京都 ddd ギャラリー
第238回企画展
ソール・スタインバーグ シニカルな現実世界の変換の試み
会 期 2023年8月9日[水]- 10月15日[日]
会 場 京都 ddd ギャラリー
600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON 烏丸 3 F
TEL:075-585-5370 FAX:075-585-5369
開館時間 11:00 - 19:00 * 土日祝は 18:00 まで
休 館 日 月曜(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
※ 9月12日[火]は COCON烏丸特別休業のため休館、
9月19日[火]・10月10日[火]は祝日の翌日のため休館となります。
入 場 料 無 料
主 催 公益財団法人 DNP 文化振興財団
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アメリカでもっとも愛された芸術家の一人、ソール・スタインバーグ(1914—1999)の逝去から24年。スタインバーグの名前は日本でもおなじみですが、今もっとも再発見、再評価を必要としている芸術家です。
スタインバーグは、ドローイングを「紙上で推論する方法」と捉え、神話化されたアメリカの理想像と現実とのギャップや、不気味で滑稽な不条理、たとえば、古いものと新しいもの、優雅と狂暴といったものの混在とその見えない裂け目(クレバス)を、ユーモアと風刺を備えた、軽妙でしかも鋭利な線(line)で描きました。
彼は、「見えない線」、「見えないもの」、「見えない言葉」、「見えない構造」を視覚化し、意味の変換、概念の変換に生涯挑戦し続けました。
自分自身の肩書の曖昧さを積極的に受け入れていたようで、世間からも「描く文筆家」、「言葉と音の建築家」、「境界線上の芸術家」、「新しい思想の起案者」など様々に評され、常に未知の視覚的領域を超えて、子供の絵や大人の落書きから、クラシック、バロック、マニエリスム、表現主義、キュビスム、構成主義まで、あらゆるスタイル、あらゆる表現方法を試みました。
「私は読者に共犯を呼びかけている」と、スタインバーグは見る側を、現実の理不尽さに目を向けるために当事者になることを煽ります。スタインバーグが生み出した造形は、このような思索と思想を武器に、イタリアの風刺新聞『ベルトルド』やアメリカを代表する雑誌『The New Yorker』誌をはじめ、数々の新聞や雑誌の紙面を、美術館の壁にあるピカソの絵と同じくらい明確に、芸術の場に変えたのです。
※ 下掲公式詳細サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
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