グラキックデザイン用語事典『森澤辞書』未刊」タグアーカイブ

【ことのは】まもなく百年|グラフィックデザイナー|graphic design [印] 印刷を通して表現するデザイン。|graphic designer の語が最初に使われたのは1922年で、アメリカのドウィギンズ(→ Dwiggins)の造語だった|通称:森澤辞書ゟ|森澤 茂 ①

graph[図] グラフ。折れ線グラフ (coordinate graph)、棒グラフ (bar graph)、円グラフ (pie graph)などがある。
graphic[字] 読みやすさよりも視覚的な印象を第一にデザインした書体のグループ。装飾体。(ornamental type) もこのカテゴリーに入る。
graphical symbols for public information[図] 公共案内用図記号。主に交通機関や施設を利用する人々のためにデザインされるシンボル(図記号)。オリンピックのたびごとに使われる競技シンボルや施設シンボルもこの範疇に入る。この種の図記号には、言葉が分からなくとも、ひと目で内容を理解できる長所がある。交通標識や安全標識のように、国際的に統一した方がよいものがあるので、国際標準化機構(→ISO)に専門委員会が設置されている。= public signs; →symbol
graphic arts [印]  印刷美術。石版、木版、銅版などの手工芸的なものから、高速輪転機で印刷するものまでその範囲は広い。(通例複数) = graphics
graphic arts camera [版]  製版カメラ。印刷原稿を撮影するカメラ。拡大・縮小し、スクリーンを使い、原稿の濃淡の調子に対応した網点に置き換える。カラー原稿の場合は、3原色と墨の4版に分解する。→ screen angle,  screen ruling

graphic arts film[版] 製版用フィルム。コントラストの高い図像がえられるように、乳剤処理をしたフィルム。= litho film,
graphic arts magnifier [校] ルーペ。写真原稿、製版フイルム、印刷物をチェックするためのレンズ。
graphic design [印]  印刷を通して表現するデザイン。 graphic designer の語が最初に使われたのは1922年で、アメリカのドウィギンズ(→ Dwiggins)の造語だった。
graphics  1)[図]写真やイラストその他の視覚的要素。2)[印]印刷美術 = graphic arts ; cf.  supergraphics (グラフィクスの建築への応用)
graphic tablet[コ] フラット・ボード (flat board) や磁気ペンでコンピューターに入力する装置。
graphite[具]  黒鉛、石墨。鉛筆の芯の主原料。  (以下 略)

Dwiggins, William Addison [人]  ウィリアム・A・ドゥウィギンズ (1880-1956) 。アメリカの著名なブック・デザイナーでタイプ・デザイナー。 300冊を越えるブックデザインをアルフレッド・クノップ社(Alfred A. Knopf, Inc.)のために行う。ドゥウィギンズのスタイルは、活字、カリグラフィ、イラストを独創的に扱うもので、同社の出版物を特徴づけた。リミテッド・エディション・クラブのブック・デザインもしている。タイプ・デザインをガウディ (Frederic W. Goudy) のもとで学ぶ。ライノタイプ社に27年にわたって協力し、Metro (1929)、Electa (1935)、Caledonia (1938) の人気書体を世に送り出した。ドゥウィギンズは、graphic designer の語を初めて使ったことでも知られる (1922年) 。
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*  故 森澤 茂 氏と、遺稿となったグラフィックデザイン用語事典『森澤辞書』(仮称・未刊)に関しては近日中に関連情報を掲載予定。また森澤 茂 氏 と交流のあった方からの情報もお待ちしております。
* 『森澤辞書』は、携帯電子辞書への搭載を予定されて執筆された。通称『ウエブスタ-英英辞典』を主要な典拠として、索引項目3,700余、 派生語を加えると5,500項目以上となる「グラフィックデザイン用語事典」である。
ここに今回紹介した森澤茂氏遺稿の該当部分のオリジナル・プリントデーターを
PDF で紹介した。