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【展覧会】京都工芸繊維大学 美術工芸資料館|ヨーロッパの演劇ポスター ポーランド、ドイツ、ブルガリアを中心に|’22年5月9日-6月18日|

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京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
ヨーロッパの演劇ポスター ポーランド、ドイツ、ブルガリアを中心に
開催期間  2022年2月11日[月]-4月23日[土]
      2022年5月  9日[月]-6月18日[土] * 好評につき会期を延長します
休  館  日  日曜日・祝日
開館時間  10-17時(入館は16時30分まで)
入  館  料  一 般 200円、大学生 150円、高校生以下 無 料
主  催  京都工芸繊維大学 美術工芸資料館
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社会主義体制下の演劇ポスター
本展覧会では1960年前後から1990年頃までの、ポーランド、東ドイツ、ブルガリアの演劇ポスターを展示します。
第二次世界大戦後、社会主義体制下にあったこれらの国では、商業的なグラフィックデザインや広告は制作されず、映画、演劇、展示会、コンサート等、文化ポスターのデザインが発展しました。演劇は国家の助成をうけ、ストレートプレイや歌劇を中心に、人形劇や児童劇等も盛んな傾向にあり、国民の日常的な娯楽でもありました。多くの劇場には専属のデザイナーがおり、演劇ポスターが制作されました。

当館初公開のブルガリアポスター
第一部では、1950年代から1990年代までのポーランドの演劇ポスターを展示します。「ポーランド派」と呼ばれた芸術性の高いポスターは、海外でも高く評価され、諸外国の人々に影響を与えてきました。
第二部では、東ベルリンの劇場のためのポスターを中心に、写真を用いたポスターや、隣国ポーランドの影響を受け数多く制作された、イラストレーション主体のポスターを展示します。
第三部では、1980年代のブルガリアの演劇ポスターを展示します。当時のブルガリアのグラフィックデザインにおいて、演劇ポスターは重要な分野のひとつで、色数が少なく明快なイラストレーションのポスターが数多く制作されました。日本国内では現在まで、ブルガリアのグラフィックデザインを主眼とした展覧会はごく稀であり、当館においても今回が初めての展示となります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 京都工芸繊維大学 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 ] 

【会員情報】版画日和 小平彩見|東京・安曇野併合開催|東京展「窓と鳥」’22年4月30日-5月5日/ 安曇野展「遠い記憶の風景」’22年4月21日-6月30日

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小平彩見木版画展 ── 東京・安曇野併合開催 ──
東京展 「窓と鳥」
安曇野展 「遠い記憶の風景」
4月中旬から、東京(根津)と安曇野で個展を開催します。
東京では 2 年ぶりの開催となります。
この 2 年もの間、コロナ禍により世界中の人々がストレスや
不安に満ちた日常を余儀なくされました。
更に今、戦争により衝撃と悲しみが世界中を駆け巡っています。
自分には何ができるのか
まずは「木版画作家」として、今の自分を「表現」し、
発表することを大切にしたいと思います。
今回の展示のメインビジュアルである「灯(あかり)の家」は、
学生時代以来の大作に挑戦しました。
感染症に気を付けながらお越し頂けたら幸いです。
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<東京展>
「 窓 と 鳥 」
期 間 2022年4月30日[土]-5月5日[祝]
時 間 13:00-19:00(最終日 /-17:00)
会 場 喫茶・ギャラリー りんごや
    113-0031 文京区根津2-22-7 TEL 03-5685-2456
    http://ringoya-galerie.com/
◉ 紅茶専門の喫茶店です。どうぞお茶も楽しんでください。
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<安曇野展>
「遠い記憶の風景」
期 間 2022年4月21日[木]-6月30日[木]

会 場 ほりでーゆ ~ 四季の郷 ラウンジギャラリー
    399-8211 安曇野市堀金島川11-1 TEL 0263-73-8500
    http://www.holiday-you.co.jp/
◉ 蝶ヶ岳温泉の湯もお楽しみください。

[ 詳 細: 版画日和  小平彩見

【展覧会】チェコセンター東京|パトリック・ハーブル作品展「MY PREVIOUS LIFE」|’22年4月22日-6月17日

チェコセンター

チェコセンター東京
パトリック・ハーブル作品展「MY PREVIOUS LIFE」
会  期  2022年4月22日[金]-6月17日[金]
      * 土日・祝日は休館となります。6月11日[土]は特別開館いたします。
開館時間  10:00-19:00
会  場  チェコセンター東京
      150-0012 東京都渋谷区広尾2丁目16-14(チェコ共和国大使館内)
      入場無料
主  催  チェコセンター東京
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チェコの現代アートを代表する作家のひとりであるパトリック・ハーブルの作品展を開催いたします。アジアの風景にインスピレーションを受けて制作した絵画を通して、彼の作品世界をご紹介します。ぜひお越しください。

パトリック・ハーブル Patrik Hábl
1975年ズリーン生まれ。1998年プラハ芸術アカデミーファインアート学科修了。これまでに数々の受賞歴を持つチェコの画家で、その作品は国際的に高く評価されており、存命のチェコ人として初めて、クリスティーズとサザビーズの「20-21世紀のベストアートワーク」に選出された。
https://www.patrikhabl.com/

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳細 : チェコセンター東京

【展覧会】東京都現代美術館|生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展|’22年3月19日-6月19日|

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東京都現代美術館
生誕100年 特撮美術監督
井上泰幸展
会  期  2022年3月19日[土]-6月19日[日]
休  館  日  月曜日
開館時間  10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観  覧  料  一般 1,700円、大学生・専門学校生・65歳以上 1,200円、中高生600円、小学生以下無料
会  場  東京都現代美術館 企画展示室 地下 2 F
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、朝日新聞社
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日本の映像史に重要な位置を占める「特撮(特殊撮影技術の略称)」領域に大きな足跡を遺した特撮美術監督、井上泰幸の個展を開催します。
2022年に生誕100年を迎える井上泰幸(1922-2012)は、特撮のパイオニアである円谷英二(1901-1970)のもと、「ゴジラ」(1954)から特撮美術スタッフの一員としてそのキャリアを本格的にスタートしました。以降、デザイナー/特撮美術監督として、特撮映画のみならず日本映画・TV史において重要な作品を数多く手がけ、映像文化を支えた稀有な作り手です。
本展では、井上の遺したスケッチ、デザイン画、絵コンテをはじめ、記録写真や資料、撮影で使用したミニチュアやプロップ、当時を再現したミニチュアセットなどの展示を通して、その功績と日本の特撮映像史を俯瞰し、次世代に向けて創造的なインスピレーションを喚起することを目指します。

当館において、特撮領域全般をテーマに開催した「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」(2012)では、空想的・非日常的光景を作り出す技術であるとともに、デジタル技術が発展した現代における一つの「文化」としての「特撮」が注目を集め、幅広い年齢層にわたる約30万人に来館いただきました。
同展でも、会期直前に逝去した井上による貴重なスケッチや図面、セットデザインなどが展示されました。その後、特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC、理事長:庵野秀明)が組織され、世界の尊敬を集める「日本のミニチュア特撮」領域の再評価や研究が本格的にスタートしたと言えます。それに続く本展では、ひとりの作家・作り手としての井上とその作品に焦点をあてます。
井上は福岡県古賀市に生まれ、第2次世界大戦従軍から負傷して戻り、紆余曲折を経て日本大学芸術学部に籍を置きました。バウハウスに学んだ山脇巌に師事し、東宝で円谷監督のクリエーションを実装するという劇的な人生を送り、東宝では渡辺明に続く二代目の特撮美術監督として、重要な役割を果たしています。また、東宝から独立後にアルファ企画を設立し、国際的にも高く評価された多くの作品群を支えました。
本展は、ご遺族をはじめ特撮研究所、アニメ特撮アーカイブ機構の企画協力を得て、井上とゆかりある関連機関と連携し、庵野秀明(「シン・ゴジラ」)や樋口真嗣(「シン・ウルトラマン」)ら、現在最前線で活躍するクリエーターに多大な影響を与えた井上作品の魅力を探ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 東京都現代美術館