【展覧会】 風船画伯 谷中安規展 須坂版画美術館 ── 君はまた、不思議な魅力を持ってゐた 7月30日まで

20170519140851_00001 20170519140851_00002風船画伯 谷中安規 展
会  期 : 2017年4月12日[水]-7月30日[日]
会  場 : 須坂版画美術館
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ようこそ!安規 Yasunori ワールドへ!
版画家・谷中安規(たになか やすのり 1897-1946)は、幻想と怪奇の木版画で知られ、明治末期から昭和初期にかけて数多くの個性的な版画家を輩出した創作版画運動にあって、とりわけ異彩を放つ作家のひとりです。1930年代の東京を風船のように放浪していたことから「風船画伯」と呼ばれています。
幻想世界の一方で、震災後の復興がもたらしたモダン都市・東京を描いた「街の本」、小説「王様の背中」では挿絵や装幀も手掛け、谷中ならではの光と影が織りなす幻想世界が作品にはちりばめられています。

谷中安規生誕120年を迎えた今年、当館コレクションより谷中作品を一堂に展覧します。
現実とまぼろしを行き来するような、谷中の怪奇と妖気あふれる独創世界にぜひ迷いこんでみてはいかがでしょう。
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谷中安規 たになか-やすのり 1897−1946

大正-昭和時代前期の版画家。
明治30年1月18日生まれ。東京の豊山中学を中退。永瀬義郎にまなぶ。昭和6年日本版画協会の創立に参加。版画誌「白と黒」「版芸術」同人となり、幻想的な画風の作品を発表。
内田百間(ひゃっけん)、佐藤春夫らの作品の挿絵、装丁も手がけた。放浪癖や奇行で知られ、窮乏生活の末に栄養失調で昭和21年9月9日死去。50歳。奈良県出身。

【 詳細 : 須坂版画美術館