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【展覧会】戸栗美術館|「柿右衛門」の五色 ─ 古伊万里からマイセン、近現代まで ─|’23年4月8日-6月25日|終了

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戸栗美術館
「柿右衛門」の五色
── 古伊万里からマイセン、近現代まで ──
会  期  2023 年 4 月 8 日[土]- 6 月 25 日[日]
会  場  戸栗美術館 東京都渋谷区松濤 1-11-3
開館時間  10:00 - 17:00(入館受付は 16:30 まで)
      * 金曜・土曜は 10:00 - 20:00(入館受付は 19:30 まで)
休  館  日  月曜・火曜
入  館  料  一 般 1,200 円 / 高大生 500 円  * 中学生以下は 入館料 無 料。

< 同 時 開 催 >
◇ 第3展示室「江戸時代の伊万里焼 ― 誕生からの変遷 ―」
江戸時代初頭に誕生した伊万里焼は、技術の発展や時代の変化に合わせて様式も移り変わっていきます。年代毎の様式の変遷を追いながら江戸時代の伊万里焼を通観いたします。
◇ やきもの展示室「柿右衛門窯のうつわ展」
柿右衛門窯では、江戸時代から約370年続く伝統を守り、次世代に残していくために製作を続けています。今回の展示では、当主である15代酒井田柿右衛門の濁手作品1点のほか、伝統文様を施した錦手や染錦手の皿、鉢など柿右衛門窯製のうつわを中心に、約30点を展示いたします。

画像②色絵 竹虎牡丹文 皿_ロゴ入り色絵 竹虎牡丹文 皿  伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)口径25.0cm  戸栗美術館所蔵

画像③色絵 花鳥人物文 蓋付六角壺_ロゴ入り色絵 花鳥人物文 蓋付六角壺  伊万里(柿右衛門様式)
江戸時代(17世紀後半)通高31.4cm  戸栗美術館所蔵
画像④色絵 花鳥文 皿_ロゴ入り色絵 花鳥文 皿  ドイツ・マイセン
18世紀前半 口径42.7cm  戸栗美術館所蔵

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「濁手 – にごしで」と呼ばれる純白の素地に、赤・青・緑・黄・金の 5 色の彩色を基本として優美な絵付けを施した「柿右衛門 – かきえもん – 様式」は、1670年代の佐賀・有田で完成されました。1660年代以降に本格化する西欧への伊万里焼の輸出を背景に、それまでの濃密な文様構成や、濃厚な色合いから、濁手素地を活かした、余白の多い構図と、明るく爽やかな色調へと変化したものです。輸出先である西欧では大変な人気を博し、ドイツのマイセンをはじめとして写しが製作され、素地の白さや、清爽な呈色が独自に追求されました。

その後、西欧をめぐる中国との市場競争を理由とした様式変化によって途絶えてしまった柿右衛門様式は、戦後になって12代・13代酒井田柿右衛門父子による「濁手」の復興とともに復活を遂げ、現代にまで受け継がれています。

今展では、世界を魅了した柿右衛門様式の素地や、絵具の「色」に着目し、色絵作品約80点を展示します。江戸時代の伊万里焼とマイセン、そして近現代の「柿右衛門」作品をご堪能ください。

※ 展示作品の写真画像は戸栗美術館から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 戸栗美術館

【展覧会】佐川美術館|特別展 生誕 100 年 山下清展 -百年目の大回想|’23年4月8日-6月11日|終了

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佐川美術館
特別展 生誕 100 年 山下清展 -百年目の大回想
会  期  2023年 4 月 8 日[土]- 6 月 11 日[日]
開館時間  午前 9 時 30 分 - 午後 5 時(入館は午後 4 時 30 分まで)
休  館  日  月曜日
所  在  地  佐川美術館
      524-0102 滋賀県守山市水保町北川2891 TEL:077-585-7800
入  館  料  ※ 本展は WEB 事前予約制 です
      一 般 ¥1,200/高大生 ¥800/中学生以下 無 料 * ただし保護者の同伴が必要
      * 高大生は学生証ご提示。専門学校・専修学校は大学に準じる。
      * 障害者手帳をお持ちの方(要手帳)、付添者(1 名のみ)無料
主  催  佐川美術館(公益財団法人SGH文化スポーツ振興財団)
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“ 放浪の天才画家 ” と言われた山下清(1922 - 71)。18 歳で放浪の旅を始め創作を続けるなか、31 歳の時、アメリカのグラフ誌がその画才に注目し、脚光を浴びるようになりました。
その後、「今年の花火見物はどこに行こうかな」の言葉を最後に 49 歳で生涯を閉じるまで、「日本の原風景」として人々に愛され続けてきた貼絵など多岐にわたる作品を手掛けてきました。

本展では、貼絵や油彩、水彩画、ペン画、陶磁器など 1961 年のヨーロッパ旅行に持参したスケッチブックのうち初公開の習作を含め、約 190 点を展観。山下芸術の新たな側面を発見するとともに、生誕 100 年を迎えた「百年目の大回想」という名にふさわしく、その生涯にわたる創作活動を振り返ります。

②山下清 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023作家紹介   山下 清(1922-71)
© Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023
1922 年       3 月 10 日、東京・浅草に生まれる。
1924 年( 2  歳) 前年の関東大震災により住居を失い、父母の故郷・新潟県に移住する。
1925 年( 3  歳) 重い消化不良にかかり 3 ヶ月後に完治するが、軽い言語障害を患う。
1932 年(10 歳)父の清治が死去。この頃から知的障害が少しずつ顕著になる。
1934 年(12 歳) 千葉県の養護施設「八幡学園」に入園。翌年には教育の一環であった
「ちぎり絵」において画才を発揮させる。
1940 年(18 歳) 11 月 18 日、学園から突然姿を消し、放浪の旅に出る。
1953 年(31 歳) アメリカのグラフ誌『ライフ』をきっかけに山下清大捜索が始まる。
1954 年(32 歳) 地元の高校生により鹿児島で発見される。
1956 年(34 歳) 東京の大丸百貨店で作品展を開催。26 日間で 80 万人を動員。
1958 年(36 歳) 映画「裸の大将」が公開されるも、自身とのギャップに悩む。
1961 年(39 歳) 約 40 日間で 12 ヶ国を巡るヨーロッパへの旅に出る。
1969 年(47 歳) 高血圧による眼底出血を起こし、倒れる。以後、自宅療養を続ける。
1971 年(49 歳) 7 月 10 日夜、脳溢血で倒れ、7 月 12 日、永眠。

<展示作品の一部 ご紹介>

①《ソニコンロケット》 貼絵 1959(昭和34)年頃 株式会社増田屋コーポレーション蔵 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023《ソニコンロケット》 貼絵 1959(昭和34)年頃
株式会社増田屋コーポレーション蔵   © Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023

③《長岡の花火》 貼絵 1950(昭和25)年 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023《長岡の花火》 貼絵 1950(昭和25)年 © Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023
④ 《群鶏》 油彩 1960(昭和35)年 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023《群鶏》 油彩 1960(昭和 35)年 © Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023
⑤ 《花火》 大橋清(山下清) 鉛筆画 1930-32(昭和5-7)年頃 © Kiyoshi Yamashita  STEPeast 2023
《花火》 大橋清(山下清) 鉛筆画 1930-32(昭和5-7)年頃
© Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2023

<展示構成>
第1章   山下清の誕生 ― 昆虫そして絵との出合い
第2章   学園生活と放浪への旅立ち
第3章   画家・山下清のはじまり ― 多彩な芸術への試み
第4章   ヨーロッパにて ― 清が見た風景
第5章   円熟期の創作活動

※ 本展はWEB 事前予約制です
※ 作品紹介画像は佐川美術館より拝借しました。流用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 佐川美術館 チケット予約専用サイト

【展覧会】静嘉堂文庫美術館|特別展 明治美術狂想曲|’23年4月8日-6月4日|終了

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静嘉堂文庫美術館
特別展 明治美術狂想曲
会  期  2023年4月8日[土]- 6月4日[日]
         [前 期]4月 8 日[土]- 5月7日[日]
         [後 期]5月10日[水]- 6月4日[日]
休  館  日  月曜日、5月9日[火]
開館時間  10:00 - 17:00 (入館は 16:30 まで)
      * 金曜日は 18:00 (入館は 17:30 まで)
会  場  静嘉堂@丸の内 (明治生命館1階)
入  館  料  日時指定予約 優先入館
      一 般 1,500 円  大学・高校生 1,000 円  中学生以下 無 料
お問合せ  電 話 050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)
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江戸幕府が倒れ、西洋文明が流入した明治時代は「美術」が産声を上げた時代でした。
政治体制・身分制の改革、西洋風の建築やファッションの普及など、社会の面でも、文化の面でも、人々の生活と意識に大きな変化がもたらされました。
「美術」という言葉が誕生し、博覧会が開催され、美術館が初めて設置されたのもこの時代です。油彩画が普及し、欧米好みの華麗な工芸品が輸出され、博覧会では絵画や彫刻が並びました。社会全体が西洋化する一方、古美術品の再評価や保護、日本美術史の編纂も、明治時代の重要な出来事です。

本展では、現代の「美術」につながる諸制度・文化が生まれた明治時代を立脚点として、静嘉堂のコレクションを展観します。初めて重要文化財に指定された近代美術の一つである橋本雅邦「龍虎図屛風」、論争を巻き起こした黒田清輝「裸体婦人像」など、岩﨑家とゆかりが深く、当時としてはセンセーショナル、しかし現代でも色あせない明治美術の魅力をお楽しみください。

01落合芳幾「末広五十三次程ケ谷」初公開 落合芳幾「末広五十三次 程ヶ谷」 慶応元年(1865)、大判錦絵
第二次長州征伐にともなう第 14 代将軍徳川家茂の上洛を 主題とした東海道シリーズ。「程ヶ谷」には西洋人も表現され、 幕末の世相を感じさせます。 展示期間:5/10-6/4

02河鍋暁斎「地獄極楽めぐり図」河鍋暁斎 「地獄極楽めぐり図」のうち 「極楽行きの列車」 明治 5 年(1872)、紙本着色
歌川派、狩野派に学んだ画狂・暁斎(1831-89) がパトロンの娘の追善供養に描いた画帖。 当時珍しかった列車をさっそく描いています。 展示期間:4/8-5/7

06曜変天目国宝「曜変天目(稲葉天目)」 南宋時代(12-13 世紀)
光彩が得も言われぬ名碗。完品は世界に 3 碗 のみ。 明治 13 年(1880)、古美術再評価のきっかけとなった 第1回観古美術会に稲葉家より出品されました。 「曜変天目」が展示された最初の展覧会で、明治時代の 人々も「曜変天目」を見ていたのです。

08濤川惣助「七宝四季花卉図瓶」渡辺省亭原画 濤川惣助「七宝四季花卉図瓶」 明治時代 19-20 世紀、七宝
花鳥画を得意とした渡辺省亭(1852-1918) の原画をもとに、濤川惣助(1847-1910)が無線 七宝で製作した瓶。この2人は迎賓館 赤坂離宮の室内を飾る額も製作しています。

<三菱第 2 代社長・岩﨑彌之助と明治美術の接点>
静嘉堂を創設した三菱第 2 代社長・岩﨑彌之助(1851-1908)と明治美術の接点には、明治 28 年(1895)、 京都で開催された第 4 回内国勧業博覧会や岩﨑家の邸宅を飾る室内装飾があります。

第 4 回内国勧業博 覧会では、当時を代表する日本画家に屛風絵を依頼、マスコミを賑わす博覧会の目玉企画となりました。
「裸体画論争」を巻き起こした黒田清輝「裸体婦人像」は、後に岩﨑家高輪邸に飾られました。

09-1重文_橋本雅邦「龍虎図屏風(龍図)」 09-2重文_橋本雅邦「龍虎図屏風(虎図)」重要文化財 橋本雅邦「龍虎図屛風」 明治 28 年(1895)、絹本着色
第4回内国勧業博覧会(京都)に 出品された橋本雅邦(1835-1908) の代表作。しかし、当時の評価は……。 展示期間:4/8-5/7

11黒田清輝「裸体婦人像」 (1)黒田清輝「裸体婦人像」 明治 34 年(1901)、キャンバス、油彩
裸体画論争」を巻き起こした話題作。 当時の洋画を牽引した画家・黒田清輝(1866-1924)の代表作で、岩﨑家の高輪邸撞球室 (ビリヤード室)に飾られました。

※ 作品紹介画像は 静嘉堂文庫美術館 のご協力をいただきました。流用などはご遠慮ください。
※ 日時指定予約 優先入館。下掲詳細を確認の上ご観覧を。

[ 詳 細 : 静嘉堂文庫美術館  公式チケットオンライン予約〔 静嘉堂@丸ノ内 〕]

【展覧会】そごう美術館|さくらものこ展|’23年4月22日-5月28日

20230411155136_0000320230411155136_00004©さくらももこ  ©さくらプロダクション

そごう美術館
さくらものこ展
会  期  2023年4月22日[土]- 5月28日[日]

会  場  そごう美術館
      神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階
      TEL:045-465-5515 [美術館直通]
時  間  午前10時 - 午後8時(入館は 閉館の30分前 まで)
      * そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合があります。

休  館  日  会期中無休
入  館  料     【 事前予約不要 】
      一 般 1,400円、大学・高校生 1,200円、中学生以下 無 料
企  画  集英社、朝日新聞社
主  催  そごう美術館、神奈川新聞社
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E227-2896『COJI-COJI』第12話 扉絵 頭花君のおみまいに行く の巻「きみとぼく」
1995年11月号 ソニー・マガジンズ  ©さくらももこ
E227-2897『ももこのファンタジック・ワールド コジコジ』海のおじいさんのおんがくの巻
1993年 ソニー・マガジンズ  ©さくらももこ  ©さくらプロダクション

クスッ、ホロリのさくらワールドが展覧会に!!
『ちびまる子ちゃん』『コジコジ』『もものかんづめ』―――。
本展覧会では、まんが家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち、新しいキャラクターやエッセイを次々と世に送り出し続けた稀代のアーティスト、さくらももこのいまなお輝き続きけるその全仕事に迫ります。
約300点のカラー原画や直筆原稿を一堂に展示。“ 描く ” ことと “ 書く ” ことを楽しみつくし多忙を極める一方、季節のうつろいや小さな日常をこよなく愛したさくらももこの世界をぜひお楽しみください。

第1章  ももことちびまる子ちゃん
おなじみの大ヒットまんが『ちびまる子ちゃん』とゆかいな仲間たち。
第2章  ももこのエッセイ
かんづめみたいに美味しいが詰まった、さくらももこの爆笑・名言シャワー。
第3章  ももこのまいにち
絵日記や息子との合作絵本。小さな日常が丁寧に綴られます。
第4章  ももこのナンセンス・ワールド
常識もぶっとばす!?さくらももこの破壊的ナンセンス。
第5章  ももことコジコジ
宇宙の子ども、コジコジはさくらももこのたからもの。

< さくらももこ(1965-2018)>
静岡県生まれ。84年まんが家デビュー。86年『ちびまる子ちゃん』連載開始、89年第13回講談社漫画賞受賞。主な作品に『もものかんづめ』『コジコジ』『神のちからっ子新聞』など多数。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : そごう美術館 公式サイト ]

【展覧会】大和文華館|染織品と松浦屏風 ― 織物・染物・刺繍 いろとりどり ―|’23年4月7日-5月14日

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大和文華館
染織品と松浦屏風 ― 織物・染物・刺繍 いろとりどり ―
会  期  2023年4月7日[金]- 5月14日[日] 
休  館  日  月曜日休館
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
入  館  料  一 般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無 料
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糸を紡ぎ、布を織り、染め、縫う。こうしてできた染織品は、古くより人々の生活を豊かに彩ってきました。
日本では、飛鳥・奈良時代に中国の隋・唐時代頃の染織品の影響を受けて技術が発展し、中世から近世にかけては、中国の元・明時代頃の高級織物やインドの更紗などが盛んに輸入されて茶の湯の世界で珍重されるなど、世界の様々な地域と関わりながら、染織の技術や染織への美意識が磨かれてきました。また、桃山から江戸時代には、経済の発展にともない染めや刺繍の技術が発展し、様々な模様で飾られた衣装が生み出されました。この時期の風俗画には、流行の華やかな衣装が描かれており、その描写が見所の一つとなっています。

本展には、飛鳥・奈良時代時代の貴重な上代裂、祈りが込められた繍仏、茶の湯の世界で尊ばれた名物裂、エキゾチックな趣きのインド・中東の布(久しぶりの展示!)、美しい衣装の描かれた日本の近世の風俗画などが並びます。多彩な染織の美をご堪能ください。

※ 大和文華館、松伯美術館、あべのハルカス美術館は、近鉄グループが運営する美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 大和文華館 ]

【展覧会】土門拳記念館|開館40周年記念特別展|名取洋之助と土門 拳 ─ 社会的写真を求めて|’23年4月6日-7月9日|終了企画

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土門拳記念館
開館40周年記念特別展 名取洋之助と土門 拳 ── 社会的写真を求めて

開催期間  2023年4月6日[木]- 7月9日[日]会期中無休
時  間  午前9時 ー 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  会期中無休 * 展示替えなどのため臨時休館する場合があります
会  場  土拳拳記念館
998-0055 山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)TEL:0234-31-0028
入  館  料  一  般:1,200円、高校生:600円、小・中学生:無 料
共  催  一般財団法人日本カメラ財団、酒田市、酒田市教育委員会
主  催  公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
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名取洋之助と土門拳。日本の写真史を考える上で欠かせない写真家であり、その関係をめぐって様々に語られる両者ですが、2人展の形でその活動を振り返る展覧会は今回が初となります。
1910年に東京の裕福な家庭に生まれた名取は、10代でドイツへ留学してデザインを学びました。
ドイツ最大手の新聞社・ウルシュタイン社の契約写真家として活躍しましたが、ナチスの外国人ジャーナリスト規制によって1933年に日本へ拠点を移し、写真家・木村伊兵衛らと「日本工房」を結成。審美や慰安ではなく、社会を語る〈報道写真〉を日本でも実現しようと様々な試みを行います。

ほどなく脱退した木村伊兵衛らの後に日本工房へ入ったのが土門拳です。1909年に山形で生まれ、貧しさと闘いながら刻苦勉励していた土門は、弟子入り中の写真館を1935年に飛び出して、名取の指導のもとで〈報道写真〉に取り組みます。情熱と負けじ魂でメキメキと腕を上げ、やがて、1939年にはプロデューサーとしての名取と袂を分かち、自らの写真に邁進していきます。
戦争の時代をそれぞれに経て、戦後の名取は写真に語らせる教養文庫である岩波写真文庫の編集長格として活躍し、土門はリアリズムを謳いあげて『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』を世に問います。敬意を持ちながら反発することもあった両者ですが、それぞれに生涯をかけて社会的写真を探求し続けました。

本展は土門拳記念館の開館40周年を記念した特別展です。一般財団法人日本カメラ財団との共催により、同財団が所蔵する名取作品、さらには当館では展示したことのない日本工房時代の土門作品など、貴重な資料を多数お借りして開催いたします。写真が最先端のメディアであった1930年代から激動の時代を経て戦後に至るまで、彼らが求めた写真の在り処を振り返ります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 土門拳記念館 ]  { 活版 à la carte 土門拳記念館まとめ }

【展覧会】文京区立 森鷗外記念館|特別展 「鷗外の食」|’23年4月8日-7月9日

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文京区立 森鷗外記念館
特別展「鷗外の食」
会  期  2023年4月8日[土]- 7月9日[日]
※会期中の休館日
4月25日[火]、5月22日[月]・23日[火]、6月26日[月]・27日[火]

会  場  文京区立 森鷗外記念館 展示室 1, 2
開館時間  10時-18時(最終入館は 閉館30分前)
観  覧  料  一 般 600円、中学生以下 無 料、障害者手帳ご提示の方と介護者1名まで無料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
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明治維新後の日本は欧米諸国に追いつこうと富国強兵を目指し、西洋文化を積極的に取り入れることで近代化を推し進めました。食も例外ではなく、肉食や乳製品、パン食など西洋料理が、都市部を中心に次第に普及していきます。
江戸末期に生まれ、明治・大正期を生きた文豪・森鷗外(1862-1922)は、大きく食文化が変わる時代にどのような食生活を送ったのでしょうか。

本展では、鷗外の日記や書簡、作品、家族の回想から、食に関するエピソードを集めてみました。鷗外は美食家ではなく、食への強いこだわりはありませんでしたが、医学者として食を重んじたのはもちろんのこと、知的探求心から食文化に関心を寄せていたようです。
食をとおして鷗外を見つめると、家族を大事にする姿、質素な暮らしを好む性格、宴席に垣間見える幅広い人物交流、官吏だからこそ出席した御陪食、自身が訪れた料理店を舞台にした作品など、その人柄や嗜好、業績まで横断的に見渡すことができます。
食生活は時代や地域、環境、個人の好みによって異なりますが、今も昔も私たちにとって欠かせないものです。遠い存在に思える鷗外も、食を通じて身近に感じるかもしれません。「鷗外の食」を一緒に味わってみませんか?

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 文京区立 森鷗外記念館 ] { 活版アラカルト 掲載分まとめ }

【展覧会】鎌倉市 鏑木清方記念美術館|開館25周年記念|清方、鎌倉に住まう。― 晩年の作品を中心に ―|’23年4月13日-5月17日

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開館25周年記念 清方、鎌倉に住まう。― 晩年の作品を中心に ―
会  期  2023年4月13日[木]- 5月17日[水]
開館時間  午前9時00分 - 午後5時00分(最終入館は午後4時30分まで)
休  館  日  毎週月曜日
会  場  248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下一丁目5番25号
      tel. 0467-23-6405  fax. 0467-23-640
観  覧  料  一 般  450円、小・中学生  220円
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この春、日本画家・鏑木清方の旧居跡に建つ当館が開館25周年を迎えることを記念し、鎌倉での制作を振り返る特別展を開催します。
太平洋戦争の終結を疎開先の静岡の御殿場で迎えた清方は、生まれ育った東京には戻らず、温暖で穏やかな鎌倉に活動の場を求め、昭和21年(1946)の春に御殿場から鎌倉の材木座に移り住みました。「うちに居れば閑静で、戸外へ出れば賑やかなところ」(『續こしかたの記』)と、鎌倉を気に入った清方は、文化勲章を受章した昭和29年(1954)、雪ノ下に居を構えました。5年前の日展へ《先師の面影》を出品したのを最後に大展覧会からは退いており、雪ノ下では「市民の風懐に遊ぶ」と称して、文学に取材した作品や明治を追懐した作品など心の赴くままに制作しました。

本特別展では、明治の東京の庶民生活を描いた《朝夕安居》や夏の女性の爽やかな装いに趣を感じて制作した《夏ざしき》など、清方晩年の26年間の画業をスケッチなどとあわせて紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 鎌倉市 鏑木清方記念美術館 ]

【上映】国立映画アーカイブ|上映企画 没後10年 映画監督 大島 渚|’23年4月11日- 5月28日

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国立映画アーカイブ
上映企画 没後10年 映画監督 大島渚
Nagisa Oshima Retrospective
会  期  2023年4月11日[火]- 5月28日[日]
休  映  日  月曜日、5月30日[火]- 6月1日[木]は休室
会  場  国立映画アーカイブ 小ホール(地下1階)
      104-0031 東京都中央区京橋 3-7-6
      [TEL]050-5541-8600(ハローダイヤル)      
定  員  151名(各回入替制・全席指定席)
観  覧  料  一 般  当日  250円 / 大学生  130円
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
協  力  株式会社大島渚プロダクション
主  催  国立映画アーカイブ
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絶えず映画の自由を追い求め、作品ごとに主題やスタイルを刷新しながら、時に社会の暗部をえぐる反逆者として、また時に映画の常識を破る冒険者として屹立する巨人、映画監督大島渚(1932-2013)を失ってから早くも10年の歳月が経ちました。
若き日に松竹撮影所で生み出された鮮烈な『青春残酷物語』(1960)や、『日本の夜と霧』(1960)、自ら興したプロダクション「創造社」を基盤に、次々と送り出された『絞死刑』(1968)、『少年』(1969)、『儀式』(1971)といった問題作、そして世界をセンセーションに巻き込んだ国際的合作『愛のコリーダ』(1976)や、『戦場のメリークリスマス』(1983)――大島の作品群は日本の映画界ばかりか、日本社会そのものに大きな刺激を与え続けました。

本特集は、大島の没後10年という節目の年に、長篇デビュー以前に大島が手がけた新人スター紹介用の短篇『明日の太陽』、脚本を担当した『月見草』や、『どんと行こうぜ』(いずれも1959)、新規収蔵したテレビ映画『アジアの曙』全13話(1964-65)を含む計45作品(34プログラム)を上映する大規模な回顧特集です。大島が自ら体系的に遺した、膨大な作品資料や個人資料をもとに構成される展覧会と連動して、その挑戦的な知性と行動の多面体に迫ります。

※ 新型コロナウイルス感染拡大防止策実施中。
※ マスクの着用をお願いします。
※ 37.5 ℃ 以上の方は、入館の見合わせをお願いします。
[ 詳 細 : 国立映画アーカイブ

【展覧会】国立映画アーカイブ|企画展示 没後10年 映画監督 大島渚|’23年4月11日-8月6日

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国立映画アーカイブ
企画展示 没後10年 映画監督 大島渚
Nagisa Oshima Retrospective
会  期  2023年4月11日[火]- 8月6日[日]
開室時間  11:00 am - 6:30 pm(入室は 6:00 pm まで)
      * 4/28、5/26、6/30、7/28の金曜日は 11:00 am - 8:00 pm(入室は 7:30 pm まで)
休  室  日  月曜日、5月30日[火]- 6月1日[木]は休室
会  場  国立映画アーカイブ 展示室(7階)
      104-0031 東京都中央区京橋 3-7-6
      [TEL]050-5541-8600(ハローダイヤル)      
観  覧  料  一 般 当日 250円 / 大学生 130円
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照」
協  力  株式会社大島渚プロダクション
主  催  国立映画アーカイブ
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絶えず映画の自由を追い求め、作品ごとに主題やスタイルを刷新しながら、時に社会の暗部をえぐる反逆者として、また時に映画の常識を破る冒険者として屹立する巨人、映画監督大島渚(1932-2013)を日本が失ってから早くも10年の歳月が経ちました。
若き日に松竹撮影所で生み出された鮮烈な『青春残酷物語』(1960年)や『日本の夜と霧』(1960年)、自ら興したプロダクション「創造社」を基盤に次々と送り出された『絞死刑』(1968年)、『少年』(1969年)、『儀式』(1971年)といった問題作、そして世界をセンセーションに巻き込んだ国際的合作『愛のコリーダ』(1976年)や『戦場のメリークリスマス』(1983年)――大島の作品群は日本の映画界ばかりか、日本社会そのものに大きな刺激を与え続けました。

この展覧会「没後10年 映画監督 大島渚」は、監督が自ら体系的に遺した膨大な作品資料や個人資料をベースに、その挑戦的な知性と行動の多面体に迫るものです。
企画の監修には、それら資料を明るみに出した大著『大島渚全映画秘蔵資料集成』(2021年)の編著者:樋口尚文氏を迎え、同書の構成を踏襲しつつ当館独自のコーナーも加えて、その苛烈な映画人生を俯瞰します。

※ 新型コロナウイルス感染拡大防止策実施中。
※ マスクの着用をお願いします。
※ 37.5 ℃ 以上の方は、入館の見合わせをお願いします。
[ 詳 細 : 国立映画アーカイブ

【展覧会】砺波市美術館 TONAMI ART MUSEUM|2023となみチューリップフェア特別展|錯覚美術館 〜脳がだまされる! ふしぎな世界!〜|’23年4月8日-6月11日

砺波市美術館錯覚展砺波市美術館錯覚展02

砺波市美術館   TONAMI ART MUSEUM
2023となみチューリップフェア特別展
錯覚美術館  〜脳がだまされる!ふしぎな世界!〜
会  期  2023年4月8日[土]- 6月11日[日]
休  館  日  4月20日[木]、21日[金]、5月8日[月]、9日[火]、22日[月]
会  場  砺波市美術館 1階企画展示室
      939-1383 富山県砺波市高道145-1 TEL 0763-32-1001
開館時間  10:00 - 18:00(入場は 17:30 まで)
料  金  一   般:800円、18歳以下:100円
      * 小学生未満、障がい者(介助者1名を含む)無 料
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目の錯覚とは、目に見えたものが、事実とは異なって見えてしまう現象です。ものの大きさや色が変わって見えるもの、止まっているのに動いているように見えるもの、ないものがあるように見えるものなど多くの種類があります。
明治大学研究特別教授の杉原厚吉氏は、人間の目が引き起こす様々な錯覚を数理的に解き明かし、世界最先端の錯視・錯覚作品を発表しています。

本展では、図形を用いた二次元錯視や、不可能図形の騙し絵を立体化した作品から国際ベスト錯覚コンテストで優勝した作品を紹介します。子どもから大人まで目の錯覚を直感的に楽しむことができる展覧会です。何度見てもだまされる! 驚きと不思議に満ちた世界に誘います。

[ 詳 細 : 砺波市美術館

【展覧会】大倉集古館|特別展 愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗なる英国のライフスタイル|’23年4月4日-6月25日

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大倉集古館
特別展
愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗なる英国のライフスタイル
会  期  2023年4月4日[火]- 6月25日[日]
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日
入  館  料  一般:1,300円、大学生・高校生:1,000円 * 学生証を提示、中学生以下:無料
         * 各種優待、割引などは下掲詳細参照
会  場  大倉集古館 1F・2F 展示室
      105-0001 東京都港区虎ノ門 2-10-3(The Okura Tokyo 前)
      TEL : 03-5575-5711(代表) FAX:03-5575-5712
主  催  公益財団法人 大倉文化財団・大倉集古館
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1837年、18歳の若き女性が大英帝国の王位を継承し、栄華を極めた時代の幕が開きました。この繁栄期に64年間王位にあったのがヴィクトリア女王(在位:1837-1901年)その人です。
植民地を世界各地に築き、圧倒的な工業力や軍事力によって「太陽の沈まない帝国」と呼ばれたこの時期のイギリスは、ヴィクトリア時代と呼ばれます。
本展では、大英帝国がもっとも繁栄したヴィクトリア女王の治世、英国王室にまつわる宝飾品をはじめ、当時台頭してきた資本家層など、多くの人々を魅了したヨーロッパのアンティークジュエリーを中心に、英国上流階級のライフスタイルを彩ったドレスやレース、銀食器など、華やかで優雅な世界をご紹介いたします。

[ 詳 細 : 大倉集古館

{大倉集古館 いわずもがなのことども } 〔 大倉集古館 URL ゟ 抜 粋 〕
<大倉集古館の概要>
現存する日本最古の私立美術館
大倉集古館は、明治から大正時代にかけて活躍した実業家・大倉喜八郎(1837-1928)が、明治35年(1902)に自邸内に開館した大倉美術館を前身とし、大正6年(1917)に財団法人化した私立美術館です。

現存する日本最古の私立美術館であるとともに、日本で最初の財団法人の私立美術館です。
喜八郎が生涯をかけて蒐集した日本・東洋各地域の古美術品と、跡を継いだ嫡子喜七郎(1882ー1963)が蒐集した日本の近代絵画などを中心として、国宝3件、重要文化財13件及び重要美術品44件を含む美術品約2500件を収蔵しています。

<大倉集古館の沿革>
大倉喜八郎は明治維新以来、産業の振興、貿易の発展に力を尽くし、育英・慈善事業に多く功績を残しました。一方文化財の海外流出を嘆いてその保護とわが国文化の向上に努め、古美術の蒐集を始めました。そして明治35年(1902)に赤坂自邸内に大倉美術館を開館し、訪問客の観覧に供しました。その後、大正6年(1917)8月、50余年にわたって蒐集した多数の文化財、土地、建物及び維持基金を寄付し、財団法人大倉集古館が誕生しました。わが国では最初に財団法人化した私立美術館です。
しかし大正12年(1923)の関東大震災により、当初の建物と陳列中の所蔵品を失いました。幸い倉庫は無事であったため、残された作品を基本とし、伊東忠太博士の設計による耐震耐火の陳列館を建築し、昭和3年(1928)10月再開館し、その後所蔵品も増加して復興の成果を挙げました。
さらに嫡子喜七郎(1882〜1963)が父の遺志を継いで、館の維持経営を支援し、自ら多年蒐集した名品、特に近代絵画多数を寄付することで館蔵品の充実を図りました。
第二次世界大戦に際しては幸いにも空襲の難を免れました。昭和35年(1960)に財団法人大倉文化財団と改称し、平成23年(2011)には公益財団法人大倉文化財団として現在に至っております。

【展覧会】富山県美術館|富山新聞創刊100年記念|「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容 ― 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄|’23年6月3日-7月17日|終了

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富山県美術館
富山新聞創刊100年記念
「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容
― 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄
会  期  2023年6月3日[土]- 7月17日[月・祝]
         前期展示 6月 3 日[土]- 6月27日[火]
         後期展示 6月29日[木]- 7月17日[月・祝]
会  場  富山県美術館  展示室2、3、4
      930-0806 富山県富山市木場町3-20
      TEL  076-431-2711  FAX  076-431-2712
開館時間  9:30 - 18:00(入館は 17:30 まで)
休  館  日  毎週水曜日
観  覧  料  一般:900円、大学生:450円、高校生以下 無 料
      * 観覧料は当日・個人・税込価格です。各種割引、優待情報等は下掲 詳細 を参照
特別協力  武蔵野美術大学 美術館・図書館
主  催  富山県美術館、富山新聞社、北國新聞社、チューリップテレビ
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日本の写真史において前衛写真は、シュルレアリスムと抽象主義の影響を受けて1930年代に台頭しました。1938年には「前衛写真協会」が結成され、その中心人物の瀧口修造は、写真の本質である記録性を重視し、技巧に走りつつあった当時の傾向に警鐘を鳴らし、超現実主義は「日常現実のふかい襞のかげに秘んでいる美を見出すこと」であると主張しました。一緒に協会を立ち上げた阿部展也は、瀧口に共鳴し、オブジェや風景の写真を発表しました。2人の影響を強く受けた大辻清司は、「なんでもない写真」と題したシリーズを手掛けます。大辻の愛弟子の牛腸茂雄は、技巧に凝らず日常を誇張なしに撮影した「コンポラ写真」の代表的な一人として注目されました。

本展は、1930年代の前衛写真から1980年代への展開のなかに連綿と流れてきた瀧口の思想の様相を、4人の作品や資料を中心に、ウジェーヌ・アジェ、マン・レイなど関連作家の作品を加えて紹介します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県美術館

【展覧会】三鷹市山本有三記念館|企画展 有三文学に描かれた兄弟 ─対立する兄弟 ─|’23年3月18日-9月3日

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三鷹市山本有三記念館
企画展 有三文学に描かれた兄弟
──対立する兄弟-あに おとうと ──
会  期  2023年3月18日[土]- 9月3日[日]
会  場  三鷹市山本有三記念館
      181-0013 東京都三鷹市下連雀2-12-27 電話 0422-42-6233
開館時間  9:30 - 17:00
休  館  日  月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館)
入  館  料  一  般  300円(20名以上の団体 200円)
      * 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主  催  公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団/三鷹市
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山本有三は、約60年に及ぶ創作期間の中で兄弟を題材とした作品を数多く発表しています。
「生命の冠」(大正9年)、「兄弟」(大正11年)、「ウミヒコ・ヤマヒコ」(大正12年)、「生きとし生けるもの」(大正15年)、「盲目の弟」(昭和4年)などのさまざまな作品の中で、意見の違いや感情の行き違いによって争い合う兄弟を繰り返し描き続けました。また、執筆には至らなかったものの、晩年には、兄・中大兄皇子と、弟・大海人皇子を題材とした大作を構想していたといいます。

兄弟の対立は有三にとって、生涯を通じた創作のテーマであったと言えます。なぜ有三は、自身の作品に対立する兄と弟を描き続けたのでしょうか。

本展では、有三の幼少期や創作秘話を明かした随筆等を紹介しながら、有三文学における兄弟について探ります。兄弟の対立から紐解く有三文学の世界をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 三鷹市山本有三記念館

【展覧会】水野美術館|開館20周年記念「横山大観展 ~語る大観、語られる大観」|’23年4月8日-5月28日

水野美術館A 水野美術館B水野美術館
開館20周年記念「横山大観展 ~語る大観、語られる大観」
会  期  2023年4月8日[土]- 5月28日[日]

         前 期:4月8日[土]- 4月30日[日]
         後 期:5月2日[火]- 5月28日[日] * 会期中 一部展示替えあり
開館時間  9時30分 - 17時30分(入館は17時まで)
休 館 日  毎週月曜日
入 館 料  一 般 1,200円、中高生 700円、小学 400円
予約不要  美術館窓口で当日券を販売
会  場  水野美術館
      380-0928 長野県長野市若里6-2-20 TEL:026-229-6333 FAX:026-229-6311
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明治から昭和にかけ日本画壇をけん引した巨匠・横山大観(1868-1958)。1937年に制定された文化勲章では日本画家初の受章者に選ばれ、名実ともに揺るぎない地位を確立しました。また大観は、自叙伝やインタビューといった文章・記事等が数多く残された画家でもあります。これは、数えで90歳まで生き、画業自体が長かったことはもちろん、つねに画壇の中心に立って注目を浴び、折々で話題に事欠かなかった大観らしい特徴と言えるでしょう。

一方で、大観にまつわる過去の回顧展のなかで、そうした言葉に焦点を当てられることはほとんどありませんでした。そこで本展では、県内外で所蔵される大観の初期から晩年の約70点の名品をご紹介するとともに、画家自身や他者によって語られた言葉にも注目します。折々で残る言葉の数々からは、時にその制作態度や人柄までもが偲ばれることでしょう。単に「巨匠」とはくくれない、画家・大観の人間としての姿にどうぞ触れてみませんか。
※ この会期中に横山大観《無我》を通期展示します。

※ 水野美術館は、岡倉天心の流れをくむ、横山大観、菱田春草、下村観山、川合玉堂らの近代日本画を系統立てて集めた美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 水野美術館 ]

【展覧会】平塚市美術館|岡田健太郎 重なる景体|’23年12月5日-’24年4月7日|会期末

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平塚市美術館
岡田健太郎 重なる景体
会  期  2023年12月5日[火]- 2024年4月7日[日]
休  館  日  月曜日(ただし1月8日、2月12日は開館)、1月9日[火]、2月13日[火]、
      年末年始(12月29日-1月3日)
開館時間  9時30分 - 17時(入場は 16時30分 まで)
会  場  平塚市美術館 テーマホール
      254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3 電話:0463-35-2111
観  覧  料  無 料
主  催  平塚市美術館
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このたび平塚市美術館では、「岡田健太郎展-重なる景体」と題し、湘南を拠点として活躍する彫刻家・岡田健太郎の個展を開催いたします。タイトルに用いている「景体」という言葉は、“景色” と “形体” をかけあわせた作家の造語で、「彫刻は周囲の環境を活かすものでなければならない」という作家の考えにもとづくものです。
1977年に岡山県に生まれた岡田は、79年に横浜市・本牧へ移り住みます。2002年、武蔵野美術大学彫刻学科を卒業。近年は第28回UBEビエンナーレ(2019年)、第17回KAJIMA彫刻コンクール(2022年)に入賞し、いま注目される彫刻家のひとりです。
大学卒業後、岡田は御影石を使用し、棺をモチーフとする作品を制作していました。その後、より柔軟な素材を探すなかで、金属製の棒をペレット状に切断し、それらを五角形に溶接する方法を見出しました。多くの五角形が組み合わされてできたなだらかな輪郭線をもつ作品の形態は、作家が自然界から着想を得て作り出したものです。籠の網目のようにも見える五角形のスペースをとおして、周囲の空間と調和した作品を見るとき、私たちは作品と空間の境界があいまいになるような感覚を覚えます。
本展では、湘南の陽光がふりそそぐテーマホールの大きな空間を舞台として、新作2点を含む16点の作品から、活躍著しい作家の歩みをふりかえります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 平塚市美術館

【上映】高知県立美術館|高知ライブエール・プロジェクト|爆音映画祭 IN 高知県立美術館|ARTIST FOCUS #04 甫木元 空展 関連イベント|’24年1月20日・21日|終了

01高知県美爆音 02高知県美爆音☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます☆

高知県立美術館
高知ライブエール・プロジェクト
爆音映画祭 IN 高知県立美術館
ARTIST FOCUS #04 甫木元 空展 関連イベント
日 時|2024年1月20日[土]・21日[日]
会 場|高知県立美術館ホール
    〠 781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
入場料|[プログラム券(各プログラム入替制)] 1プログラム 1,000円
    *「マッドマックス 怒りのデスロード」のみ、単体500円でご覧いただけます。
    *当日券のみ *全席自由・税込 *未就学児のご入場はご遠慮ください
    *身体障害者手帳など所持者とその介護者(1名)は3割引です。
主 催|高知県立美術館 (公益財団法人高知県文化財団)、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会
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爆音映画祭、再び。
樋口泰人のプロデュースのもと、音楽ライヴ用の音響設備をフルに使い、極上の音響と音量で映画を体験する「爆音映画祭」。今回は高知県立美術館で行う映画作家・甫木元空の個展の関連イベントとして、およそ10年ぶりに高知県立美術館ホールにて開催します。上映作は、爆音初上映のものから定番まで、甫木元が中心となって選出。今回だけの特別なラインナップをお楽しみください。

<関係者コメント>
樋口 泰人 ひぐち・やすひと
映画批評家、boid主宰、爆音映画祭プロデューサー。1998年に「boid」設立。04年から吉祥寺バウスシアターにて、音楽用のライヴ音響システムを使用しての爆音上映シリーズを企画・上映。08年より始まった「爆音映画祭」は全国的に展開中。著書に『映画は爆音でささやく』(boid)、『映画とロックンロールにおいてアメリカと合衆国はいかに闘ったか』(青土社)、編書に『ロスト・イン・アメリカ』(デジタルハリウッド)、『恐怖の映画史』(黒沢清、篠崎誠著/青土社)など。
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デジタル上映システムの普及と洗練により、映像や音響における製作者たちの製作意図がその意図通りに反映されやすくなった今、しかしそれでもなお紛れ込んでしまう偶然や意図的に隠された背景にある幽かなものたちの気配を、爆音上映は浮かび上がらせる。たとえば『マッドマックス 怒りのデスロード』ではエンジン音や爆発音、砂嵐の轟音の中に潜んだ美しく切ない響きを。それは虐げられた女性たちや死んでいった者たちの存在証明でもあるかもしれない。また『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』では怒涛の波や響き渡るノイズを覆う静寂を。誰もがそこで生まれそこに戻っていく場所の「サウンド・オブ・サイレンス」である。そして『ユリイカ』においては主人公たちの何気ない日常に貼りついた幽かなノイズを。われわれがわれわれだけで生きているわけではなく、映画もその1本だけで成立しているわけではない、そのことの果てしない広がりと意味を、われわれはそこで実感することになるはずだ。

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甫木元 空  ほきもと・そら

映画作家、音楽家、小説家。1992年、埼玉県出身、高知県四万十町在住。多摩美術大学映像演劇学科在学中に青山真治の指導を受け、卒業後青山真治、仙頭武則共同プロデュースにより、自身が監督、脚本、音楽をつとめた『はるねこ』で長編映画デビュー。2019年にBialystocksを結成、22年にメジャーデビュー作『Quicksand』を発表。本作が収録する「はだかのゆめ」を主題歌とする長編第2作『はだかのゆめ』が同年に公開。23年には同名の小説で小説家としてもデビューした。
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青山真治、堀禎一、山本政志、レオス・カラックス、ビクトル・エリセ……。
学生時代青山真治監督に映画を学びながら、撮影現場や劇場で映画がいかに自由か教えてもらったいくつかの作品を今回爆音映画祭で上映します。爆音といってもただ音が大きくなるわけではありません。上映のために通常の映画用ではなく音楽ライヴ用の音響設備を使い、大音響の中で映画を体験する試みです。
その映画が持っている「声」に合わせて、会場でどう響くのかも含めて音を調整していく。
映画を見ようとしてる自分を一回壊して、細胞一つ一つに音を染み込ませるように、二度と再現する事のできない体験を伴って映画が立ち上がっていく様を一緒に体験していただけたら。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 高知県立美術館パフォーマンス
[ 関 連 : 高知県立美術館|ARTIST FOCUS # 04|甫木元 空 窓外 1991-2021|’23年12月16日-2024年2月18日 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【展覧会】平塚市美術館|細川護熙 美の世界|’23年4月8日-6月11日

E216-2754 E216-2755 E216-2745細川護熙《新作井戸茶盌》2022 年、個人蔵

平塚市美術館
細川護熙 美の世界
開催期間  2023年4月8日[土]- 6月11日美の世界[日]
会  場  平塚市美術館
      神奈川県平塚市西八幡1-3-3 TEL 0463-35-2111
時  間  9:30 -17:00(16:30)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一般 800 円、 高大生 500 円
      * 中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
      * 各種障がい者手帳をお持ちの方と付添 1 名は無料
      * 65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は 2 割引
協  賛  神奈川中央交通株式会社
主  催  平塚市美術館
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60歳を機に政界を引退ののち、神奈川・湯河原の自邸「不東庵」で、晴耕雨読の閑居暮らしを始めた細川護熙氏 (ほそかわもりひろ、1938-)。その後始めた作陶は、楽、高麗、唐津、志野、信楽ほか幅広い種類のやきものを手掛け、その創作意欲、関心は、漆絵や書画、水墨画へと広がり、様々な素材、技法を試しながら、80歳を超えた今も大作に挑んでいます。

近年は、京都・奈良の縁のある寺院のために、襖絵や障壁画を描き奉納。それらの作品には、日本の歴史的文化、日本人の伝統的な美意識、完成を守りたいという願いがこめられています。
気ぜわしく、また不安な現代社会にあって、さらに還暦を超えていかに生きがいを見つけていくべきか考えるとき、細川護熙の美の探究は、ある一つの理想の世界観を示しているのではないでしょうか。
本展では、こうした細川護熙の美の世界を100点の作品によって紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
【 詳 細 : 平塚市美術館 公式サイト

【講演会】慶應義塾大学アート・センター|アムバルワリア祭XⅢ|西脇順三郎と「何でも諧謔」の世界─えっ、芭蕉?ボードレールも?|’24年1月20日開催|終了

慶應義塾大学アートセンター西脇順三郎ポスター

慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center
アムバルワリア祭 XⅢ
西脇順三郎と「何でも諧謔」の世界 ── えっ、芭蕉も? ボードレールも?
日  時  2024年1月20日[土] 午後2時-午後5時
場  所  慶応義塾大学 三田キャンパス 東館 6 F G-lab
登  壇  者  野村喜和夫(詩人) / 長谷川  櫂(俳人) / 岩切正一郎(国際基督教大学教授・学長)  
問い合せ  慶應義塾大学アート・センター 講演[アムバルワリア祭] 担当:森山 緑
      TEL 03-5427-1621 FAX 03-5427-1620 Email: moriyama☆art-c.keio.ac.jp
      108-8345 東京都港区三田2-15-45
対  象  どなたでもご覧頂けます
費  用  入場料無料
共  催  慶應義塾大学藝文学会
主  催  慶應義塾大学アート・センター
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2012年より毎年1月に開催している西脇順三郎の生誕記念「アムバルワリア祭」。今回は「西脇順三郎と諧謔」というテーマにて、シンポジウムを行います。
西脇作品に通底する諧謔、おもしろみの表現は、新倉俊一などによる研究においても指摘されてきました。今回は現代を代表する俳人、長谷川櫂氏と、詩人でフランス文学者の岩切正一郎氏を迎えて、時代もジャンルも越境しながら、西脇作品の「諧謔」について多面的に探求します。企画およびコーディネーターを務めるのは詩人の野村喜和夫氏です。
* 当日は Zoom ウェビナーによる同時配信も行う予定です。最新の情報はホームページや SNS でご確認ください。
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※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 慶應義塾大学アート・センター    本講演会特設コーナー ] 

【展覧会】長崎歴史文化博物館|光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界|’23年4月22日- 6月11日

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長崎歴史文化博物館
光ミュージアム所蔵 美を競う 肉筆浮世絵の世界
会  期  2023年4月22日[土]- 6月11日[日]
      * 5/1[月]、5/15[月]、6/5[月] 休 館
会  場  長崎歴史文化博物館 3 階企画展示室
      850-0007 長崎県長崎市立山1丁目1−1
開館時間  9:30 - 18:00(最終入館 17:30)
料  金  一 般[大学生以上]1,000円、 * ※高校生以下無料
      * 各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
共  催  KTN テレビ長崎
特別協力  光ミュージアム
主  催    長崎歴史文化博物館
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江戸時代に人気を博した日本独自の芸術「浮世絵」。鮮やかな色彩で摺られた版画のイメージが強い浮世絵ですが、浮世絵師が筆をとり、直接絹地や和紙に描いた「肉筆浮世絵」は、同一作品が存在しない貴重な一点物です。その多くは美人画で、華麗な衣裳の文様や、一本一本が緻密に描き込まれる髪すじに、絵師の丹念な筆づかいを見ることができます。
岐阜県高山市にある「光ミュージアム」の肉筆浮世絵コレクションは、これまで大々的に公開されることなく、その内容はベールに包まれていました。本展では、国内有数のコレクション約420点のうち、美人画を中心に厳選した111点の名品を一挙公開します。

葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳、月岡芳年など、各時代を代表する絵師に加え、京都や大坂の上方、さらには名古屋や九州といった各地方で活躍した、多彩な絵師たちの作品を通して、江戸時代中期から明治時代にわたる肉筆浮世絵の歴史的展開を紹介します。濃密で優美な浮世絵の世界をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 長崎歴史文化博物館

【イベント】慶應義塾大学アート・センター|没後38年 土方巽を語ること XⅢ|’24年1月21日 開催|終了

慶應義塾大学アートセンターひじかた01 慶應義塾大学アートセンターひじかた02☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆

慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center
イベント 没後38年 土方 巽を語ること XⅢ
日  時  2024年1月21日[日] 14:00 開会(13:00 開場)
場  所  慶応義塾大学 三田キャンパス 東館 6 F G-lab
      * 日曜日のため東門は閉鎖されています。正門より入構をお願いします。  
問い合せ  慶應義塾大学アート・センター 土方 巽アーカイヴ 担当:石本
      Tel: 03-5427-1621  Email: ishimoto☆art-c.keio.ac.jp
      108-8345 東京都港区三田2-15-45
対  象  どなたでもご覧頂けます
費  用  入場無料
主  催  慶應義塾大学アート・センター
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土方 巽(ひじかた たつみ 1928-1986)没後38年を迎えて、例年のように2024年1月の命日に「土方 巽を語ることXⅢ」を開催します。
2023年はまた土方 巽アーカイヴがお世話になった人たちが鬼籍に入られました。秋田時代の土方巽を知る棚谷文雄さん、そして東京を浮浪していた1950年代の土方巽を知る小島政治さんとヨネヤマ・ママコさんです。舞踏以前の土方 巽、そして舞踏の原点となる時期の土方 巽について、これまでお三方から貴重な証言をいただくことができました。
土方 巽は1973年9月に西武劇場での舞踏公演〈静かな家〉での舞台に立ち、ついで10月には日本青年館での大駱駝艦・天賦典式〈陽物神譚〉に客演しました。土方巽はこの二つの舞台での踊りをもって、二度と舞踏の舞台に上がることはありませんでした。
2023年には黒田康夫の写真展 “TATSUMI HIJIKATA THE LAST BUTOH” がロサンゼルスのギャラリー Nonaka Hill で開催されました。この「最後の舞踏」は土方 巽の新しい舞踏の始まりでもあったのです。「一歩、また一歩と生命が歩き、その生命に肉体が引きずられる」舞踏でした。決して舞台を降りるべき舞踏家の踊りではありませんでした。
自ら舞台を降りた土方巽は、1974年には舞踏の新たな活動を展開します。新宿アート・ビレッジ、ついでシアター・アスベスト館での連続公演の驚くべき舞踏活動でした。2024年は、50年前に土方巽がなぜ舞台に立つことを辞めたのかをあらためて問いかけます。

没後38年の「土方 巽を語ること」はゲストスピーカーとして吉増剛造さんを招いてお話をしていただきます。詩人としての吉増剛造さんについて紹介するまでもありませんが、近年、吉増さんは次々とドキュメント映像に出演されて、まさに静かに生命の火を燃やしつづけられています。
吉増さんは、1968年の土方 巽のソロ公演《土方巽と日本人 ── 肉体の叛乱》で土方 巽の舞踏に初めて立ち会い、それ以降も土方 巽の舞台に接しています。そして50年を超えて、土方 巽の踊りについて語り、街角での歩行について語り、さらには土方巽の言葉の声に耳を傾けてこられました。

2024年1月21日は、吉増剛造さんと語り合う場にぜひご参集ください。
                                      (森下隆記)
* 諸般の事情により、開催形態や内容に変更が生じる可能性がございます。必ず直前にアート・センターHPをご確認の上、お越しくださいませ。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加・観覧を。
[ 詳 細 : 慶應義塾大学アート・センター  本イベント特設コーナー
[ 関 連 : 活版アラカルト 〔講演会〕慶應義塾大学アート・センター|アムバルワリア祭XⅢ|西脇順三郎と「何でも諧謔」の世界─えっ、芭蕉?ボードレールも?|’24年1月20日開催]

【展覧会】日本絹の里|特別展 開館25周年 記念展示|「収蔵品展 つむぐ・たくす・つなぐ」|’23年4月15日-5月22日|終了

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日本絹の里
特別展 開館25周年 記念展示「収蔵品展 つむぐ・たくす・つなぐ」
会  期  令和5年(2023年)4月15日[土]- 5月22日[月]
開館時間  9:30 - 17:00
休  館  日  毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)、臨時(各企画展示前3日間)
観  覧  料  一 般 200円、 大学生・高校生 100円 、中学生以下 無 料
      * 身体障害者手帳などをお持ちの方とその介護者1名は無料
所  在  地  群馬県高崎市金古町888番地の1
問い合せ  群馬県立日本絹の里 TEL. 027-360-6300  FAX. 027-360-6301
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日本絹の里は、開館から令和4年度までに、購入・寄贈により、養蚕・製糸・染・織といった様々な分野の資料を収蔵してきました。
本展では、過去5年間に収蔵した資料を中心にご紹介するとともに、今まであまり機会に恵まれず展示することができなかった資料、そして、群馬県のオリジナル蚕品種を使用した「ぐんまシルク」認定品も合わせてご紹介いたします。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧、ご参加を。
[ 詳 細 : 群馬県立 日本絹の里

【展覧会】ニュースパーク(日本新聞博物館)|企画展 「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」|’23年4月22日-8月20日|終了

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企画展「多様性 メディアが変えたもの メディアを変えたもの」
会  期  2023年4月22日[土]- 8月20日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日(祝日・振替休日の場合は次の平日)
会  場  ニュースパーク(日本新聞博物館)2階企画展示室
      横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター
入  館  料  (常設展含む、税込み)
      一般 400円、大学生 300円、高校生 200円、中学生以下 無 料
主  催  ニュースパーク(日本新聞博物館)
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様々な分野で「多様性(ダイバーシティー)」を推進しようとする取り組み「 D E & I 」が進んでいます。新聞・放送・通信社は、社会の中の差別などを問題提起し、その撤廃を報道や事業活動を通じて訴えてきました。制度整備につながった事例も多くあります。
一方で、メディアの中の多様性は、なかなか進んでいないと内外から指摘されています。それでも、女性記者(社員)の増加や若い世代の意識の変化などによって、新しい視点での活動は増えています。
SDGsの機運が高まり、Z世代をはじめ、新しい学習指導要領で多様性教育を受ける世代が社会に出ていくいま、「多様性」をキーワードに、「メディアが変えてきたもの」と、「メディアを変えてきたもの」を時代の変化とともに振り返ります。
メディアと人々の新しい関係を探りながら、未来の議論につなげていきます。展示資料は約300点です。ホワイエでは、2023年の国際女性デー報道を展示する予定です。また、関連イベントも開催します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : ニュースパーク(日本新聞博物館)

【展覧会】東京都美術館|マティス展 20世紀芸術の巨匠アンリ・マティスの大回顧展|’23年4月27日-8月20日|終了

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東京都美術館
マティス展
Henri Matisse: The Path to Color
会  期  2023年4月27日[木]- 8月20日[日]
休  室  日  月曜日、7月18日[火]
      * ただし、5月1日[月]、7月17日[月・祝]、 8月14日[月]は開室
開室時間  9:30 - 17:30 * 金曜日は20:00まで  * 入室は閉室の30分前まで
会  場  東京都美術館 企画展示室
      110-0007   東京都台東区上野公園8-36   TEL 050-5541-8600(ハローダイヤル)
観  覧  料  一 般 2,200円 、大学生・専門学校生 1,300円、 65歳以上 1,500円
      * 当日・個人・税込み料金を表示。各種割引、優待情報などは 下掲詳細 参照
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館、 ポンピドゥー・センター、 朝日新聞社、N H K、 N H K プロモーション
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色、形、線、冒険のはじまり
約20年ぶりの開催! 20世紀芸術の巨匠アンリ・マティスの大回顧展
20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス(1869–1954年)。純粋な色彩による絵画様式であるフォーヴィスム(野獣派)を生みだし、モダン・アートの誕生に決定的な役割を果たした彼は、84歳で亡くなるまでの生涯を、感覚に直接訴えかけるような鮮やかな色彩と光の探求に捧げました。彼が残した仕事は、今なお色あせることなく私たちを魅了し、後世の芸術家たちにも大きな影響を与え続けています。

世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て開催する本展は、日本では約20年ぶりの大規模な回顧展です。絵画に加えて、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、晩年の最大の傑作であり、マティス自身がその生涯の創作の集大成とみなした南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する資料まで、各時代の代表的な作品によって多角的にその仕事を紹介しながら、豊かな光と色に満ちた巨匠の造形的な冒険を辿ります。

20230626194013_00001※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京都美術館  本展特設サイト

20230703192133_00008 20230703192133_00007{新宿餘談} 2023年も、はやなかばを過ぎた。だから …… チョット早いけど、折角の資料を忘念するとまずいし、そこで来年の諸兄のご多幸を祈念。トビ展からの〝予告第一弾〟をご紹介。

【展覧会】あべのハルカス美術館|恐ろしいほど美しい 幕末土佐の天才絵師 絵金|’23年4月22日-6月18日

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あべのハルカス美術館
恐ろしいほど美しい
幕末土佐の天才絵師 絵金
開催期間  2023年4月22日[土]- 6月18日[日]  * 会期中、展示替えがあります。
         前 期:4月22日[土]- 5月21日[日]
         後 期:5月23日[火]- 6月18日[日]
会  場  あべのハルカス美術館
      大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
開館時間  火-金 / 10:00 - 20:00
      月土日祝 / 10:00 - 18:00 * 入館は閉館30分前まで
休  館  日  2023年4月24日[月]、5月8日[月]、22日[月]
入  館  料  一  般  1,600円、 大 高 生 1,200円、 中 小 生  500円
      * 当日・個人・税込価格を表示。各種割引・優待は下掲 公式詳細 を参照
主  催  あべのハルカス美術館、読売新聞社、関西テレビ放送
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謎の天才絵師とも呼ばれる土佐の絵師・金蔵は、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風などを残し、「絵金さん」の愛称で、地元高知で長年親しまれてきました。
同時代のどの絵師とも異なる画風で描かれた屏風絵は、今も変わらず夏祭りの数日間、高知各所の神社等で飾られ、闇の中に蝋燭の灯りで浮かび上がる、おどろおどろしい芝居の場面は、見るものに鮮烈な印象を残しています。

本展は、高知県外では約50年ぶりの大規模展です。幕末の土佐に生き、異彩を放つ屏風絵・絵馬提灯などを残した「絵金」の類稀なる個性と、その魅力について、代表作の数々で紹介します。

※ 大和文華館、松伯美術館、あべのハルカス美術館は、近鉄グループが運営する美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : あべのハルカス美術館 ]

【展覧会】竹久夢二美術館|竹久夢二 描き文字のデザイン―大正ロマンのハンドレタリング―|’23年4月1日-6月25日|会期末|終了

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竹久夢二 描き文字のデザイン 
― 大正ロマンのハンドレタリング ―

会  期  2023年4月1日[土]- 6月25日[日]
開館時間  午前10時00分 - 午後5時00分(入館は 4時30分 まで)
休  館  日  月曜日     * ただし5月1日[月]開館
料  金  一 般 1000円/大・高生 900円/中・小生 500円
      (弥生美術館もご覧いただけます)
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竹久夢二美術館URLより大正時代を中心に活躍した画家・竹久夢二 (1884-1934)は、グラフィック・デザイナーとしても才能を発揮し、数多くの図案を残しました。
本展では、ポスター、書籍装幀、雑誌・楽譜表紙絵等の図案に展開された、夢二による描き文字のデザインを紹介します。ハンドレタリングで表現された個性的な文字に注目し、コンピューターでの制作とは異なる、描き文字ならではの魅力に迫ります。
さらに肉筆で残された書、原稿、プライベートに残した日記と手紙の展示を通じて、夢二による多彩な文字の表現をお楽しみください。
<参考展示のご案内>
◆明治・大正・昭和に活躍した 画家・デザイナー10人による描き文字デザインも展示します◆
中村不折・藤島武二・杉浦非水・橋口五葉・岡本帰一・恩地孝四郎・武井武雄・初山滋・田河水泡・中原淳一

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 :竹久夢二美術館 ]

【展覧会】弥生美術館|伝説のファッション・イラストレーター 森本美由紀展|’23年4月1日-6月25日|会期末|終了

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弥生美術館
伝説のファッション・イラストレーター 森本美由紀展
会  期  2023年4月1日[土]- 6月25日[日]
開館時間  午前10時00分 - 午後5時00分(入館は 4時30分 まで)
休  館  日  月曜日 * ただし 5月1日[月・祝]は開館
料  金  一 般 1000円/大・高生 900円/中・小生 500円
(竹久夢二美術館もご覧いただけます)
特別協力  森本美由紀 作品保存会・岡山県立美術館
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d7dd9c68d413ad728dda3fdce5fc749d-e1671778083533筆 × 墨のアートワーク 2000年代
©Miyuki Morimoto / 森本美由紀 作品保存会

 

 

 

 

 

 

 

墨で一気に描き上げたスタイル画 ── 森本美由紀の真骨頂です。
森本美由紀(1959-2013)の没後10年がたちますが、無駄のないシンプルな線で、女の子のなりたいイメージを具現化し洗練させたファッション・イラストレーションは、他の追随を許しません。
デジタルでイラストを描くことが主流になった今、森本の、墨と筆を用いた一発勝負のアートワークが注目を集めています。
また、セツ・モードセミナーで学んだ画学生時代から、伝説の少女雑誌『Olive』『mc Sister』で腕を磨いた80年代、90年代渋谷系サウンドとの競演など〝森本ワールド〟に至るまでの軌跡もご紹介します。

弥生美術館02★ 写真撮影OK!
森本美由紀氏の著作権者より撮影OKのご許可をいただきました。
展覧会の思い出に、お好きな作品をカメラに収めてください。
★ 中間展示替えを行います
作品保存の観点より、カラー作品は中間展示替えします。
前期:4月1日 - 5月14日  後期:5月16日 - 6月25日

 


※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を

[ 詳 細 : 弥生美術館 ]

【 展覧会・イベント】東京都庭園美術館|建物公開2023 邸宅の記憶|’23年4月1日-6月4日|終了

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東京都庭園美術館
建物公開2023 邸宅の記憶
会  期  2023年4月1日[土]- 6月4日[日]
会  場  東京都庭園美術館(本館+新館)
      東京都港区白金台5-21-9 ハローダイヤル 050-5541-8600
休  館  日  毎週月曜日
開館時間  10:00 - 18:00(入館は閉館の 30分前 まで)
      * 4月1日[土]は10:00 - 20:00(入館は 19:30 まで)
観  覧  料  オンラインによる日時指定制です。購入・予約は こちら から
      一 般 1,000円、大学生(専修・各種専門学校含む)800円、
中学生・高校生 500円、65歳以上 500円

      * 各種割引、優待などは下掲詳細参照
主  催  東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
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東京都庭園美術館は、1933年に朝香宮家の本邸として竣工した建物を美術館として活用しています。この建物は、1920年代から30年代にかけて欧米を中心に世界中で流行したアール・デコ建築が日本で花開いた事例を、良好な状態で今日に伝えるものとして国内外から高く評価され、現在では重要文化財に指定されています。

当館は1983年に開館して以来、朝香宮邸の邸宅空間を活かした展覧会を開催してきました。年に一度の建物公開展では、とくに意匠や技法、素材など、建築そのものに注目しながら、毎年異なったテーマを設けて、様々な角度から旧朝香宮邸の魅力を紹介してきました。そして、2023年は開館40周年という節目を迎えます。今回は、この邸宅の主であった朝香宮家の人々に焦点を当て、宮邸時代の家具や調度を用いた邸宅空間の再現展示に加え、かつてこの空間を往来した人々が残した写真や映像資料、工芸品、調度品、衣装などによって、当時の生活の一端をご紹介します。

オンラインによる日時指定制。チケット購入・予約、特別撮影許可条件などは下掲詳細を参照
[ 詳 細 : 東京都庭園美術館

【展覧会】樂美術館|樂歴代 特別展 ちゃわんのともし火|’23年4月28日-8月27日|終了

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樂美術館
樂歴代 特別展

ちゃわんのともし火
会  期  2023年4月28日[金]- 8月27日[日]
休  館  日  月曜日(但し 祝日は開館)
時  間  10:00 ー 16:30 (入館は16時まで)
会  場  樂美術館
      602-0923 京都市上京区油小路通一条下る   TEL:075-414-0304
料  金  一 般 1,100円  大学生 900円  高校生 500円  中学生以下 無 料
      * 福祉割引:手帳ご提示の方 500円/介助者(1名様まで)無 料
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利休の創意のもと、『侘び茶』に叶う新たな茶碗を生み出した樂家初代・長次郎。
唐物、高麗の茶碗が名品とされていた中、和物茶碗としても新たなる挑戦であった。
『侘び茶』の思考を軸とし、茶の為に生み出された樂茶碗。
生まれたばかりの茶碗は、まだ 樂茶碗 という名もなく、『今焼茶碗』や『聚樂焼茶碗』などと呼ばれていた。
轆轤 – ろくろ – が主流の時代のなか、あえて手と篦 – へら – のみで成形する『手捏ね』という手法で造られ、燃え盛る炎の中から熱いま,ま、一碗のみ窯から引き出される特殊な焼き方で茶碗が誕生していく。

長次郎から始まった『樂焼』は、樂歴代へと繋がり、当代それぞれが長次郎茶碗を精神的な軸とし、各々の新たな茶碗を生み出していく。
そして始まりから約四百五十年、“ ちゃわんやのともし火 ” は、令和の時代へと受け紡がれる。この度の展観では、長次郎から脈々と紡がれる樂歴代の茶碗や実際の窯の炎の映像などから、樂がもつ精神性を探っていただければ幸いです。

* 新型感染症拡大予防のため、開館時間を変更する場合がございます。
* 入館に際して予約は必要ございません。
[ 詳 細 : 樂美術館 ]

【展覧会】早稲田大学演劇博物館|特別展 太田省吾 生成する言葉と沈黙|’23年10月2日-’24年1月21日|終了

早稲田演劇博物館太田省吾

早稲田大学演劇博物館
特別展
太田省吾 生成する言葉と沈黙
会  期  2023年10月2日[月]- 2024年1月21日[日]
開館時間  10:00 - 17:00 (火・金曜日は 19:00 まで)
休 館 日  10月4日[水]、25日[水]、11月1日[水]、15日[水]、23日[木・祝]、
12月6日[水]、20日[水]、26日[火]-2024年1月8日[月・祝]、17日[水]
* 日程は都合により変更する場合がありますので、最新情報は当館ホームページを
ご確認の上ご来場ください。
会  場  早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
〠 169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1
TEL: 03-5286-1829   E-mail: enpaku☆list.waseda.jp
入館無料
主  催  早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
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太田省吾の遺した足跡
その創造プロセスのなかで生成する言葉と沈黙

太田省吾(1939-2007)は、日本現代演劇を代表する演出家・劇作家の一人であり、時代、地域、あるいは舞台芸術というジャンルの境界を越えて、数多くの人々を魅了してきました。後続世代のアーティストによっても太田作品の新演出がさまざまに手がけられており、没後16年を迎える今なお、ますます大きな注目を集めています。
「沈黙劇」と呼ばれる独自のスタイルを切り拓き、新たな表現領域に挑み続けた太田省吾の足跡は、現在、私たちに何を語りかけているのでしょうか。本展は、そうした問いについて、貴重な演劇上演資料の紹介を通して再考する試みです。
展示空間に並ぶ、太田の遺した手稿、台本、舞台映像など多くの未公刊資料には、人間の生の一瞬をかけがえのないものとして希求し、時代に応答する表現を模索した深い思索を垣間見ることができます。そして、その創造プロセスのなかで生成された「言葉」と「沈黙」には、大量の情報が瞬時に消費されていく現代社会と、そこに暮らし生きる私たちの姿を、透視する力が秘められているはずです。
この機会に、ぜひ多くの方々にご来館いただき、今も生気に溢れる演劇活動の記録に触れてほしいと願っています。

▼ 関連イベント
特別展「太田省吾 生成する言葉と沈黙」開催記念講座
『なにもかもなくしてみる』─ 太田省吾の劇世界をめぐって
日 時:10月17日(火)17:00-18:30
会 場:早稲田大学演劇博物館 京マチ子記念特別展示室
講 師:西堂行人(演劇評論家)
主 催:早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点
※詳細は こ ち ら

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 早稲田大学演劇博物館 ] 

【展覧会】下関市立美術館|アニメーション美術の創造者|新・山本二三展 ― 天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女 ―|’23年11月19日-’24年1月21日|終了

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下関市立美術館
アニメーション美術の創造者 新・山本二三展
― 天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女 ―
会  期  2023年11月19日[日]- 2024年1月21日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日(祝日の1月8日は開館)、年末年始(12月28日-1月1日)
会  場  下関市立美術館
      752-0986 下関市長府黒門東町1-1 Tel:083-245-4131
観  覧  料  一 般 1,400円(1,200円)、 大学生 1,200円(1,000円) *( )内は平日料金。
      * 18歳以下の方、高校、中学、特別支援学校に在学の生徒は、観覧料が免除。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  下関市立美術館  読売新聞社 KRY山口放送
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去る8月19日に、惜しまれつつ亡くなられたアニメーション美術監督の山本二三氏(やまもと にぞう 1953年6月27日-2023年8月19日)は、1953年、五島列島の福江島(現・長崎県五島市)に生まれました。
山本は、中学卒業後に離島し、岐阜県の工業高校で建築と絵画を学んだ後、東京の美術系専門学校を経てアニメーション業界に入ります。24歳の若さでテレビアニメ「未来少年コナン」の美術監督に抜擢されて以降、スタジオジブリの映画などで数多くの名作アニメーションに携わり、独特の詩情あふれる背景世界を生みだしてきました。

本展では、山本がこれまでに手がけてきた初期から最新作までの背景画のほか、制作の過程で生み出される未公開のイメージボード、制作用具など約220点を一堂に展覧。すぐれた技術とゆたかな感性に裏打ちされたアニメーション美術の世界をご紹介します。

< 展覧会構成 >
◉ 第1章 冒険の舞台
山本が弱冠24歳で初の美術監督をつとめた「未来少年コナン」や、飛行石と空に浮かぶ伝説の島をめぐる「天空の城ラピュタ」など、主人公がめぐる冒険の舞台となる世界をご覧いただきます。
◉ 第2章 そこにある暮らし
大坂の下町を舞台にした「じゃりン子チエ」や戦争がテーマとなった「火垂るの墓」、タイムリープの能力をもつ少女の物語「時をかける少女」といった、暮らしの息遣いを感じさせる街や家屋等の表現をご紹介します。
◉ 第3章 雲は語る
山本の代名詞ともなった「二三雲」の表現をご覧いただきます。季節や天候によって、さまざまな形に姿を変える雲。その一瞬をとらえた魅力的な雲の表現をお楽しみいただきます。
◉ 第4章 森の命
自然と人間の関係がテーマである「もののけ姫」。山本は「シシ神の森」の世界を表現するために、鹿児島の屋久島へ取材に出かけ、古代の神々がすまうような、観る者に迫りくる空間を表しました。「もののけ姫」をはじめとした、森の生命を感じさせる瑞々しい描写をご堪能ください。
◉ 第5章 忘れがたき故郷
山本の出身地である五島列島を描いた「五島百景」は、2010年からライフワークとしてはじまり、約10年をかけて完成しました。アニメーションの背景画を50年描いてきた山本の技術と、故郷への想いが込められた、美しい風景の数々をご覧いただきます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 下関市立美術館

【シンポジウム】公益社団法人 味の素食の文化センター|公開シンポジウム 食の文化シンポジウム2023|未来の豊かな食を考える ー里山と海をつなぐ世界農業遺産ー|’24年1月18日開催|終了

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公益社団法人 味の素食の文化センター
公開シンポジウム
食の文化シンポジウム2023
未来の豊かな食を考える ー里山と海をつなぐ世界農業遺産ー
期  日  2024年01月18日[木]18:00 - 20:30 (終了予定)* 開場は17:30
テ  ー  マ  未来の豊かな食を考える ー里山と海をつなぐ世界農業遺産ー
募集人数   会場220名、オンライン500名 (手話通訳あり、後日収録配信あり)
締め切り   定員になり次第
参加費用   無 料
会  場   TKPガーテンシティ PREMIUM田町
      (東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワー S 4階 S401)
主  催  公益財団法人 味の素食の文化センター、大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
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日本の食を考えるうえで大事なものは何か。日本の世界農業遺産に認定された地域の取り組みを知るとともに生産者や料理研究家を招き、「人と自然」の関係を通じた食資源の大切さとこれからの食について考えます。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご参加を。
[ 詳 細 : 公益社団法人 味の素食の文化センター  同URL シンポジウム・講座 ] 

【展覧会】酒田市美術館|画業50周年 一 瞬間の “煌めき”|中島 潔 令和の心を女性に描く|’23年11月18日-’24年1月21日|終了

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酒田市美術館
画業50周年 一 瞬間の “煌めき”
中島 潔 令和の心を女性に描く
期  間  2023年11月18日[土]- 2024年1月21日[日]
休  館  日  11月は無休、12月から月曜休館(祝日の場合は翌日)、
      年末年始休館:12月29日[金]- 2024年1月3日[水]
時  間  午前9時 - 午後5時(最終入館は 午後4時30分)
観覧料金  一 般 1,200円、 高 校 生 600円、 中 学 生以下 無 料
      * 大学・専門学校生は一般料金となります。
      * 障がい者手帳をお持ちの方、およびその介助者1名の観覧料は半額となります。
会  場  酒田市美術館
       998-0055 山形県酒田市飯森山3丁目17-95 TEL/0234-31-0095
主  催   公益財団法人さかた文化財団 酒田市美術館
共  催   酒田市
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四季折々の移ろいの中で郷愁を誘う子供たちを描いた「童画」で知られる中島潔(1943- )。 画業50周年を迎えた中島は、令和の時代を前向きに生きる女性の強さ、美しさを真摯に見つめ、新たなテーマとして「女性画」に取り組んでいます。伝統文化や芸能の世界において、柔軟な発想で新しい文化を創り出していく女性たちの姿を、大胆な構図と日本の四季を背景に、人生の「一瞬間の  “煌めき”」として鮮やかに描き出しています。
酒田市美術館では、2003年開催した『中島潔が描く金子みすゞ まなざし』展以来、実に20年ぶりとなる個展となります。
本展覧会では、中島の代名詞とも言える「童画」や新しいテーマの「女性画」、そして特別出品として酒田会場のために描き下ろした最新作《酒田舞娘》など約90点で中島の画業を振り返ります。併せて、美術史家の山下裕二氏(明治学院大学教授)が注目する若手・中堅作家による「女性画」も展示します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 酒田市美術館 ]