【公演】第六回 古事記のまつり|主催・奈良県|特別上演される佐陀神能紹介-事前学習として|’19年1月12日

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第6回 古事記のまつり出場者募集!

奈良県が推進する「記紀・万葉プロジェクト」のシンボルイベントとして、平成31年1月12日[土]に奈良春日野国際フォーラム甍-いらか-にて、第6回 古事記のまつりを開催します。
今回の古事記のまつりは、例年開催している「古事記朗唱大会」と「こども古事記かるた大会」に加え、島根県からの「佐陀神能」の上演など、より一層『古事記』の世界を楽しんでいただける内容となっております。

現在、朗唱大会とかるた大会の出場者を募集中です。
応募締切は11月16日(金)まで。皆様、是非ご参加ください。
お申込み方法など、詳しくは 第6回 古事記のまつり ホームページをご覧ください。 

【お問い合わせ先】
「古事記のまつり」事務局(株式会社SAP内)
TEL:03-6912ー0945

【詳細: S A P  Corporation   奈良県文化資源活用課

☆ 御座替神事・佐陀神能 佐太神社 を同神社公式ホームページ からご紹介します。
☆ 本催事とは直接関係はありませんが、出雲神楽に重要な位置をしめる「佐陀神能」の公開動画を紹介します。佐陀神能は昭和51年5月に国の重要無形民俗文化財に指定、平成23年11月28日ユネスコ無形文化遺産リストに登録されています。

【 YouTube「佐陀神能」公開編(島根県松江市鹿島町 佐陀神能保存会)音が出ます  28:13 】

神能 ©公益社団法人島根県観光連盟
【佐陀神能-さだしんのう】  

民俗芸能。島根県松江市佐陀の佐太神社に伝承される神能。9月24、25日におこなわれ、24日の御座(茣蓙)替神事の夜には七座の神事が、25日の例祭には御座替神事を奉祝して、七座の神事《式三番》神能がいずれも境内の神楽殿で演じられる。
御座替神事は神〻が座る御座を替える神事で、古くは佐太神社の触下-ふれした-三郡半(秋鹿-あいか、島根、楯縫-たてぬい-の三郡と、意宇-おう-郡の半分)の神職がことごとく集まっておこなったという。

七座とは7番の神楽のことで《剣舞》《散供》《御座》《勧請》《清目》《八乙女》《手草》の7番が、採物-とりもの-* 01 に特色のある直面-ひためん-* 02 の神事舞として演じられる。
神能は神話や神社の縁起を能風に仕組んだ面形の舞で、《大社》《真切孁-まきりめ》《厳島》《恵比須》《八幡》《岩戸》《日本武》《三韓》《八重垣》《荒神》《住吉》《武甕槌-たけみかづち》の12番から成る。現在は《厳島》《荒神》《住吉》と、七座の《八乙女》が欠落する。

神能は近世初期に修験系の神楽能の伝承を、大成後の能の様式を範として神道流に整え直したもので、そのおりに能の《式三番》を加えた。現在は七座の神事を含めて佐陀神能と呼んでいる。
囃子-はやし-は、七座が大太鼓(宮太鼓)、締太鼓、笛、銅拍子。神能はそれに大鼓、小鼓を加えるが太鼓は用いない。
近世を通じて中国地方の神楽に影響を与えたが、直接的には出雲地方に同系統の神楽が残る。国指定重要無形民俗文化財。
〔参考資料:『能・狂言図典』小学館、『世界大百科事典』平凡社〕

〔採物-とりもの-* 01
神楽などで舞人が手にして舞う神聖な物。本来は神の降臨する依代-よりしろ-とされ、それを採って舞うことは清めの意味があり、同時に舞人が神懸りする手だてともなる。宮廷の御神楽では、榊-さかき、幣-みてぐら、杖-つえ、篠-ささ、弓、剣-つるぎ、鉾-ほこ、杓-ひさご、葛-かずらの9種が歌にうたわれているが、実際にそれを採って舞うことは早くにすたれたらしい。ただ榊だけは鏡の象徴とされる白い輪をつけた一枝を、神楽の進行役である人長-にんぢょう-が採って舞うことが残る。
採物歌はいずれも本方-もとかた・末方-すえかた-に分かれて短歌形式の歌を掛け合うが、その句頭や笏-しゃく-拍子は堂上家が担当した。

民間の神楽の採物舞は、諸曲に先立ち、直面-ひためん-の者が舞う場合が多く、島根県鹿島町の佐陀神能-さだしんのう-では、採物舞7番を七座の神事と称し、神能や《三番叟》の前に舞い、採物の種類も鈴、茣蓙-ござ-などが加わる。
愛知県奥三河地方の花祭などの湯立神楽では、扇、湯桶-ゆとう、盆、笹、花笠、衣装などを採物とする。これは神事や舞に使用する道具をまず採って舞うことによって清めたあと、それを使って本舞を演じるのである。
能、歌舞伎舞踊などでも、狂笹-くるいざさ、持枝、打杖-うちづえ-など多くの採物を用いるが、いずれもそれらの扱いには、本来神座-しんざ-とされたおりの心意が残り、たんなる小道具として以上の意味を含む場合が多い。

〔直面-ひためん-* 02
猿楽や神楽、能などで、素顔のまま演ずること。「ひたおもて」ともする。