【空中庭園】君ハ イッタイ ナニモノデ、ナニヲ 考エテ イルノデスカ ? ソコハ モウ 天井デス

IMG_20200413_142923 (002)花冷えだろうか。「自粛要請」下の日曜日、外出も儘ならぬままに「空中庭園」にいる。
エアコンの室外機の上に「ハシモト」と呼んでいる平底の植木鉢がある。昨年の秋、ノー学部が八王子の美大に出講した折、そのあたりの野面から名も知れぬ艸草をコンビニ袋に摘んできて、此処に植えた。
春先から慌ただしくレンゲ草、タンポポ、スミレ、カタバミなどが咲きつづけた。「ハシモト」は賑やかな一画となって、なにかと話題になった。そのうちに少し大きめの艸が顔をだし、牛の舌のようにおおきな葉が出現した。この葉っぱは、すこしでも水遣りをさぼると、すぐにぐったりと萎れてくるので、せっせと水遣りに勤めていた。

ウチのノー学部は育種科の出身だから、植物とはいえ、花が咲き、種をつけるまでは知らんぷりである。「空中花壇」には香草や食草とされる艸〻がおおく、また食草にはこだわりがあって、いつのまにかサラダになったりして、気がつかぬうちに食卓に並んでいたりする。
ところが、ノー学部はカタバミだけは容赦なく抜こうとする。このカタバミ、海外ではスーパーフードとして高値で販売されているとも聞く。しかしながら、酸っぱくて食しにくく、繁殖力も旺盛なため、ノー学部は根こそぎ抜いてまわる。(どうも、抜いたカタバミを煮出してこっそりと白髪染めに使おうとしているらしい …… )
ちなみに「カタバミ」はわが輩の生家の家紋「◯に剣かたばみ」のルーツで、早春に真黄の小さな花を一面につける。それを片っ端から抜きまくるとは …… 。
さすがに腹が立つので、抜くか抜かないでいつも攻防戦をくりかえしている。

さてノー学部は、このニョキッと芽ばえた艸は、最初は「スイバ」だとおもったようで、ジャムにしようと囓ってみたら、味も素っ気も無い代物だったので、ギシギシだとわかったようだ。けっきょく塩漬けにして高菜漬けのようになったこのギシギシを、おにぎりに巻きつけたものを食べさせられた。まったくお勧めはできない代物だった。

「スイバ」はほうれん草のようないくぶん尖った葉をなし、シャキシャキと歯触りがよく、食すと酸味がある。中国では「酢葉」、信州北部では「スイッコ」ともされ、食糧不足のわが輩の幼少時代には、野面でムシャムシャと食した記憶がある。それに混じって「ギシギシ-おおば」が生えていることが多く、間違えて食すとただ青臭いだけで、吐きだしていた。悪童の間では馬も喰わないとされていた。

「ハシモト」から芽ばえたのは、どうやら「スイバ」ではなく、この「ギシギシ」らしいとわかった頃、にわかに茎が生長して天井に届くまでになった。この間十日も無かったとおもう。
「ギシギシ」の名称の由来はわからない。これがその「ギシギシ」であれば、秋になる頃には、艸というより花茎が木質化して、アメリカ背高泡立ち草と同様に始末のわるい植物になる。

それにしても写真でみると、ゴチャゴチャと植えまくり、生えまくっている昨今の「空中庭園」ではある。

[ ウィキペディア : ギシギシ画像集  スイバ画像集
[ 参考ブログ : この花なんだ-スイバ/ギシギシ-すわ