【展覧会】ふくやま美術館|福山城築城400年記念協賛事業|特別展 名刀 江雪左文字 ― 江雪斎、家康、頼宣が愛した刀の物語 ―|’23年2月4日-3月19日

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ふくやま美術館
福山城築城400年記念協賛事業
特別展 名刀 江雪左文字
― 江雪斎、家康、頼宣が愛した刀の物語 ―
会  期  2023年2月4日[土]- 3月19日[日]​
休  館  日  月曜休館(祝休日の場合はその翌日)
開館時間  9:30 - 17:00
観  覧  料  一 般 1,000円、高校生以下 無 料
会  場  ふくやま美術館
720-0067 広島県福山市西町二丁目4番3号 Tel. 084-932-2345
主  催  (公財) ふくやま芸術文化財団 ふくやま美術館、福山市、中国新聞備後本社

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ふくやま美術館が所蔵する国宝「江雪左文字」は、南北朝時代に筑前国の刀工である 左文字 によって作られた太刀で、戦国時代に北条氏の武将であった板部岡江雪斎の愛刀として知られています。
のちに 江雪斎 が 徳川家康 の家臣となったため、家康の所有するところとなり、さらに家康は、十男である 徳川頼宣 に「江雪左文字」を与え、頼宣はこの太刀を佩刀して 大坂冬の陣 の初陣に臨んだと伝えられています。
その後、頼宣が 紀州藩 の初代藩主となったこともあり、紀州徳川家 では、初代頼宣の佩刀 として「江雪左文字」を大切に守り継いできたようです。1933年(昭和8年)には 旧国宝 に指定され、1934年(昭和9年)まで 紀州徳川家 に伝わっていましたが、ついに売却され、長尾美術館 の所蔵となりました。その後、福山市名誉市民である 小松安弘氏 の所有となり、2018年(平成30年)に ふくやま美術館 に寄贈され、現在に至っています。

このように、有名な武将の手を経てきた「江雪左文字」の伝来経緯は、それ自体が伝説的で、一つの太刀が、天下の名刀となっていく過程を如実に物語るものです。一方で、刀剣は、ときに贈答品として用いられることもあれば、所有者に合わせて「カスタマイズ」されることもあるなど、持つ人の思い入れや、美意識をあらわすものともいえるでしょう。
この特別展では、かつての持ち主が愛した品々とともに「江雪左文字」を展観し、「江雪左文字」やその付属品からわかることを丁寧に検証しながら、この太刀に秘められた物語を紐解きます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : ふくやま美術館