【展覧会】佐川美術館  Black RAKU 樂吉左衞門の黒 3月21日-9月30日

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佐川美術館
Black RAKU 樂吉左衞門の黒
会  期 2018年03月21日[水]-09月30日[日]
開館時間 9時30分-17時 * 最終入館は16時30分迄
休  館 日 毎週月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)
     * その他年間予定休館日は、イベントカレンダーをご確認ください。
入  館 料 一般¥1,000 高校生・大学生¥600
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轆轤を用いず手捏ねで成形し、箆で削り上げて形を造り、一碗ずつ内窯で焼成される黒樂茶碗の技法は、他に類のない独特なものです。モノトーンに徹した初代長次郎の黒樂茶碗より450年、一子相伝で伝わってきた樂焼は、各代が長次郎を意識しながらも、自らの表現を追求し、伝統と創造を極めてきました。

特に当代吉左衞門は、従来の赤樂、黒樂茶碗の他に焼貫焼成によるこれまでにはない焼貫黒樂茶碗、焼貫茶入を制作、また赤樂においても、白釉を用いた皪釉茶碗など、数々の独自な世界を築いてきました。伝統的な様式を遵守するといえども、当代吉左衞門によって生み出された黒樂茶碗は、まさに「守破離」の精神、これまでの樂茶碗にはない斬新なものです。これらは歳を追って変遷し、作行、釉調を著しく変化させながら、今日も止まることなく変化しつづけています。

手捏ねで造られたままの姿に、黒の釉薬が掛けられた伝統的な技法の中にもモダンな造形の黒樂茶碗。特殊な焼貫技法を駆使し、多彩な釉薬と大胆な面取り箆や沓形に歪められた造形が前衛的な焼貫黒樂茶碗。巌のように静かで寡黙ながらも力強いモノトーンの最新作など、さまざまな黒樂茶碗のバリエーションをお楽しみください。

【詳細: 佐川美術館