【展覧会】 サントリー美術館 国宝 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 修理後初公開 神の宝の玉手箱 5月31日[水]─7月17日[月・祝]

サントリー美術館5-7展覧会サントリー美術館 六本木 開館10周年記念展
国宝 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 修理後初公開
神の宝の玉手箱

会   期:2017年5月31日[水]-7月17日[月・祝]
* 作品保護のため、会期中展示替をおこないます。
開館時間:10:00-18:00(金・土は10:00-20:00)
*
7月16日(日)は20時まで開館
* いずれも入館は閉館の30分前まで
* shop×cafeは会期中無休
休  館 日:火曜日 * 7月11日は開館
──────────
今も昔も、きらびやかで美しい箱は、人〻を惹きつけてやみません。内容品が大切であればあるほど、また、所有する者の身分が貴いほど、箱は美しく仕立てられ、〝玉なる箱〟として愛でられてきました。
「手箱」はその代表格で、もともと貴人の手回り品を入れるためのものが、蒔絵や螺鈿といった当時最高の装飾技法によって飾られ、神々のお使いになる具として奉納されるようにもなります。特に中世の手箱は、漆芸技法の結晶美ともいえるほど技術の粋が凝縮され、「神宝」として、あるいは一部の特権階級の所有として伝わるにふさわしいものばかりです。

本展は、このたび約50年ぶりに修理を行った国宝 《浮線綾螺鈿蒔絵手箱(ふせんりょうらでんまきえてばこ)》(サントリー美術館蔵) を修理後初公開することを基点に、人〻が生活の中で用いてきた手箱の姿を織り交ぜつつ、特別に仕立てられた手箱についてその魅力を特集するものです。
特に、名だたる神社に伝わった手箱を、表着(うわぎ)、沓(くつ)、檜扇(ひおうぎ)などの服飾から、鏡、鏡台、硯箱などの調度(ちょうど)にわたる様々な神宝類と合わせて展示します。

また、このたびの修理等を通して知られた、名品手箱の手間を惜しまない複雑な技法の工程と高度な技をご紹介しつつ、近現代の名工が手がけたそれら手箱の模造を通して、輝きに満ちた制作当初の姿をご覧いただきます。
金や螺鈿きらめく玉なる手箱―“玉手箱”。各時代で人々を魅了し、時に神様に捧げられた技と美をご堪能ください。
【 詳細 : サントリー美術館