【図書紹介】台湾の造形者によるちいさな絵本『小恐龍的秘密任務-活版印刷入門秘笈』

【左】イラスト担当のChang(張)さん、【右】文章担当のChenさん台湾から来社された女性造形者のおふたり
左)イラスト担当/張 臻さん    右)文章担当/諶 怡蓉さん

20180123171201_00003 20180123171201_00006 20180123171201_00005 20180123174453_00001『小恐龍的秘密任務-活版印刷入門秘笈』は、わが国ならさしずめ{ちいさな恐竜の秘密の任務-活版印刷入門 秘密の小函}となるのでしょうか。
正方形にちかい重箱本で、本文28ページ+表紙4ページ、糸かがり中綴じ、墨+特色の二度刷りの小冊子です。
かわいい恐竜が「龍麺包-龍のパン屋さん」の新開店告知フライヤーを、活版印刷を学びながら製作する物語のようです。

台湾では行政が本気で活字版印刷の継続を支持していることは、本欄でも花筏でも度〻とりあげてきた。
『小恐龍的秘密任務-活版印刷入門秘笈』も、発行/台湾活版印刷文化保存協会であり、賛助単位/台北市政府文化局と巻末にしるされている。「賛助単位」とは訳しずらいが、協賛にちかいとおもって差しつかえなさそうである。
こうした行政の支援と、日星鋳字行代表:張 介冠さんのおおらかなお人柄で、台湾では活版造形者がどんどん増えている。
上掲写真のおふたりも、台湾では入手できない活版印刷用の機器・資材をお求めになり、嬉しそうに帰られた。わが国も、ここが頑張りどころのようである。