中国二十四節気のひとつ、日の出から日の入りまでの時間がもっとも長い日が 夏至 である。
いつが 夏至 かは天文学的に決まり、毎年、6月21日か22日。この日を境に、だんだんと日が短くなっていく。ちなみに、夏至という日本での名前は、二十四節気-にじゅうしせっき-という中国の古いこよみからきている。夏至は「夏に至る」ということばの通り、本格的な夏のはじまりを意味し、気温が上がってくる時期でもある。北極圏(緯度66.6度以北)では24時間太陽が沈まない。いわゆる白夜の到来である。
ところが「昼の時間が長い」というのは北半球での話で、南半球では同じ日が、もっとも昼の時間が短い日になる。おおきな地球的規模でみると、夏至と冬至が重なっていたりする。
吾らが花壇の艸木も、とりどりに咲いて、それぞれの実をつけている。まさに花のときである。
バイカウツギ(梅花空木)
ナスタチウム(金蓮花)
ユウゲショウ(夕化粧)
ホタルブクロ
花をつけたアカンサス(武蔵野美術大学キャンパス花壇)。長年ここにあるが、花茎はこの時期急速に成長してヒトの身長をこえる。しかし地味な花で観葉植物とおもっているむきもあるようだ。
いつのまにか空中庭園の中央を占めて、王者の風格を誇る「アーティーチョーク」。フランスでは高級食材ともされる。女王トロロアオイやアカンサスを圧する勇壮な葉茎をたのしんでいたら、威風堂堂と巨大なる蕾を成し、いつのまにか紫色の花弁があらわれた(食べるならこの直前)。これは食材には不適とされる。アーティーチョークの花をみることは、大根やキャベツと同様に稀らしい。