【展覧会】和歌山県立近代美術館|土が開いた現代 革新するやきもの|’24年4月27日-6月30日|終了

和歌山県立近代美術館タイトル

和歌山県立近代美術館
土が開いた現代 革新するやきもの
会  期  2024年4月27日[土]- 6月30日[日]
会  場  和歌山県立近代美術館 2階展示室
      〠 640-8137 和歌山市吹上1-4-14 TEL. 073-436-8690
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開館時間  9時30分 - 17時(入場は16時30分まで)
休  館  日  月曜日(4月29日、5月6日は開館、4月30日、5月7日に休館)
観  覧  料     一 般 520円、 大学生 300円
      * 高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
      * チケット各種優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  和歌山県立近代美術館
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茶碗ちゃうで ― 陶芸が開拓した新しい表現の世界をふりかえる

20 世紀後半、第二次世界大戦後の京都を中心に、陶芸によって新たな表現の世界を開拓する作家たちがあらわれました。彼らは、やきものの技術を使いながらも、従来の茶碗や花瓶といった実用のための陶器から独立した、美術として表現を生みだすことに取り組み始めました。
それまでになかった作品のあり方として、前衛陶芸や現代陶芸、あるいはクレイ・ワークといった言葉とともに試みられてきた表現の世界は、その始まりから 70 年以上を経て、一つの分野を形作っています。
第二次世界大戦後の京都では、製陶を営む家に生まれ、家業として作陶に取り組む中で、新しい造形に挑む作家たちが現れてきました。林康夫、八木一夫、山田光、鈴木治らは、家業としての製陶にかかわる一方で、独自の表現の可能性を求めて模索を続け、類例のない表現を生みだすにいたります。

陶芸という長い歴史と伝統のある領域で、新しい表現を生み出すのは容易なことではありませんでしたが、土という素材とそれを成形する技法をつきつめ、時に寄り添い、時に反発しながら生み出されてきた表現は、既に歴史的な厚みを持つに至っています。
この展覧会では、前衛陶芸を最初に試みた四耕会から、革新的な作品を生みだす作家たちのよりどころとなった走泥社、そして世代を継いで創作を続けてきた作家たちの作品約100 点によって、やきものが開拓してきた新しい表現の展開を歴史を追って紹介します。時代による表現の変遷、素材と形との葛藤、そして個々の作家の持続的な探求を陶による表現の中に見いだせるでしょう。

和歌山県立近代美樹t館やきもの林康夫《人体》1950年 和歌山県立近代美術館蔵

※ 本稿冒頭画像は 和歌山県立近代美術館 ウエブサイトゟ拝借したものです。
※ 感染症対応実施中。下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
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