【展覧会】町田市立国際版画美術館|企画展 版画の見かた ― 技法・表現・歴史 ―|’21年9月25日-12月5日

まちだおもてまちだうら

町田市立国際版画美術館
企画展 版画の見かた ― 技法・表現・歴史 ―
会  期  2021年9月25日[土]-12月5日[日]
休  館  日  月曜日
観  覧  料    一 般 800円、大学・高校生 400円、中学生以下 無 料
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版画の技法と表現は実に多種多様。使用される版や道具、完成までのプロセスなどを知ると、より楽しむことができます。
本展では同館のコレクション 約32,000 点の中 から、版画ならではの鑑賞のポイントを持つ作品約 130 点を展示。古今東西の版画の「ツボ」 を紹介します。

<展覧会の構成>
第 1 章 版画の技法
版形式と版種ごとに、版画の技法を紹介します。印刷の仕組みの違いによって、版画は凸版、凹版、平版、孔版の四つの形に分けることができます(版形式)。さらに版の素材や道具の違いから、木版・銅版・石版(リトグラフ)・スクリーンプリント等の種類に分けることができます(版種)。そして各版種はさまざまな表現を作り出す多種多様な技法を持っています。作品だけでなく版そのものや使われる道具、制作の過程にも注目します。

第 2 章 版画の表現
版画の技法から生まれる多種多様な表現を、いくつかの視点から紹介します。まず最もシンプルな絵の構成要素である点と線、これらの組み合わせによって生まれる階調です。さらに手彩色や複数の版による鮮やかな色彩など、版画はどのように表してきたかを、その魅力とともに解説。続いて肖像や風景などの主題ごとに各版種の作品を見比べたり、作家独自の発想や観点から生まれた作品にスポットを当てたりすることで、版画の多様な表現の世界を探訪します。

第 3 章 版画の歴史
古今の版画のつながりを、版画の本性に着目することで浮かび上がらせます。ひとつは古くから人々の信仰心と結びついてきた版画の宗教性。仏教・キリスト教の初期の作例と現代作家の作品の対対照によって、版画の見かたの可能性を探ります。最後にさまざまな情報を絵にして広めることのできる版画の記録性に触れつつ、古今の版画を有する町田市立国際版画の「蔵」としての役割も紹介します。

※ 新型コロナウイルス感染症「COVID-19」対応実施中。下掲詳細を確認のうえご参観を。
[ 詳細 : 町田市立国際版画美術館