【展覧会】樂 美術館|やわらかな、ぬくもり|’ 21年1月6日-5月9日

樂美術館21春

樂 美術館
わらかな、ぬくもり
会  期  2021年1月6日[水]-5月9日[日]
      ※訪館にあたって予約は必要ありません。
休  館  日  月曜日(但し 祝日は開館)
時  間  10:00-16:30(入館は16:00まで)
料  金  一般 900円 大学生 700円 高校生 400円 中学生以下 無料
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夜中の零時、窯に小さな火が灯る。
数時間、窯は茶碗を迎え入れる時をじっと待つ。
夜が明け太陽が顔を出し始めた頃、火は炎となり、窯は本格的に動き出す。
樂家の窯は、小さな炭窯。たった一碗、茶碗が入る。
一碗の為の窯。
茶碗は、窯の中で炎と手をとりあう。
そして頃合いを見定めた一瞬、茶碗は窯から引き出される。
また即座に、新たな一碗が窯に入る。

樂茶碗は、燃えさかる炎から引き出されることにより、土の柔らかさを残します。
それは、茶碗を手に取った時、柔らかく感じ、
お抹茶を飲む時、茶碗から手に伝わる湯の熱さが和らぐ特性をも生み出しています。
また茶碗のカタチにも特色があり、轆轤-ろくろ-で造るのではなく、手捏-てづくね-という方法で茶碗を造ります。
手の柔らかさをそのまま活かしているのです。
そうした特徴もあり、他にも様々仕掛けがありますが、樂茶碗を手に取ると、暖かな、柔らかさやぬくもりを感じるのです。
さらに、茶碗には、造り手の想いや、所蔵者の想いも込められています。
亭主が客を想い、選び、そして出される茶碗。
茶碗には、相手を想う様々な気持ちが詰まっているのです。

今回の展覧会では、特にやわらかな、ぬくもりを感じられるような茶碗を選び、展観致します。
昨今の時風の中、少しでも柔らかに、穏やかな気持ちになって頂ければ幸いに想います。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 樂 美術館