【展覧会】東京藝術大学大学美術館|再演 ── 指示 と その手順|’21年8月31日-9月26日

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東京藝術大学大学美術館
再演 ── 指示 – インストラクション – と その手順 – プロトコル
会  期  2021年8月31日[火]-9月26日[日]
時  間  午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
      * 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。
休  館  日  月曜日、9月21日[火] * ただし9月20日[月・祝]は開館
会  場  東京藝術大学大学美術館 本館 展示室 2
観  覧  料  無 料
主  催  芸術保存継承研究会
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本展は、指示書(Instruction)に従い、複製、模倣、移行、再制作が必要となる芸術作品の再演(再現)について、その保存、継承における作品の同一性を問うことを目的としています。作品の展示を主体とせず、展示時の作者不在を想定した第三者に伝えるための指示書、記録写真、映像、参考資料を展示し、その手順や仕様、規定を考察していきます。

第 1 章:創造のために
日本絵画における下図や模本、粉本、また彫刻のマケット(模型)や試作、蒔絵や螺鈿の制作手順を表した手板は、制作の手順であり、再現する完成像の見本です。それらが美術教育のなかでどのように継承され、創造の源泉となっていったのかを概観します。

第 2 章:再演のためのインストラクション
展示されることで初めて「作品」として成立する、いわゆるインスタレーションと呼ばれる作品や、生物由来の細胞や生体高分子を媒体として用いたバイオメディア・アートを対象とし、その指示書や展示記録から再演(再現)の条件や規制についての問いを示していきます。

第 3 章:再制作と継承
鑑賞(参加)されることで初めて「作品」として成立するインタラクティブ・アートについて、オリジナルと再制作の関係を再考します。静的な物質としての作品ではなく、総体としての動的な場や体験そのものの継承は、指示書というメディア(遺伝体)によって可能となるのでしょうか。

第 X 章:ミュージアムのプロトコル
本展は、新たなメディアともいえる指示書(インストラクション)を端緒とし、美術館というミュージアムにおける芸術作品の再演(再現)について考察するものです。作者による展示の指示だけでなく、保存や修復、破棄や権利、倫理、地球環境への配慮など、芸術作品を取り巻く様々な「指示」について考察していきます。東京藝術大学が所蔵する「藝大コレクション」の核となるのは、教材として収集された古美術と教育成果の結果である学生制作品で、いずれも日本近現代美術史において重要な作品・資料です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上展観を。
[ 詳細 : 東京藝術大学大学美術館    展覧会公式サイト