【展覧会】東京都庭園美術館 アール・デコ・リヴァイヴァル! 「建物公開 旧朝香宮邸物語」「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」3月21日-6月12日 終了企画

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東京都庭園美術館
アール・デコ・リヴァイヴァル!

  「建物公開 旧朝香宮邸物語」
  「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」
東京都庭園美術館では2018年の春、「建物公開 旧朝香宮邸物語」と「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」 2つの展覧会を同時開催いたします。桜の開花時期の金、土曜日は夜桜もお楽しみいただけます。
180321_asaka_photo01「建物公開 旧朝香宮邸物語」
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
会  期  2018年3月21日[水]-6月12日[火]
会  場  東京都庭園美術館
休  館  日  第2・4水曜日(3/28, 4/11, 4/25, 5/9, 5/23)
開館時間  10:00-18:00(入館は閉館の30分前まで)
観  覧  料  一般 900円、大学生 720円、中・高校生・65歳以上 450円
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旧朝香宮邸(現東京都庭園美術館本館・重要文化財)は、朝香宮両殿下のパリ滞在と1925年に同地で開催されたアール・デコ博覧会への訪問がきっかけとなって誕生しました。宮家の家族の営みと想いが刻まれた本邸は、戦後、後に首相となった吉田茂の外務大臣公邸として使用され、サンフランシスコ講和条約締結の構想を含む、戦後の重要な局面におけるひとつの舞台でもあったのです。
この世界でも稀に見るアール・デコ様式の館には、建物を往来した人々の歴史と記憶が宿っています。本展では、当館コレクションの展示と併せ、建物に纏わる昔年の記憶を手繰り寄せ、生きた建築としてこの地を往来した人々の営みに想いを馳せつつ、旧朝香邸の魅力に迫ろうとするものです。

<建物公開展>
東京都庭園美術館では、1933年に竣工した旧朝香宮邸の、建築としての魅力を存分に味わっていただくために、年に一度「建物公開展」を開催しております。
アール・デコに纏わる当館所蔵のコレクションをご紹介するとともに、旧朝香宮邸に纏わる記録や展示品とともに、世界的にも貴重なこの建築空間とその背景について理解を深め、じっくり鑑賞していただくための展覧会です。

180321_frenchpicturebooks_photo01「鹿島茂コレクション フランス絵本の世界」
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
会  期  2018年3月21日[水]ー6月12日[火]
会  場  東京都庭園美術館(新館) * 一部の作品が本館にも展示されます
休  館 日  第2・4水曜日
開館時間  10:00ー18:00 (入館は17:30まで)
観  覧  料  一般 900円、大学生 720円、中学生・高校生 450円、65歳以上 450円
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フランス文学者の鹿島茂氏が30年以上に渡り収集を続け、これまで秘蔵されてきたフランスの子どものための絵本コレクションを初公開します。
フランスにおいて子どもの本の時代が到来するのは19世紀半ばです。出版社であり編集者、また P.-J スタールの筆名で作家としても活躍したエッツェルが、ジュール・ヴェルヌを発掘し、『ペロー童話集』(ギュスターヴ・ドレ画、1861年)など歴史に残る児童書を誕生させました。

世紀末からベル・エポックにかけて、カラーリトグラフの発達とともに、絵本も美しい色の挿絵に彩られ黄金時代を迎えます。丹精で繊細な挿絵を描いたブテ・ド・モンヴェル、アール・デコ全盛期に活躍したアンドレ・エレ、漫画やアニメーションの先駆者バンジャマン・ラビエら、フランスの華やかな絵本の時代を築いた人気作家たちの作品は、本展の大きな見どころの一つです。

1930年代に入ると、フランスの絵本は、今日まで世界中で愛され続けるシリーズを生み出します。ナタリー・パランら、絵本の先進国であるロシアや東欧出身の画家を起用し、着せ替えやぬり絵、教育絵本を出版した「カストール文庫」、1931年の発売直後から人気を博した「ぞうのババール」シリーズなど、誰でも見たことのある絵本の出版当時の味わいを堪能できるのも本展の魅力でしょう。
本展では、世界的にも貴重なコレクションにより19世紀半ばからアール・デコ時代に至る黄金期のフランス絵本の世界をご紹介します。

【詳細情報: 東京都庭園美術館