【展覧会】 町田市立国際版画美術館 新羅万象を刻む ── デューラーから柄澤 齊へ

image[1]ヘンドリック・ホルツィウス 「ファルネーゼのヘラクレス」 1592年頃 エングレーヴィング
町田市立国際版画美術館蔵
20160407155602653_0001 20160407155602653_0002
《 展覧会概要 》

エングレーヴィングと木口版は、ビュランという刃物を使ってじかに金属の板や堅い木板を刻んで作られる版画です。
エングレーヴィングは15世紀ヨーロッパで金工品の装飾技術から生まれ、木口木版は同じくヨーロッパで18世紀に書籍の挿絵として発展しました。
ともに版面を直接彫り込んでいくため、また主として刻線のみで様々な質感や量感を表わす必要があるため、熟練した職人技ともいうべきものが必要とされます。

 本展ではビュランの刻線によって生み出された作品とその表現と魅力にせまります。
例えば入念かつ多様な刻線はそれだけで見る者を感嘆させる力を持っています。また、これらの技法で作られた版画には独特の雰囲気をたたえたものが少なくありません。
とりわけ注目すべきは日本の現代版画家たちです。習得の難しい技法を自家薬籠中のものとし、想像力あふる世界を生みだしているのです。

西洋の先達たちと、日本の版画家たち ― 時空を越えて呼応しあうビュランで刻まれた小宇宙ともいうべき作品群、約200点をご堪能ください。

【 詳細 : 町田市立国際版画美術館 展覧会