【艸木風信帖】畳半分ほどのスペースか ── ことし「坪庭」 の春を彩った植物たち

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◉ 坪 庭
近隣のマンションの畳半分ほどのスペースの「坪庭」。薄暮になると点灯する常夜灯と、各階のベランダの雨水を集めた排水管が設置されている。焦点があまい写真ながら記録したい。
ここの女王は枝垂れ櫻。昨春は赤味のつよい馥郁とかおる花をつけたが、ことしはなぜか開花をみなかった。すでに花の盛りは終えているが、黄色の花は八重山吹。左側の房状の白い花は小手毬、地面をおおっているのは源平小菊(エリゲロン Erigeron)。
ほんとうに狭い花壇であるが、近隣の人もよく足をとめて、四季折折の花を楽しんでいる。
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◉ 近隣のマンションの小庭
ここもわが輩お気に入りの鑑賞スポット。散歩がてらに時〻のぞいている。
マンションのファサードの一画であるが、北面ながら園芸用の多孔式給水管が敷設されており、おそらく園芸業者が手を入れているとみえて、いつも手入れが行きとどいている。上掲の坪庭の狭隘感はなく、適度なスペースに植栽された季節の花は楽しいものだ。

山吹、小手毬、エリゲロン ウツギらしいひとんち上)白い山吹  下)姫ウツギらしいが詳細不詳