宋時代(1127-1279)の末期に、宋の太祖の11代目の子孫として呉興(浙江省)に生まれました。26歳で宋王朝の滅亡に遭い、33歳でモンゴル人が統治する元王朝(1271-1368)に召され、世祖(せいそ)から英宗(えいそう)までの5人の皇帝に仕えて、晩年には従一品の高官に任ぜられました。

漢民族王朝である宋の皇族出身でありながら、異民族王朝の元に仕えたことから非難も受けますが、趙孟頫は漢民族の伝統文化の護持に尽力しました。書画においては、王羲之を主とする晋唐-しんとう-の書法と、唐宋の画法を規範として、復古主義を唱導し、文人の新たな在り方を示しました。その作品は、元末の四大家や明清時代の諸家にも大きな影響を与えました。

本展では、趙孟頫をはじめとする元時代の書画に焦点をあて、その魅力と後世における受容を紹介します。
「趙孟頫前夜」では、宋や金において尊ばれた、個性を表出する書をご覧いただきます。
「趙孟頫と元時代の書」では、趙孟頫を起点に、倪瓚(げいさん)ら元末までの文人と、親交のあった中峰明本(ちゅうほうみょうほん)ら禅僧の作から、元時代の書の諸相を概観します。
「元時代の絵画」では、趙孟頫と同時代の画家たちの多彩な活躍をお楽しみいただきます。
そして、「明清時代における受容」では、趙孟頫の書画に影響を受けた後の時代の作例をご覧いただきます。
本展は台東区立書道博物館との第19回目の連携企画です。両館の展示を通して、趙孟頫が活躍した元時代の書画の世界をご堪能ください。

担当研究員のひとこと
本展で19回目を迎える台東区立書道博物館との連携企画。実は、「元時代」をメインテーマにするのは今回がはじめてとなります。その元時代で、書画ともに最重要人物とされるのが、本展の主役である趙孟頫です。宋から清時代までの書画を通して、趙孟頫が書画に託した思いに触れていただけますと幸いです。/六人部克典

主な出品作品
*所蔵の表記の無いものは、同館蔵品です。
独孤本定武蘭亭序並蘭亭十三跋 趙孟頫筆 中国 元時代・至大3年(1310) 原跡=王羲之筆 中国 東晋時代・永和9年(353) 高島菊次郎氏寄贈
楷書玄妙観重脩三門記巻 趙孟頫筆 中国 元時代・14世紀
行草書十詩五札巻 鮮于枢筆 中国 元時代・13世紀 高島菊次郎氏寄贈(展示 ~2022年1月30日)
草書詩書巻 康里巎巎筆、跋:張雨筆、文徴明筆 中国 元時代・14世紀 高島菊次郎氏寄贈
重要文化財 枯木図軸 子庭祖柏筆 中国 元時代・14世紀 個人蔵(展示 ~2022年1月30日)
重要文化財 雪汀遊禽図軸 羅稚川筆 中国 元時代・14世紀(展示 ~2022年1月30日)

図 録
『没後700年 趙孟頫とその時代 ― 復古と伝承 ―』
編  集:台東区立書道博物館
編集協力:東京国立博物館
発  行:公益財団法人 台東区芸術文化財団
定  価:1,200円(税込)
* ミュージアムショップにて販売中。

 

 

 

* 入館はオンラインによる事前予約(日時指定券)推奨。
* 入館についての詳細は 入館方法のご案内 をご確認ください。
* 書道博物館 での展示紹介は、両館での混同を避けるため、別途紹介 します。
[ 詳細 : 東京国立博物館  該当ページ