【図書紹介】 『よしふみ と からあげ』 ① ② ③ 関口かんこ著 講談社コミックプラス刊

main[1] 山椒魚戦争家に帰っても一人。そんな時話し相手がいてほしいと思いませんか。
そんな気持ちを満たすかどうかはわからないけれど、飼い主・よしふみと、ペット・からあげが、会話したりケンカしたり、たまに思いやったりして日々を過ごす〝水浸し日常マンガ〟。
著者は関口かんこさん
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「社畜人間」にして飼い主【よしふみ】と、もともとは食材として売られていたペットのウーパールーパー【からあげ】のおはなし。
ダストジャケットをはずすと、表紙(表いち)に、電子書籍ではなかなかできない意外な仕掛けがあります。とりわけ第三巻は造形者なら大笑い必定です。
版元は講談社。 推薦者はサラマ・プレス倶楽部。 あらたな山椒魚戦争のはじまりです。

{ 新宿餘談 }
アホロトール【 axolotol  スペイン語 】。
別称 : サラマンダー、サンショウウオ(山椒魚)  愛称 : ウーパールーパー
幼形成熟するので知られるメキシコ・サラマンダー。外鰓ガイサイを有し、尾はひれ状という幼生形のまま、全長30センチ余に達し、成熟・繁殖する。
大航海時代、メキシコ・シティ周辺の湖沼に生息するものが欧州に知られてこの名がある。
わが国では標高500-2500mの山地の渓流周辺部にすみ,サンショウウオ、山椒魚の名で知られる。
チェコの作家にして「ロボット」なることばを造語したカレル・チャペックは、『山椒魚戦争』(チェコ語 : Válka s mloky )をのこした。同書は、早川書房、岩波書店などから翻訳書が刊行されているが、はなす能力を持つオオサンショウウオが家畜となり、普及し、対立し、やがて人間を追いつめるまでを描いたものである(参照:ウィキペディア)。