【展覧会】世田谷美術館|驚異の三人!! 高松次郎・若林奮・李禹煥 ── 版という場所で|’20年4月18日-6月7日

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世田谷美術館
驚異の三人!!
高松次郎・若林奮・李禹煥 ── 版という場所で
会  期  2020年4月18日[土]-6月7日[日]
      ※ 会期中一部展示替えを行います。
      前期:4月18日[土]-5月10日[日]、後期:5月12日[火]-6月7日[日]
開館時間  10:00-18:00(入場は17:30まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)
      ※ 5月4日[月・祝]は開館、5月7日[木]は休館。
会  場  世田谷美術館 1 階展示室
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、読売新聞社、美術館連絡協議会
観  覧  料  一般  1000円/65歳以上  800円/大高生  800円/中小生  500円
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日本の現代美術を語るうえで常に重要な位置を占める、高松次郎(1936-1998)、若林奮(1936-2003)、李禹煥(1936- )。三人とも立体と平面という境界を跨いで旺盛に作品を制作・発表しています。そのなかでも、1970 年代以降、積極的に「版」による表現に取り組んでいることは注目に値するでしょう。

高松次郎は1980 年代末にスクリーンプリントによる連作に取り組みました。版の重ね合わせやインクの色を変え、そこから生まれる形を確認していく作業は、同時期の油彩作品の制作と関連したものと見ることができます。
若林奮は金属による彫刻とともに版画も数多く制作してきました。そのなかには、彫刻作品の一部分である線刻を施した銅板を版画作品の版としたものもあり、従来からの版画という枠組みにとらわれずに制作していたことが窺えます。
李禹煥は今なお継続的に版画を手掛けて発表しています。絵画よりも自分と距離を置くことができ、他者性が入るメディアである版画を中間項と考え、そこで試みたものを絵画に移そうとしている ── とも語っています。

このように見ていくと、それぞれが「版」を媒介とすることで、制作についての思索を深化させていったともいえるかもしれません。三人の創造の軌跡を再考する機会ともなる「版」の世界を、お楽しみください。

* 関連イベントの一部に変更の可能性があります。下記詳細でご確認ください。
[ 詳細 : 世田谷美術館