大和文華館
朝鮮美術の精華-絵画と工芸-
会 期 2022年5月20日[金]-6月26日[日]
会 場 大和文華館
631-0034 奈良市学園南1丁目11番6号 TEL 0742-45-0544
休 館 日 毎週月曜日休館
開館時間 午前10時-午後5時(入館は午後4時まで)
入 館 料 一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無 料
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アジア大陸の東端に位置する朝鮮半島には、長い歴史の中で高句麗、百済、新羅、高麗、朝鮮王朝などの国々が建ち、中国大陸の美術などを受容しながら、独特な芸術文化をそれぞれの時代に築きました。10世紀初頭に建国された高麗(918-1392)は、仏教を厚く信仰し、こんにち「高麗仏画」とよばれる、細緻で華麗な仏画などの優れた仏教美術を生み出したことで知られます。
また朝鮮王朝(1392-1910)は、500年あまりにわたって半島を統一し、その間に多彩な書画や工芸などが生まれました。儒教を国教とし、詩書画や書斎道具などの文人文化が栄えたほか、15世紀には、安堅-あんけん-をはじめとする宮廷画家達により、中国北宋の山水画を淵源とする荘厳な水墨山水が描かれました。更に素朴な味わいの民画や工芸、日本を訪れた朝鮮通信使ゆかりの墨画などがあります。
本展観では、朝鮮半島の歴史文化に育まれた様々な美術を、東アジアの国々との文化交流という観点からご紹介します。なお、陳列品のうち「漁村夕照・平沙落雁図」は、2018年の修理後、初の一般公開となります。修理を経たことで、細緻な筆遣いや瑞々しい水墨の調子などがより鮮明に鑑賞できるようになり、朝鮮王朝時代の水墨山水画の優れた技術をお楽しみいただけます。
<会期中のイベント>
6月12日(日)午後2時より、講座 美術の窓 が開催されます。
連続講座「写楽-美醜を超えて-」
第1回「写楽登場の衝撃 ~寛政6年(1794)5月の鮮烈デビュー」
講師:大和文華館 館長 浅野秀剛
約10ヶ月の短い瞬間に、役者絵その他の作品を版行したのち、
忽然と姿を消した謎の浮世絵師「東洲斎 写楽」の画業について
大和文華館館長:浅野秀剛が4回に分けて講演します。
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【参加される方へのお願い】
◆定員100名(先着順)とさせていただきます。
◆講堂では必ずマスクの着用をお願い致します。
◆事前に、検温およびお名前・ご連絡先(電話番号)を確認させて頂きますので、ご理解・ご協力のほど宜しくお願い致します。──追加情報、随時アップの予定です(5月13日)。
<大和文華館 簡略紹介-同館 ウエブサイト 沿革 ゟ>
財団法人大和文華館は、奈良市学園前の閑静な住宅街に位置する美術館です。昭和35年(1960)、近畿日本鉄道(近鉄)の創立50周年を記念して開館しました。建築設計を担当したのは、日本芸術院会員、吉田五十八(よしだいそや 1894-1974)です。
大和文華館は蛙股池をのぞむ高台にあり、文華苑とよばれる自然苑に周囲をかこまれています。赤松の古木が出迎える門をくぐり、本館に通じる小径のゆるやかなカーブをのぼると、一歩ごとに、気持ちが美術鑑賞に向かって整えられていくのを感じるでしょう。
同館の建築は、外観は桃山時代の城郭をイメージさせる海鼠壁-なまこかべ、なかに入ると庫裡風の重厚な木組みにささえられた廊下がひろがり、明かり障子から差す優しい光につつまれ、ゆったりと展示場へいざなわれます。展示場中央に大胆にも設えられた竹の庭は、同館の大きな特色です。自然光を取り込む他に例のない展示空間が広がります。
[近鉄グループ関連の美術館は、この 大和文華館 のほかに、日本画中心の 松伯美術館、大阪都心部の あべのハルカス美術館 などがあります]
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 大和文華館 ]