【展覧会】京都国立博物館|凝然国師没後700年|特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ|’ 21年3月27日- 5月16日|

がんじん2021-02-26

京都国立博物館
凝然国師没後700年 特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ
会  期  2021年3月27日[土]- 5月16日[日]
        前期展示:2021年3月27日[土]-4月18日[日]
        後期展示:2021年4月20日[火]-5月16日[日]
      ※一部の作品は上記以外にも展示替をおこないます
会  場  京都国立博物館 平成知新館
休  館  日  月曜日 ※ただし5月3日[月・祝]は開館、5月6日[木]休館
開館時間  9:00-17:30(入館は17:00まで)
観  覧  料  一 般 1,800円(1,600円)、大学生 1,200円(1,000円)、高校生 700円(500円)
主  催  京都国立博物館、律宗総本山 唐招提寺、日本経済新聞社、京都新聞、NHK京都放送局
特別協力  華厳宗大本山 東大寺、真言宗泉涌寺派総本山 御寺 泉涌寺、真言律宗総本山 西大寺(五十音順)
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鑑 真(がんじん 688-763)は、中国・唐時代の高僧で、律の大家として尊敬を集めました。 しかし、日本での戒律の整備を目指していた聖武天皇の意を受けた日本僧・栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)より懇請され、その地位をなげうち、五度の日本への渡航失敗と失明をものともせず、天平勝宝5年(753)、6度目にしてようやく日本の地を踏みました。その後、唐招提寺を拠点に、中国正統の律の教えを日本に定着させ、日本仏教の質を飛躍的に高めました。

律とは僧侶のあるべき姿を示し、戒とは僧俗の守るべき倫理基準です。戒律を学ぶことは、僧侶とは何か、仏教とは何かを問い直すことでもあり、日本が社会変動を迎えるたびに、幾多の名僧が戒律に注目し、仏教の革新運動を起こしました。特に、鎌倉時代には、唐招提寺の覚盛(かくじょう 1194~1249)、西大寺の叡尊(えいそん 1201-1290)、泉涌寺の俊芿(しゅんじょう 1166-1227)をはじめ、没後700年を迎える凝然(ぎょうねん 1240-1321)などの英傑が登場し、戒律の精神にもとづき社会福祉事業などを行い広範な支持を集めました。そして、安定社会に見える近世においても、明忍(みょうにん 1576-1610)や慈雲(じうん 1718-1805)などによって重要な律の復興運動が展開されました。
本展では、日本仏教の恩人と言うべき鑑真の遺徳を唐招提寺に伝えられた寺宝によって偲ぶとともに、戒律のおしえが日本でたどった歩みを、綺羅星のような名僧の活躍と関係諸寺院の名宝を綴ることでご紹介します。

[ 詳細 : 京都国立博物館      展覧会公式サイト:特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ