【よき日がいつも-日日之好日】 誕生日 めでたさもほどほどなり 夜長月

IMG_0185顔がにやけている。素直に喜べばいいものを、つい憎まれ口をしるすのは悪い癖だ。
九月末、やつがれの誕生日をサラマ・プレス倶楽部の有志が祝ってくれた。
九月は別称「夜長月」とされ、下旬には裏梅雨で雨の日も多い。したがって和歌の世界では、「秋」を「飽き」にかけて使うことが多い。


わが袖にまだき時雨の降りぬるは君の心にあきや来ぬるらん

徐徐に先輩だけでなく、友人・知人も黄泉にあそぶひととなってきた。

狂言 空腕 「その上冥土にも知る人と申すが、某より先に参ったものも有らうに、何としても逢はぬ事ぢや知らぬ」


つまり、この歳になると、誕生日など格別めでたくもなく、「誕生日、冥土の旅の一里塚」というのが実感でもある。 嗚呼