【展覧会】鳥取県立博物館|開館50周年記念 企画展 安岡信義展|近代洋画の黎明期を生きた画家 ── Nobuyoshi Yasuda 1888-1933|’23年2月11日-3月21日

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鳥取県立博物館
開館50周年記念 企画展
安岡信義 展
近代洋画の黎明期を生きた画家 ── Nobuyoshi Yasuda  1888 - 1933
会  期  2023年2月11日[土・祝]- 3月21日[火・祝]

休  館  日  月曜日 * 3月20日[月]を除く
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 閉館30分前 まで) * 開館延長はありません。
会  場  鳥取県立博物館 2 階 第 1・第 2 特別展示室
      680-0011 鳥取県鳥取市東町二丁目124  TEL. 0857ー26-8042
観  覧  料  一 般 700円、大学生・70歳以上の方 500円、高校生以下 無 料
      * 当日・個人・税込価格を表示。各種割引・優待などは下掲 詳細 参照
主  催  安岡展実行委員会(鳥取県立博物館、山陰中央テレビジョン放送株式会社)────────────────────
近代洋画の黎明期を生きた画家、鳥取市出身の洋画家 安岡信義(やすおかのぶよし  1888-1933)の画業を初めて網羅的に紹介する回顧展です。

確かな素描力と、外光派-pleinairisme に由来する、豊かな空間表現が結実した作品をお楽しみいただくとともに、東京美術学校 図画師範科 の 第一期生 であった安岡の活動を通じて、地方都市における近代洋画壇の形成期を見つめなおす機会とします。

像端正な顔立ちと信念を感じさせる深い眼差し ── たとえその人を知らずとも、この自画像には、観る者を一瞬にして惹き込む力強さがあります。画家の名は、安岡信義。久松山の麓、現在当鳥取県立博物館が建つ地域で幼少期を過ごしたのち、1907年に上京して、東京美術学校に新しく設置された図画師範科 の一期生として入学しました。
卒業後はひとたび教職に就くものの、2年後には再上京して本郷洋画研究所に学び、画家の道を探ります。およそ9年に及ぶ東京での滞在期安岡信義は、黒田清輝や久米桂一郎ら、欧州に学んだ画家が展開した新しい素描教育が試行された時期と重なっており、安岡はとくに岡田三郎助や小林万吾に手ほどきを受けました。
初めての回顧展となる本展覧会では、現存する作品群を通じて安岡の画業の全貌に迫るとともに、画家が直接的にも間接的にも師と仰ぎ、近代洋画の黎明期を牽引した 外光派 の画家たちの作品もあわせて展観し、洋画の制作を取り巻く同時代の様相をご覧いただきます。

安岡は人生の後半期を赴任先の富山で過ごし、富山師範学校(現 富山大学)で図画教師として後進の育成に努めました。教職のかたわら、県下の図画教師による研究会を結成して、美術教育に力を注いだほか、同地で初めてヌードモデルによるデッサン会を開催したり、フランス美術展を招致して開催を実現するなど、富山の芸術振興の基盤を形成したといえます。
本展では、富山での安岡の活動とあわせて、後年に同地の洋画壇を確立することとなる教え子にあたる世代の作品もご紹介します。
また、安岡が残した書簡や日記には、繊細でありながら熱い情熱を秘めた人柄が滲み出ています。この機会に、近代洋画の黎明期を生きた「知られざる」画家の神髄に触れていただけることと思います。

※ 新型感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 鳥取県立博物館 ]