【展覧会】山種美術館|広尾開館10周年記念特別展|大観・春草・玉堂・龍子 ─ 日本画のパイオニア|8月31日ー10月27日

20190726204637_00002 20190726204637_00003山種美術館 広尾開館10周年記念特別展
大観・春草・玉堂・龍子 ── 日本画のパイオニア
会  期  8月31日[土]ー10月27日[日]

会  場  山種美術館
主  催  山種美術館、朝日新聞社
開館時間  午前10時-午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休  館  日  月曜日
      9/16日、9/23日、10/14日[月]開館、9/17日、9/24日、10/15日[火]休館)
入  館  料  一般 1200円・大高生 900円・中学生以下無料
────────────────
山種美術館では広尾開館10周年を記念して、近代日本画を代表する4人の画家、横山大観(よこやまたいかん、1868ー1958)・菱田春草(ひしだしゅんそう、1874ー1911)・川合玉堂(かわいぎょくどう、1873ー1957)・川端龍子(かわばたりゅうし、1885ー1966)の作品を一堂に展示し、ご覧いただく展覧会を開催します。

大観・春草・玉堂・龍子はいずれも、伝統をふまえながら新しい時代に即した絵画を模索し、日本画の発展を導きました。一方で、彼らの主な活動の場は異なっています。大観と春草は日本美術院において、さまざまな技法や表現を試み、革新的な日本画を生み出しました。玉堂は官展を中心に活躍し、日本画における風景表現に新境地を拓いています。また、龍子は、再興日本美術院を脱退して自ら主宰する青龍社を創立、大画面の迫力ある作品を発表して画壇にインパクトを与えました。これら4人の画家に焦点をあて、彼らの画業をたどりながら、近代日本画の歩みを振り返ります。

さらに、晩年の大観・玉堂・龍子の三人による松竹梅展(1955ー1957年、画廊・兼素洞で開催)にも注目します。松竹梅展は当館創立者・山﨑種二の希望により企画された展覧会です。種二は彼らと交流を重ねながら作品を蒐集していました。

本展では、当館所蔵の松竹梅展の作品を全点展示するとともに、南画とやまと絵を融合させた大観《作右衛門の家》、光や空気の描出に挑んだ「朦朧体ーもうろうたい」の代表作である春草《釣帰(ちょうき)》、田園の情景を生き生きと表した玉堂の《早乙女》、第1回青龍展に出品された記念碑的な龍子《鳴門》など、山種コレクションから各画家の珠玉の作品をご紹介します。近代日本画のパイオニアとして画壇を牽引した、大観・春草・玉堂・龍子の競演をお楽しみください。
* 文中の作品はいずれも山種美術館蔵。

[ 詳細: 山種美術館