【展覧会】戸栗美術館|初期伊万里 ── 大陸への憧憬── 展|2019年1月8日-3月24日

展覧会ポスター戸栗美術館
初期伊万里 ── 大陸への憧憬── 展
会  期  2019年1月8日[火]-3月24日[日]
開館時間  10:00-17:00(入館受付は16:30まで)
      * 毎週金曜は10:00~20:00(入館受付は19:30まで)
休  館  日  月 曜
      * 1月14日[月・祝]、2月11日[月・祝]は開館。
1月15日[火]、2月12日[火]は休館。

      * 第4月曜(1月28日、2月25日)は、展示室でお話ししながらご鑑賞いただける
フリートークデーとして開館。

◯ 1月8日[火]-1月31日[木]の間、新成人は入館料無料。受付にて年齢のわかるものをご提示ください。
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日本初の国産磁器として佐賀・有田で誕生した伊万里焼。誕生した1610年代から、1630年代頃までの草創期の作品群を「初期伊万里」と呼んでいます。伊万里焼は、朝鮮出兵(1592-93/1597-98年)の際、製磁技術を持った朝鮮人陶工を連れ帰ったことにはじまるといいます。
その一方で、描かれた文様は中国風の画題が主。朝鮮の技術をもって製作しながらも、初期伊万里が目指したのは中国風の磁器でした。
今展では中国・朝鮮陶磁を含む約80点の作品から初期伊万里の中に垣間見える朝鮮からの影響、中国への憧れを中心に、初期伊万里の魅力をご紹介いたします。

【 詳細: 戸栗美術館

主な出展作品

朝鮮との関係

①白磁 皿白磁 皿 伊万里 江戸時代(17世紀前期) 口径20.3㎝ 戸栗美術館所蔵

 朝鮮出兵(1592-93/1597-98)の際、連れ帰られた朝鮮人陶工の技術を元に誕生した伊万里焼。そのため、初期伊万里の器形や製磁技術には朝鮮磁器と共通するものがみられます。
伊万里焼誕生前夜の朝鮮陶磁の歴史から技術の伝播による伊万里焼誕生までの流れを、朝鮮陶磁と伊万里焼からご覧ください。

中国への憧れ

②染付 雲龍文 鉢染付 雲龍文 鉢  伊万里 江戸時代(17世紀前期) 口径45.5㎝ 戸栗美術館所蔵

③染付 吹墨白兎文 皿

染付 吹墨白兎文 皿 伊万里 江戸時代(17世紀前期) 口径21.0cm 戸栗美術館所蔵

白磁中心の朝鮮磁器に対して、初期伊万里が目指したのは中国磁器のような染付。文様にも龍や兎、山水など中国由来の意匠が多く見られます。また、初期伊万里がつくられた時代、古染付や祥瑞といった中国磁器が茶の湯に取り入れられていたので、初期伊万里でも水指や香炉などの茶道具が焼かれました。中には、そうした中国磁器の器形や文様を写した作品も存在し、その憧れが窺えます。

初期伊万里の特徴と魅力

⑤染付 蝶文 壺染付 蝶文 壺 伊万里 江戸時代(17世紀前期) 高13.6㎝ 戸栗美術館所蔵

④染付 楼閣山水文 鉢染付 楼閣山水文 鉢 伊万里 江戸時代(17世紀前期) 口径35.0㎝ 戸栗美術館所蔵

誕生まもない初期伊万里には、器形の歪みや貫入、指跡などがみられます。それらは、伊万里焼の発展と共に見られなくなる草創期ならではの特徴です。装飾は染付の青一色が基本ですが、その中にも線の強弱や濃淡の駆使、絵具を霧状に吹きかける吹墨など豊かな表現がみられます。一点一点表情の異なる初期伊万里の作品を通して、その魅力をご紹介いたします。

展覧会詳細

日本初の国産磁器として誕生した伊万里焼。佐賀鍋島藩士であった山本常朝(1659-1719)の談話を聞き書きした『葉隠』(1716年)によれば、有田皿山は佐賀鍋島藩祖・鍋島直茂(1538-1618)が朝鮮出兵(1592-93/1597-98年)より帰陣の際、「日本の寶-たから」とするよう、朝鮮人陶工を数名連れ帰ったことにはじまるといいます。伊万里焼のはじまりには、朝鮮からの技術の流入があったのです。
その一方で、文様は中国風の画題が主。技術の大元は朝鮮のものであっても、当時磁器大国であった中国の製品を意識していたようです。 このような、朝鮮の技術をもって製作し、中国風の絵付けを施した草創期の伊万里焼を「初期伊万里」と呼んでいます。伊万里焼が作られはじめてから30年ほどの間ですが、草創期らしい自由で大胆な筆遣いの作風が親しみやすく、この時期ならではのおおらかさが魅力です。
今展では中国・朝鮮陶磁を含む約80点の作品から初期伊万里の中に垣間見える朝鮮からの影響、中国への憧れを中心に、初期伊万里の魅力をご紹介いたします。

画像提供:公益財団法人 戸栗美術館 無断転載禁止

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