カテゴリー別アーカイブ: 展覧会

【展覧会】神奈川県立金沢文庫|特別展 金沢文庫の肖像 ─ 国宝 四将像全幅公開 ─|’23年3月31日-5月21日

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神奈川県立金沢文庫
特別展 金沢文庫の肖像
── 国宝 四将像全幅公開 ──
会  期  令和5年3月31日[金]- 令和5年5月21日[日]
      *文化財保護のため会期中一部展示替があります。
休  館  日  毎週月曜日 * 5月1日[月]は開館します
観覧時間  午前9時 - 午後4時30分(入館は 4時 まで)
観覧料金  一 般 500円、20歳未満及び学生 400円、65歳以上 200円、高校生 100円
会  場  神奈川県立金沢文庫
      236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142 電話:045-701-9069
主  催  神奈川県立金沢文庫
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武州金沢の古刹である称名寺には、鎌倉幕府の要職を務めた金沢北条氏の歴代当主の肖像画(四将像)が伝えられています。
北条実時が叡尊に帰依し、律の寺として改められた称名寺には、極楽寺忍性に推挙され、下野薬師寺から称名寺に入寺して開山となった妙性房審海(1229-1304)をはじめ、西大寺流の僧侶像も多く伝えられています。また、忌日や祖師忌などの法会に関する古文書、聖教、肖像画に描かれた法衣や法具などをあわせてご覧頂きます。

■ 主要展示作品
 種別 文化財指定  作品名           備 考
1 絵   国 宝  北条実時像       称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
2 絵   国 宝  金沢顕時像       称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
3 絵   国 宝  金沢貞顕像       称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
4 絵   国 宝  金沢貞将像       称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
5 絵   重要文化財 審海像(一山一寧賛)   称名寺所蔵・神奈川県立金沢文庫保管
※文化財保護のため会期中一部展示替があります。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 神奈川県立金沢文庫

【展覧会】高知県立美術館|テオ・ヤンセン展|’23年4月15日[土]-6月25日

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高知県立美術館
テオ・ヤンセン展
会  期  2023年04月15日[土]- 06月25日[日]
休  館  日  年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 1,200円、大学生 850円、高校生以下 無 料
      * 各種割引、優待などは下掲詳細参照。
時  間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
会  場  高知県立美術館 
      781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)、KSSさんさんテレビ
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風をうけて砂浜を歩く生命体「ストランドビースト」。オランダ語で「砂浜の生命体」を意味し、オランダの造形作家テオ・ヤンセン によって1990年から制作が開始されました。
プラスチックチューブやペットボトルを材料にして作られたビーストは、歩行するだけでなく、方向転換、危険察知などの機能を備え、さまざまな環境に適応していくために今なお進化し続けています。物理学に基づいて作られたその動きは有機的で、芸術と科学という既存のカテゴリーを横断し、新たな可能性を私たちに示すかのようです。
四国ではじめてのヤンセンの個展となる本展では、その進化の系譜をたどるだけでなく、映像、木型・パーツ、作家自筆のスケッチや制作に使われた道具等の展示を通じて、ヤンセンの作り出す世界の魅力に迫ります。

◉ テオ・ヤンセン THEO JANSEN
1948年、オランダ・スフェベニンゲン出身。デルフト工科大学で物理学を専攻、1975年に画家に転向。1990年より風力で動く「ストランドビースト」の制作を開始。芸術と科学が融合したさまざまな作品を制作し、“ 現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ ” とも称される。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ] { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }

【展覧会】掛川市二の丸美術館|男も女も装身具Ⅱ─ 江戸から明治・大正期の技とデザイン|’23年3月18日-5月14日

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掛川市二の丸美術館
男も女も装身具Ⅱ── 江戸から明治・大正期の技とデザイン
展示期間  2023年3月18日[土]- 5月14日[日]
会  場  掛川市二の丸美術館
      436-0079 静岡県掛川市掛川1142番地の1 TEL:0537-62-2061
開館時間  9時から17時まで(入館は 16時30分 まで)
休  館  日  3月27日[月]、4月10日[月]・24日[月]、5月8日[月]
観  覧  料  無 料
主  催  〔公財〕掛川市文化財団、掛川市二の丸美術館
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今春、掛川市二の丸美術館は開館25周年を迎えます。それを記念した特別展となります。基軸となる細密工芸作品を中心に、伝統工芸の多彩な技と美を男女の装身具の観点から紹介します。
今回は、当館所蔵「木下コレクション」に、島田市博物館の櫛・かんざしコレクションを添えて25周年に相応しい華やかな作品を揃えました。また、特別出展といたしまして、島田市博物館で開催中の「茶碗展」より3種の茶碗作品も同時展示しております。
この四半世紀の軌跡を振り返るとともに、二の丸美術館の本来あるべき姿をご覧いただきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 掛川市二の丸美術館 

【展覧会】大倉集古館|特別展 愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗なる英国のライフスタイル|’23年4月4日-6月25日

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大倉集古館
特別展
愛のヴィクトリアン・ジュエリー 華麗なる英国のライフスタイル
会  期  2023年4月4日[火]- 6月25日[日]
開館時間  10:00 - 17:00(入館は 16:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日
入  館  料  一般:1,300円、大学生・高校生:1,000円 * 学生証を提示、中学生以下:無料
         * 各種優待、割引などは下掲詳細参照
会  場  大倉集古館 1F・2F 展示室
      105-0001 東京都港区虎ノ門 2-10-3(The Okura Tokyo 前)
      TEL : 03-5575-5711(代表) FAX:03-5575-5712
主  催  公益財団法人 大倉文化財団・大倉集古館
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1837年、18歳の若き女性が大英帝国の王位を継承し、栄華を極めた時代の幕が開きました。この繁栄期に64年間王位にあったのがヴィクトリア女王(在位:1837-1901年)その人です。
植民地を世界各地に築き、圧倒的な工業力や軍事力によって「太陽の沈まない帝国」と呼ばれたこの時期のイギリスは、ヴィクトリア時代と呼ばれます。
本展では、大英帝国がもっとも繁栄したヴィクトリア女王の治世、英国王室にまつわる宝飾品をはじめ、当時台頭してきた資本家層など、多くの人々を魅了したヨーロッパのアンティークジュエリーを中心に、英国上流階級のライフスタイルを彩ったドレスやレース、銀食器など、華やかで優雅な世界をご紹介いたします。

[ 詳 細 : 大倉集古館

{大倉集古館 いわずもがなのことども } 〔 大倉集古館 URL ゟ 抜 粋 〕
<大倉集古館の概要>
現存する日本最古の私立美術館
大倉集古館は、明治から大正時代にかけて活躍した実業家・大倉喜八郎(1837-1928)が、明治35年(1902)に自邸内に開館した大倉美術館を前身とし、大正6年(1917)に財団法人化した私立美術館です。

現存する日本最古の私立美術館であるとともに、日本で最初の財団法人の私立美術館です。
喜八郎が生涯をかけて蒐集した日本・東洋各地域の古美術品と、跡を継いだ嫡子喜七郎(1882ー1963)が蒐集した日本の近代絵画などを中心として、国宝3件、重要文化財13件及び重要美術品44件を含む美術品約2500件を収蔵しています。

<大倉集古館の沿革>
大倉喜八郎は明治維新以来、産業の振興、貿易の発展に力を尽くし、育英・慈善事業に多く功績を残しました。一方文化財の海外流出を嘆いてその保護とわが国文化の向上に努め、古美術の蒐集を始めました。そして明治35年(1902)に赤坂自邸内に大倉美術館を開館し、訪問客の観覧に供しました。その後、大正6年(1917)8月、50余年にわたって蒐集した多数の文化財、土地、建物及び維持基金を寄付し、財団法人大倉集古館が誕生しました。わが国では最初に財団法人化した私立美術館です。
しかし大正12年(1923)の関東大震災により、当初の建物と陳列中の所蔵品を失いました。幸い倉庫は無事であったため、残された作品を基本とし、伊東忠太博士の設計による耐震耐火の陳列館を建築し、昭和3年(1928)10月再開館し、その後所蔵品も増加して復興の成果を挙げました。
さらに嫡子喜七郎(1882〜1963)が父の遺志を継いで、館の維持経営を支援し、自ら多年蒐集した名品、特に近代絵画多数を寄付することで館蔵品の充実を図りました。
第二次世界大戦に際しては幸いにも空襲の難を免れました。昭和35年(1960)に財団法人大倉文化財団と改称し、平成23年(2011)には公益財団法人大倉文化財団として現在に至っております。

【展覧会】泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷|企画展 光陰礼讃 - 近代日本最初の洋画コレクション|’23年3月14日-5月21日

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泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷
企画展 光陰礼讃 - 近代日本最初の洋画コレクション
会  期  2023年3月14日[火]- 5月21日[日]
休  館  日  月曜日、4月25日[火]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
会  場  泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)
      606-8431 京都府京都市左京区鹿ケ谷下宮ノ前町24
入  館  料  一 般 800円、高大生 600円、中学生以下 無 料
      * 本展覧会の入場料で青銅器館もご覧いただけます
主  催  公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社、京都新聞
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住友コレクションの一角を占める近代洋画は、住友吉左衞門友純(春翠)が明治30年(1897)の欧米視察中のパリで印象派の画家モネの油彩画2点を入手した事に始まります。その一方で、同時代のジャン=ポール・ローランスなどフランス・アカデミーの古典派絵画も収集しました。
19世紀末のフランス絵画は、印象派の台頭とともに古典的写実派が次第に衰退していく様相を示すことになりますが、春翠が収集した洋画コレクションには同時代の印象派と古典派の作品がともに揃って収集されているところに特徴があります。また、明治維新以降の日本において、住友洋画コレクションは他に先駆けた最初の本格的な洋画コレクションでもありました。

本展は、光を追い求めた印象派と、陰影表現による実在感を追究した古典派を「光陰」と捉え、この「光陰」二つの流れから滋養をうけて展開した近代洋画の数々を紹介するものです。

* 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 住友コレクション 泉屋博古館 京都・鹿ヶ谷 { 活版 à la carte 過去ログ

【展覧会】高島屋史料館|企画展 FROM OSAKA ~百貨店美術部モノガタリ~|’23年3月4日-7月3日

01高島屋史料館 02高島屋史料館

高島屋史料館
企画展  FROM OSAKA
~百貨店美術部モノガタリ~
会  期  2023年3月4日[土]-7月3日[月]
      [第Ⅰ部] 美術展を観る
       3月 4 日[土]- 5月8日[月]
      [第Ⅱ部] 美術品を購う
       5月20日[土]- 7月3日[月]* 会期は変更となる場合があります。
開館時間  10:00-17:00(入館は16:30まで)
休  館  日  火・水曜日 * 5月11日[木]-5月19日[金]は 展示替 のため休館
会  場  高島屋史料館企画展示室
      556-0005  大阪市浪速区日本橋3-5-25  高島屋東別館3階 電話 06-6632-9102
      入館無料
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現在、日本の多くの百貨店には美術画廊があります。そこでは週替わりで、美術品の展覧会が開催されていて、展示作品を気に入れば誰でも購入することができます。〝買える美術館〟といわれる所以です。担当するのは百貨店の美術部門。
その歴史は、1907(明治40)年、三越呉服店が大阪店に「新美術部」を創設したことにはじまります。続いて1911(同44)年、高島屋呉服店が、やはり大阪店に「美術部」を創設しました。その後、同業他店でも美術展が開かれるようになり、美術部が創設されましたが、〝百貨店美術部の両雄〟として知られたのは、三越と高島屋の両美術部でした。

本展は、ともに大阪の地から誕生した三越と高島屋の美術部の成り立ちと活動をひも解きながら、「大阪」をキーワードに集めた作品を展観するものです。近代日本において百貨店美術部が果たしてきた役割を見つめ直し、その過去・現在・未来についても考えます。
※ 本展は会期をⅠ部・Ⅱ部に分け、展示作品を入れ替えて構成します。

◉ 主な展示作品
・島 成園《お客様》制作年未詳:Ⅰ部
・鍋井克之《熊野詣》1962年:Ⅰ部
・伊藤  岳 《高島屋大阪店》1947年:Ⅰ部
・元永定正《いろもかたちもいろいろは》1990年:Ⅰ部
・北野恒富《婦人図》1929年:Ⅱ部
・森村泰昌《北野恒富・考/壱》2011年:Ⅱ部
・山本太郎《七夕ラプンツェル》2018年:Ⅱ部
・木村光佑《大阪の詩》1965年:Ⅱ部
・高波壮太郎《大阪の街》2010年:Ⅰ・Ⅱ部展示 ほか

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : 髙島屋史料館

【高島屋史料館 TOKYO】モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ|’23年3月4日-8月27日

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高島屋史料館 TOKYO
モールの想像力-ショッピングモールはユートピアだ
展示期間  2023年3月4日[土]- 8月27日[日]
開館時間  11:00 - 19:00
休  館  月・火曜日(祝日の場合は開館)
展示場所  日本橋高島屋史料館 TOKYO 4F 展示室
      (東京都中央区日本橋2-4-1)
入  館  料  無 料
監  修  大山 顕(写真家・ライター)
協  力  速水健朗・座二郎・天本みのり
主  催  高島屋史料館 TOKYO
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ショッピングモールとは、都市であり、宇宙である。
そして、想像力の源泉である。
百貨店展に続く今回のモール展では、ショッピングモールの文化的意義を考察してみたいと思います。これまで文化批評の文脈で、モールは社会を均質化し、古くからある商店街を虐げる存在として批判の対象となってきたことが多いように思います。しかし、私たちは、今日においてモールはむしろカルチャーを育む土壌であり、文化的象徴でさえあるのではないかと考えています。それは即ち、現代の都市における最も重要な公共圏であり、私たちの日々の生活の不可分な一部であることを意味します。

モールという箱に入れば、そこはまるで一つの都市のように、ストリートに沿ってアパレルショップや雑貨店、フードコート、映画館、広場などが展開され、吹き抜けからそれらを一望すると、人々の日常の最大公約数がここに凝縮されていることが再確認できます。こうした空間であることが、多くのアーティストたちの想像力を刺激するのも無理はありません。

本展は「ショッピングモールはユートピアだ」という仮説をもとに、「街」、「内と外の反転」、「ユートピア」、「バックヤード」といったいくつかのテーマを切り口に、モールという消費空間が私たちのイマジネーションにどのように働きかけ、どのような文化的価値を創造してきたのかを読み解いてみようとする試みです。展示室には、膨大なテキストと共に、映画、音楽、コミック、小説、ゲームなど、モールを舞台としたさまざまなジャンルの作品が、あたかも巻物がひもとかれたかのように出現します。
本展サブタイトルに掲げたように、モールこそが私たちの夢見たユートピアであったのかどうか、ぜひみなさまの目で確かめていただきたいと思います。また本展が、ショッピングモールの一考察として、モールの新たな側面に光をあてることができる契機となれたなら幸いです。

※ 新型コロナウイルスの感染拡大状況等を踏まえ、臨時に休館日・開館時間を変更する場合があります。
[ 詳 細 : 高島屋史料館 TOKYO

【展覧会 NOTICE 】山種美術館|【特別展】 世界遺産登録10周年記念 富士と桜-北斎の富士から土牛の桜まで-|’23年3月11日-5月14日

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山種美術館
特別展 世界遺産登録10周年記念 富士と桜 ── 北斎の富士から土牛の桜まで ──
会  期  2023年3月11日[土]- 5月14日[日]  * 会期中、一部展示替えがあります。
         前  期 3月11日[土]- 4月16日[日]
         後  期 4月18日[火]- 5月14日[日]
開館時間  午前10時午後5時 (入館は午後4時30分まで)
      * 今後の状況により会期・開館時間等は変更する場合があります。
休  館  日  月曜日  * 但し、5月1日[月]は開館]
入  館  料  一 般 1300円、中学生以下無料 (付添者の同伴が必要です)
      * 障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名 一般 1100円)
      ◉ 春の学割 大学生・高校生 500 円
      ── 本展に限り、 特別に 入館料が通常 1000 円のところ 半額 になります。
      * 上掲は、個人・当日・税込価格を表示。各種割引・特典などは下掲 公式詳細 参照
会  場  山種美術館 (〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36)
問い合せ  050 5541 8600 ハローダイヤル   電話受付時間: 9:00-20:00
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07 A1186 小松均 赤富士図_800小松均《赤富士図》1977(昭和52)年 紙本・彩色 山種美術館

02 『富嶽百景』「登龍の不二」 個人蔵_800葛飾北斎 画『富嶽百景』(二編)のうち「登龍の不二」 1835(天保6)年 墨摺絵本 個人蔵
[当該頁は前期展示3/11-4/16]※会期中、頁替えあり

11 A1218 奥村土牛 醍醐_800奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年 紙本・彩色 山種美術館

富士山は古くから、さまざまな芸術の源泉となってきました。特に美術では、葛飾北斎と歌川広重の浮世絵が世界的にも有名です。
本展では、北斎の《冨嶽三十六景》、広重の《東海道五拾三次》とともに、北斎が富士山というテーマをさらに発展させた絵本『富嶽百景』(個人蔵)を特別に展示します。

また、近代・現代の日本画でも、富士山は世代を問わず描き継がれるとともに、富士山にこだわり、繰り返し描く画家も登場しています。横山大観の描く《霊峰不二》や小松均の燃えるような《赤富士図》など、巨匠たちによる富士図の競演をお楽しみください。
さらに、桜を描いた作品では、当館のコレクションを代表する奥村土牛《醍醐》をはじめ、近代・現代の日本画家が手がけた桜の名画が並びます。富士山の世界遺産登録10周年という記念の年に、日本の美が凝縮された優品の数々をご堪能ください。

■ 主な出品作品:約50点  ※所蔵表記のない作品はすべて山種美術館蔵。
※  ○ … 前期展示3/11-4/16、 ● … 後期展示4/18-5/14、 無印 … 全期間展示

【富士】葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》○ 、葛飾北斎 画 『富嶽百景』(二編)のうち「登龍の不二」(個人蔵)○ 、歌川広重《東海道五拾三次之内 原・朝之富士》● 、《東海道五拾三次之内 由井・薩埵嶺》○ 、横山大観《霊峰不二》、《心神》、橋本関雪《夏日富嶽》、安田靫彦《富嶽》、奥村土牛《富士宮の富士》、伊東深水《富士》、小松均《赤富士図》、松尾敏男《湧雲富士》、
【 桜 】 奥村土牛《醍醐》、橋本雅邦《児島高徳》、渡辺省亭《桜に雀》、横山大観《山桜》、菱田春草《桜下美人図》、上村松園《桜可里》、松岡映丘《春光春衣》、小茂田青樹《春庭》、速水御舟《あけぼの・春の宵》のうち「春の宵」、加山又造《夜桜》、千住博《夜桜》 ほか

※ 作品画像は  山種美術館 より拝借した物です。二次引用などはご遠慮ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。

[ 詳 細 : 山種美術館

【展覧会】丸亀市猪熊弦一郎現代美術館|山城知佳子 ベラウの花|Chikako Yamashiro : Flowers of Belau|’23年3月21日-6月4日

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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
山城知佳子 ベラウの花
Chikako Yamashiro : Flowers of Belau
会  期  2023年3月21日[火・祝]- 6月4日[日]
休  館  日  月曜日
所  在  地  丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
      763-0022 香川県丸亀市浜町80-1  Tel : 0877-24-7755
開館時間  10:00 - 18:00(入館は 17:30 まで)
観  覧  料  一 般 950円、大学生 650円、高校生以下または18歳未満  無 料
      * 当日・個人を表記。各種優待・割引は下掲詳細参照
      * 同時開催常設展「猪熊弦一郎展 小さな丸」観覧料を含む
協  力  Yumiko Chiba Associates
主  催  丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
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山城知佳子(1976- )は、初期から一貫して、沖縄に暮らすことで意識に上ってくる事象を取り上げ向き合うことから生まれる作品で高く評価されてきました。
写真と映像を制作の軸として活動を続け、近年では政治、社会、文化、自然環境といった様々な面から現在の沖縄に迫り解読しつつ、長期的な視野をもって過去から現在までをつなげた物語性の高い作品を制作しています。
そこでは複雑に絡み合う現実が、その複雑さのままに扱われるが故に豊かな物語へと転換され、現実に過度に縛られない強さとしなやかさを感じさせるものとなっています。そして新作では静かな眼差しに支えられた、現在と過去を往還するような映像が展開され、解釈は見る者へと委ねられます。私たちは、ここからどのような未来をつくっていけるのでしょうか。

本展は、現代に新たな読みを与える近作および新作を中心に、初期の作品も参照しながら山城の作品世界をご紹介するものです。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

【展覧会】細見美術館|特別展 初代 志野宗信没後五百年記念 香道 志野流の道統|’23年3月4日-5月31日

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細見美術館 Hosomi Museum
特別展 初代 志野宗信没後五百年記念
香道 志野流の道統
会  期  2023年3月4日[土]- 5月31日[水]
所  在  地  京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL 075-752-5555
休  館  日  毎週月曜日(ただし、5月29日は開館)
入  館  料  一  般  1,500円、学  生   1,300円
主  催  細見美術館 一般社団法人志野流香道松隠会 京都新聞
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推古天皇 3(595)年、淡路島に香木が漂着したことから、日本の香文化の幕が開けます。仏教という宗教儀礼の中で香木は多用され、平安時代には貴族たちがその栄華を香りの調合と和歌に表し、また、遣唐使の廃止による国風文化の勃興と併せ、中国とは別の日本独自の “ 香の道 ” を歩み始めます。
そして、応仁の乱後、東山慈照寺(銀閣)において、足利八代将軍義政公の同朋衆 志野宗信(しのそうしん 1443-1523)の手によって香道の基礎が作られ、以降現代まで、志野流は500年以上に亘り 20 人の家元によってその道統を継承されてきました。江戸時代には、京都だけに留まらず、徳川将軍家庇護のもと、全国武家や江戸城大奥、公家、僧侶から市井の人々にいたるまで賞玩され、高雅な芸道として成熟します。

1志野流初代志野宗信画像(部分)  江戸時代 松隠軒蔵
2諸国香道門人帳・門人帳 江戸時代 松隠軒蔵
香道具志野流伝来 名香「蘭奢待」 松隠軒蔵
4源氏香図本 土佐守光貞画 江戸時代 松隠軒蔵

本展は、室町時代後期に誕生した日本文化の最高峰 “ 香道 ” を、初代志野宗信から現家元 20 代幽光斎宗玄まで連綿と守り抜いてきた志野流500年の道統を紹介するものです。
細見美術館では、2003年の「香りの美術  -貴なるものへの憧れ-」展以来、20年ぶりの “ 香 ” の展覧会となります。奇しくも本年は 細見美術館開館 25 周年 の節目の年であり、志野流初代志野宗信の500回遠忌を迎える年でもあります。
この記念すべき年に、香道の歩みを振り返り、貴重な名香と香りにまつわる美術工芸品の数々を展観いたします。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 細見美術館 Hosomi Museum

【展覧会】東京藝術大学大学美術館|「Glitches in Love : A New Formula / 愛のグリッチ : 新しい公式」|’23年3月24日-4月9日

東京藝大美術館陳列感

東京藝術大学大学美術館
「Glitches in Love : A New Formula / 愛のグリッチ : 新しい公式」
会  期  2023年3月24日[金]- 4月9日[日]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
      会期中無休
会  場  東京藝術大学大学美術館
住  所  東京都台東区上野公園12-8
      TEL 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
展  示  室    本 館 展示室 1、2階
観  覧  料  無 料
問い合せ  ハローダイヤル:050-5541-8600
主  催  東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻
共  催  一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
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本企画は、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科の長谷川祐子教授監修の下、キュレーションを専攻する学生が主体となり、企画運営を行う実践研究となります。
「Glitches in Love : A New Formula / 愛のグリッチ : 新しい公式」では「愛の新しい公式」をテーマに日本、イギリス、中国、アイルランド、そしてスロベニアから12組のアーティストを紹介します。

人類の歴史において長きにわたって語られてきた「愛」。しかし、その愛の枠組みから溢れてしまった形の愛が多くあることを、現代の私たちは徐々に認識し始めています。
本展ではそのような愛を「グリッチ」とし、それらを含めた包括的な新しい「愛の公式」とは何かを探っていきます。グリッチとは、システム上の不具合やバグなど取り除かれるべき対象を表す言葉です。クィアをはじめとする性自認にまつわる愛、異種間の愛、自己愛、ヴァーチャルな愛など、これまで定義上軽視されてきた愛の形「グリッチ」に目を向け、現実世界に限らず仮想世界なども含めたあらゆる世界における愛の「新しい公式」を考えます。既存の愛の枠組みの外に置かれてきたトピックに着目し、それらを包括的に考察することで見えてくる愛に対する認識への課題や可能性をグローバルな視点から捉える事を試みます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
※ 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性があります。
[詳 細 : 東京藝術大学大学美術館 公式サイト ] 

【展覧会】東京藝術大学大学美術館|買 上 展 ─ 藝大コレクション展 2023 ─|’23年3月31日-5月7日

東京藝大買上展01 東京藝大買上展02

東京藝術大学大学美術館
買  上  展
── 藝大コレクション展 2023 ──
開催期間  2023年3月31日[金]- 5月7日[日]
会  場  東京藝術大学大学美術館
住  所  東京都台東区上野公園12-8
      TEL 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
展  示  室  東京藝術大学大学美術館 本 館 展示室 1、2、3、4
開館時間  10:00 - 17:00(最終入館時間 16:30)
休  館  日  月曜日 * ただし、5月1日[月]は開館
観  覧  料  一 般 1200円、大学生 500円、 高校生以下 及び 18歳未満は 無 料 
      * 障がい者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
主  催  東京藝術大学、読売新聞社
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「買上」とは、東京藝術大学が卒業および修了制作の中から各科ごとに特に優秀な作品を選定し、大学が買い上げてきた制度です。遡って、前身である東京美術学校でも卒業制作を買い上げて収蔵する制度がありました。本学が所蔵する「学生制作品」は1万件を超えますが、本展ではその中から約100件を厳選し、東京美術学校時代から現在にいたる日本の美術教育の歩みを振り返ります。

第 1 部 巨匠たちの学生制作
明治26年(1893)に最初の卒業生を送り出して以来、東京美術学校では卒業制作を中心に自画像などを含めた学生たちの作品を教育資料として収集してきました。本展では、卒業後に日本近代美術史を牽引した作家たちを各分野から選りすぐり、その渾身のデビュー作が一堂に会します。

第 2 部 各科が選ぶ買上作品
東京藝術大学では昭和28年(1953)より買上制度がはじまり、卒業していく学生たちを勇気づけてきました。今年で創設70年を迎えるこの制度は、現在では多くの科で首席卒業と位置づけられています。近年は先端芸術表現、文化財保存学、グローバルアートプラクティス、映像研究など研究領域も広がり、表現方法も多様化してきています。今回、各科による選定意図などを添えて展示することで、各科が特に優秀と認めてきた買上作品の傾向が浮かび上がることでしょう。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
※ 本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により、変更及び入場制限等を実施する可能性があります。
[詳 細 : 東京藝術大学大学美術館 公式サイト

【展覧会】竹久夢二美術館|竹久夢二 描き文字のデザイン ― 大正ロマンのハンドレタリング ―|’23年4月1日-6月25日

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竹久夢二 描き文字のデザイン 
― 大正ロマンのハンドレタリング ―
会  期  2023年4月1日[土]- 6月25日[日]
開館時間  午前10時00分 - 午後5時00分(入館は 4時30分 まで)
休  館  日  月曜日     * ただし5月1日[月]開館
料  金  一 般 1000円/大・高生 900円/中・小生 500円
      (弥生美術館もご覧いただけます)
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竹久夢二美術館URLより大正時代を中心に活躍した画家・竹久夢二 (1884-1934)は、グラフィック・デザイナーとしても才能を発揮し、数多くの図案を残しました。
本展では、ポスター、書籍装幀、雑誌・楽譜表紙絵等の図案に展開された、夢二による描き文字のデザインを紹介します。ハンドレタリングで表現された個性的な文字に注目し、コンピューターでの制作とは異なる、描き文字ならではの魅力に迫ります。
さらに肉筆で残された書、原稿、プライベートに残した日記と手紙の展示を通じて、夢二による多彩な文字の表現をお楽しみください。
<参考展示のご案内>
◆明治・大正・昭和に活躍した 画家・デザイナー10人による描き文字デザインも展示します◆
中村不折・藤島武二・杉浦非水・橋口五葉・岡本帰一・恩地孝四郎・武井武雄・初山滋・田河水泡・中原淳一

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 :竹久夢二美術館 ]

【展覧会】竹中大工道具館|展覧会 イサム・ノグチ TOOLS|’23年3月4日-5月7日

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竹中大工道具館
展覧会 イサム・ノグチ TOOLS
会  期  2023年3月4日[土]- 5月7日[日]
会  場  竹中大工道具館  1 F ホール
      651-0056 兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1
      Tel. 078-242-0216   Fax. 078-241-4713
開催時間  9:30 - 16:30(入館は 16:00 まで)
休  館  日  月曜日(祝日の場合は翌日)
入  館  料  大 人 700円、大高生・65歳以上の方 500円、中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
後  援  アンスティチュ・フランセ日本、神戸新聞社
協  力  イサム・ノグチ日本財団、イサムノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)、オゼキ、ヴィラ九条山、カンディハウス
主  催  竹中大工道具館、KOSMOS 実行委員会
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20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ(1904-1988)。彼は、木や石はもちろん、金属や粘土、時には紙など、さまざまな素材を用いて作品制作に取り組んだことでも知られています。
その幅広い創作活動は、少年時に茅ヶ崎の自宅「三角の家」を新築する際に知り合った大工から木工の手ほどきを受け、道具一式を携えて太平洋を渡った時にすでに始まっていたといえるでしょう。

彼が用いた道具の一部はニューヨークのノグチ・ミュージアムに保存されています。それらは西洋の道具と日本の道具が入り混じったものであり、日本人の父とアメリカ人の母のもとに生まれ、東西ハイブリッドな個性を有したノグチらしい国際的なコレクションになっています。
ノグチは最終的に花崗岩や玄武岩などの硬い石を用いた彫刻にたどり着き、アトリエを香川県の牟礼町に築きます。それは硬い石を加工できる石工の職人技を求めた結果でもありました。
本展では、実際にノグチが使用した「道具」を通して、作品の制作過程において「素材」と「技術」がいかに密接に関係していたのかを紐解いていきます。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今後イベント情報等が変更となる可能性があります。最新の情報は下掲詳細ページにて確認を。
[ 詳 細 : 竹中大工道具館

【展覧会 イベント】日本絹の里|特別展「まゆクラフトと絹の作品展」|’23年2月18日-4月10日|会期末

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日本絹の里
特別展「まゆクラフトと絹の作品展」
会  期  2023年2月18日[土]- 4月10日[月]
会  場  群馬県立 日本絹の里
      370-3511 群馬県高崎市金古町888番地の1 TEL. 027-360-6300
開館時間  9時30分-17時
休  館  日  毎週火曜日(祝日の場合は開館し、翌平日休館)
観  覧  料  一 般 200円、大 高 生 100円、中学生以下 無 料
主  催  群馬県立 日本絹の里
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本展では、繭の丸みや表面の凹凸など、繭の特性を活かして作るまゆクラフト作品を一般公募し、繭の優れた魅力を皆様にご紹介いたします。
また、伝統技法等により染織などの作品を創作している工芸作家と、日本絹の里 友の会 会員の作品として、絹を用いた、染色、織物、人形、刺繍などを展示し、より多くの方々に天然素材である絹の素晴らしさを知っていただく機会とします。

◉ 会期中の関連イベント
まゆクラフト 有料体験「金魚のゆらゆらモビール」
まゆクラフト 無料体験「ひと粒まゆのウサギ」
手織り 有料体験「透かし織りコースター」
染色体験「ひし餅カラーの板締めストール」
日本機の里「友の会」工芸品即売会 ※観覧料無料

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧、ご参加を。
[ 詳 細 : 群馬県立 日本絹の里

【展覧会】倉敷市立美術館|風景に遊ぶ|’23年3月18日-5月28日

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倉敷市立美術館
風景に遊ぶ
会  期  2023年3月18日[土]- 5月28日[日]
休  館  日  月曜日
開館時間  9時 - 17時15分(入場は 16時45分 まで)
展覧会場  倉敷市立美術館 2 階 第 2・第 3 展示室
      710-0046 岡山県倉敷市中央2丁目6番1号 TEL. 086-425-6034    
観  覧 料  一般210円、高大生100円、小中生50円
      * 65歳以上の方、各種障がい者の方とその付き添いの方1名は無料
主  催  倉敷市教育委員会
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旅先で出会った自然の雄大さや、人々が生活する街並にも、国や地方によって特色のある風景が見られます。
このたびの展覧会は、当館のコレクションから風景をテーマに4つのコーナーに分けて展示します。
「理想の風景」では、風景を理想化、象徴化して描いた山水図を、「憧れの風景」では優美な姿で古来より多くの人々の心を引き付けてきた富士山など名勝と呼ばれる風景を描いた作品を紹介します。
「異国の風景」ではヨーロッパやアメリカ、中国など外国を訪れた際に描いた作品を、「郷土の風景」では倉敷や岡山など身近な風景を表現した作品をご覧頂きます。
描かれた時代や技法の違いなどから、様々な風景の表現をお楽しみください。

>開催中の催し<
●担当学芸員によるギャラリートーク
日  時:4月9日[日]、5月14日[日]  14時-(40分間程度)
場  所:美術館2階 第2展示室
     * 当日の観覧券が必要です。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 倉敷市立美術館 ] 

【展覧会】チェコセンター 東京|チェコの旅行家たちの目に映った近代日本|’23年2月6日ー3月20日

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チェコセンター 東京
チェコの旅行家たちの目に映った近代日本
会  期  2023年2月6日[月]ー 3月20日[月]
休  館  日  土曜日・日曜日・祝日は休館
開館時間  10:00 - 19:00
会  場  チェコセンター東京
      150-0012 東京都渋谷区広尾2-16-14(チェコ共和国大使館内)
      入場無料
主  催  チェコセンター東京
キュレーター:ブルナ・ルカーシュ、ヤン・シェイブル
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19世紀末から20世紀初頭にかけて、日本を旅したチェコの旅行家たち。彼らの目に、日本はどう映っていたのでしょうか。また、ほかのメディアがなかったこの時代に、祖国に戻った後、どのように日本のイメージを作っていったのでしょうか。
本展では貴重な写真を通して、当時のチェコ人から見た日本の姿をご紹介します。

ヨゼフ・コジェンスキー、ジョエ・ホロウハ、あるいはバルボラ・マルケータ・エリアーショーヴァー。19世紀末から20世紀初頭にかけ、日本を訪れたチェコの旅行家たちは、祖国へ戻ったあとに自身の体験を熱心に文書に残し、語りました。彼らの記事や本、あるいは講演会では、はるか遠い “日出ずる国 ” を紹介するために、言葉だけではなく、自ら撮影した写真や複製写真などの画像が用いられました。
ほかのメディアが存在していなかった時代、主にこうした画像をもとにチェコの読者・聴衆が日本を “ 目にした ” のです。本展「チェコの旅行家たちの目に映った近代日本」では、ナープルステク博物館の写真コレクションを展示し、チェコの旅行家たちが日本で何を見たのか、どのように日本のイメージを作っていったのかをご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : チェコセンター 東京

【展覧会】久能山東照宮博物館|新春特別展「徳川家康公展」|’22年12月26日-’23年3月21日|終了

東照宮久能山博物館

久能山東照宮博物館
新春特別展「徳川家康公展」
期  間  令和4年(2022年)12月26日[月]- 令和5年(2023年)3月21日[火・祝]
         前 期:令和4年12月26日-令和5年2月17日
         後 期:令和5年 2 月18日ー令和5年3月21日
所  在  地  422-8011   静岡県静岡市駿河区根古屋390   TEL. 054-237-2438
入  館  料  博 物 館  大 人 400円、 小 人 150円
      社殿共通 大 人 800円、   小 人 300円
                      ※ 大人は高校生以上、小人は小学生・中学生とする
休  館  日  無 休
入館時間  9:00 - 17:00(最終入館時間は 16:45)
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久能山東照宮博物館では、御祭神である徳川家康公の生誕480年を記念し、「徳川家康公展」を開催致します。
期間中は家康公所用の甲冑3領(全て重要文化財)を全て展示する他、「徳川家康関係資料」として重要文化財として登録されている家康公が晩年使用していたお手回り品、更には家康公所用の刀剣(重要文化財 太刀 無銘光世作ほか)など、当館で所蔵している家康公関連の資料を一挙公開致します。
※ 刀剣は前期後期で一部入れ替え。前期に 重要文化財 太刀 無銘光世作(ソハヤノツルキ)を、後期に 国宝 太刀 銘 真恒を展示致します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 久能山東照宮博物館    展示品リスト PDF
{新宿餘談} 
さすがに在るところには有るものだ、とズラリと重要文化財がならんだ「展示品リスト」をみておもう。
廃仏毀釈をかかげた明治政府の初期、権力のたかみから転落した徳川家と、そのふたつの菩提寺、上野寛永寺(天台宗)、芝増上寺(浄土宗)の寺領は大幅に削られ、僧侶の多くは還俗畜髪して神官となり、堂宇は荒廃に任せて放置された。
徳川家康の遺品の多くが静岡に残されたのは好運だった。二代秀忠は芝増上寺に墓があるが、何度も改葬され、現在は火葬に付され、窮屈な徳川家廟に押しこめられている。遺品などもほとんど知られていない。権力とはすぐる権力にたいして容赦ないのは、古今東西を問わないようである。

【展覧会】茨城県陶芸美術館(二会場同時開催)|フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン|ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル|’23年3月18日-6月11日

茨城陶芸おもて 茨城陶芸うら茨城県陶芸美術館(二会場同時開催)
フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン/ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル
会  期  2023年3月18日[土]- 6月11日[日]
会  場  茨城県陶芸美術館
      309-1611 茨城県笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)TEL:0296-70-0011
      地下1階  企画展示室(フィンランド ・グラスアート展)
      2階    第二展示室(ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展)
開館時間  9時30分 - 17時00分(入場は 16時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日 * ただし 5月1日 は開館
観  覧  料  一 般 840円、70歳以上 420円、高大生 630円、小中生 320円
主  催  等
フィンランド・グラスアート展
主催:茨城県陶芸美術館  共催:S2株式会社
特別協力:コレクション・カッコネン
ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展
主催:茨城県陶芸美術館 共催:S2株式会社
特別協力:Moomin Characters Oy Ltd.(フィンランド)、
ムーミンバレーパーク(埼玉県飯能市)、ムーミン美術館(フィンランド)
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日本でも人気の高い、北欧フィンランドのデザインや工芸作品。その中でもガラスに焦点をあて、20世紀初期から現代までのフィンランドを代表する8名のデザイナーの作品を、フィンランド国内のコレクション約130点で紹介します。
同時開催の「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展」とあわせて、北欧の自然や風土に培われたフィンランド文化の魅力をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 茨城県陶芸美術館 ]

【展覧会】KEIO PLAZA HOTEL|イベント・フェア|HOLONIC 展 2023 ─ 個と全体の調和を図る ─|’23年3月22日-3月29日|終了

京王プラザホテルロビーギャラリー表 京王プラザロビーギャラリー裏

KEIO PLAZA HOTEL TOKYO
イベント・フェア
HOLONIC 展 2023 ── 個と全体の調和を図る ──
期  間  2023年3月22日[水]- 2023年3月29日[水]
時  間  10:00 - 17:00(最終日は 15:00まで)
企  画  出射茂  山本剛史 坂本匡之 北村真行 青木聖吾 笹井祐子
会  場  京王プラザホテル 本館3階 ロビーギャラリー
お問合せ  TEL. 03-5322-8061(ロビーギャラリー直通)
──────────────────────
92C6ACDF-ACEE-4231-B053-A1D91D1C262FHOLONICとは
全体と個の調和を図るの意
目に映り
気配を感じ
絵画という枠の中の曖昧と
向き合う
幾度も
行を重ねる
作り手たちの空間

[ 詳 細 : 京王プラザホテル 本館3階 ロビーギャラリー 笹井祐子

【展覧会 NOTICE】あべのハルカス美術館|恐ろしいほど美しい 幕末土佐の天才絵師 絵金|’23年4月22日-6月18日

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あべのハルカス美術館
恐ろしいほど美しい
幕末土佐の天才絵師 絵金
開催期間  2023年4月22日[土]- 6月18日[日]  * 会期中、展示替えがあります。
         前 期:4月22日[土]- 5月21日[日]
         後 期:5月23日[火]- 6月18日[日]
会  場  あべのハルカス美術館
      大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
開館時間  火-金 / 10:00 - 20:00
      月土日祝 / 10:00 - 18:00 * 入館は閉館30分前まで
休  館  日  2023年4月24日[月]、5月8日[月]、22日[月]
入  館  料  一  般  1,600円、 大 高 生 1,200円、 中 小 生  500円
      * 当日・個人・税込価格を表示。各種割引・優待は下掲 公式詳細 を参照
主  催  あべのハルカス美術館、読売新聞社、関西テレビ放送
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謎の天才絵師とも呼ばれる土佐の絵師・金蔵は、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風などを残し、「絵金さん」の愛称で、地元高知で長年親しまれてきました。
同時代のどの絵師とも異なる画風で描かれた屏風絵は、今も変わらず夏祭りの数日間、高知各所の神社等で飾られ、闇の中に蝋燭の灯りで浮かび上がる、おどろおどろしい芝居の場面は、見るものに鮮烈な印象を残しています。

本展は、高知県外では約50年ぶりの大規模展です。幕末の土佐に生き、異彩を放つ屏風絵・絵馬提灯などを残した「絵金」の類稀なる個性と、その魅力について、代表作の数々で紹介します。

※ 大和文華館、松伯美術館、あべのハルカス美術館は、近鉄グループが運営する美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : あべのハルカス美術館 ]

【イベント 展覧会】世田谷文学館|コレクション展 下北沢猫町散歩|’22年10月1日-’23年3月31日

楽しめるだけ楽しんでってくれ。
下北沢の懐は深く、心は温かく、道は入り組んでいる。

藤谷治『下北沢 さまよう僕たちの街』(ポプラ社刊)より ―

せたぶん世田谷文学館
コレクション展
下北沢猫町散歩
会  期  2022年10月1日[土]-2023年3月31日[金]
* 混雑時入場制限あり
会  場  世田谷文学館 1階展示室
開館時間  10:00-18:00
* 展覧会入場、ミュージアムショップの営業は 17:30 まで
休  館  日  毎週月曜日(祝日の際は開館し翌平日に休館)館内整備期間(2/21-28)
料  金  一 般 200円、大学・高校生 150円、65歳以上、小・中学生 100円
* 当日、個人、税込価格を表示。各種割引、優待などは下掲 詳細 参照。
主  催  公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
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小田急線と井の頭線が交差し、小劇場やライブハウスのメッカ、個性的な本や雑貨、古着の店が生まれ、カフェや飲食店がひしめきあう下北沢。
2013年に小田急線の駅と線路が地下化され、街はその様相を大きく変えつつあります。変わらないのは、行き交う多くの若者たちと、迷路にも似たその街並みです。
東京近郊の農村から新興住宅地へ、そして演劇・音楽の町、若者の町へと下北沢がめまぐるしい変貌を遂げたこの百年の間に、多くの作家が出逢った風景をそれぞれの作品に書き留めました。

武蔵野の原野で教え子たちと遊んだ坂口安吾、自宅周辺を散歩するうち幻影の町「猫町」に出くわす萩原朔太郎、自宅を新築したのもつかのま、パートナーと別れてしまう宇野千代、古びたアパートの一室を豪奢な宮殿に見立てた森茉莉、さらには近年の吉本ばななや、又吉直樹らの作品までをとりあげ、〈まち〉に地層のように積み重なり、刻まれてきた人びとの記憶を、当館コレクションとともにたどります。

萩原朔太郎大全2022
本展示は、没後80年の萩原朔太郎を介した展示を同時期におこなう「萩原朔太郎大全2022」事業に参加しています。

{ 活版 à la carte   萩原朔太郎大全2022 まとめ 
*本展は下北沢で晩年の10年間を暮した詩人・萩原朔太郎の没後80年を記念する企画展「月に吠えよ、萩原朔太郎展」(10/1-2/5)の関連企画としても開催されました(この分終了)

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 世田谷文学館

【展覧会】大和文華館|特別企画展 隠逸の山水|’23年2月24日-4月2日

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大和文華館
特別企画展 隠逸の山水
会  期  2023年2月24日[金]- 4月2日[日] 
休  館  日  月曜日休館
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時 まで)
入  館  料  一 般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無 料
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巷の喧噪を離れた静かな場所で暮らすことは、古くから文化人たちの憧れでした。本展覧会では、美しい自然に満ちた風景を描きだした日本の作品を中心に展示します。
水辺や山中にたたずむ理想の書斎を描いた禅僧たち、力強く整った自然の景観を作り出した狩野派、中国の画題や絵画様式を取り入れながらも、己の個性を発揮した文人画家たち、実際に見てきたかのような現実味あふれる山水画を創作した写生画派など、様々な表現で描かれてきた山水画を見ていきます。

山水画はなぜ描かれ、鑑賞されてきたのでしょうか。室町時代から江戸時代まで、幾世紀ものあいだ愛されてきた山水画の意義と魅力を “ 隠逸 ” という観点から読み解きます。

※ 大和文華館、松伯美術館、あべのハルカス美術館は、近鉄グループが運営する美術館です。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 大和文華館

【展覧会】東京都写真美術館|2F 展示室|深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ|’23年3月3日-6月4日

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東京都写真美術館 2F 展示室
深瀬昌久 1961-1991
レトロスペクティブ
開催期間  2023年3月3日[金]- 6月4日[日]
休  館  日  毎週月曜日(ただし、5/1は開館)
料  金  一般 700円/学生 560円/中高生・65歳以上 350円
      * 個人、当日、税込価格を表示。各種割引・優待などは下掲 詳細 参照
主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
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このたび東京都写真美術館では「深瀬昌久1961-1991 レトロスペクティブ」展を開催します。
深瀬昌久は自身の私生活を深く見つめる視点によって、1960年代の日本の写真史のなかで独自のポジションを築きました。それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、のちに「私写真」と呼ばれ、写真家たちが向かった主要な表現のひとつとして展開していきます。
深瀬は妻や家族など、身近な存在にカメラを向け、自身のプライベートを晒しながら、自己の内面に潜む狂気に意識を向けていきます。その狂気は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在し、深瀬作品を特別で唯一無二なものに しています。
本展では、〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉など、主要作品を網羅した東京都写真美術館のコレクションに加え、《無題(窓から)》〈洋子〉、日本大学芸術学部が1980 年代初頭に収蔵した〈烏(鴉)〉、個人所蔵の〈ブクブク〉〈サスケ〉ほか、充実した作品群によって構成します。1960年代から1990年代の初頭に活動した深瀬昌久の軌跡を辿り、彼独自の世界に触れる機会とします。

深瀬昌久|Masahisa Fukase
1934年北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などでの勤務を経て、1968年に独立。1960年代初期よりカメラ雑誌を中心に写真作品を多数発表。1974年米・ニューヨーク近代美術館で開催された企画展「New Japanese Photography」を皮切りに、世界各国の展覧会に多数出品。
代表作に〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉〈サスケ〉などがある。1977年第2回伊奈信男賞、1992年第8回東川賞特別賞など受賞。2012年没、享年78。

展示構成[全8章]
1章|遊 戯/2章|洋 子/3章|家 族/4章|烏(鴉)/5章|サスケ/6章|歩く眼/7章|私 景/8章|ブクブク
出品作品点数 計117点(そのほか、雑誌等資料)

※事業は諸般の事情により変更することがあります。 あらかじめご了承ください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 東京都写真美術館

【展覧会】宇都宮美術館|企画展 陽咸二展 混ざりあうカタチ|’23年2月19日-4月16日

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宇都宮美術館
企画展 陽咸二展 混ざりあうカタチ
開催期間  2023年2月19日[土]- 4月16日[日]
開館時間   午前9時30分 - 午後5時 (入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日(祝休日は開館)、3月22日[水]
観  覧  料  一 般 1,000円、大学生・高校生 800円、中学生・小学生 600円
主  催  宇都宮美術館
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本展は、大正から昭和初期にかけて活躍した彫刻家:陽咸二(Yo Kanji  1898-1935)の全貌を明らかにする、はじめての大回顧展になります。
陽 咸二 は小学校卒業後、牙彫や篆刻の職人として修業したのち、島田墨仙に日本画を学び、ほどなく彫刻家:小倉右一郎の門下生になったのを機に、本格的に彫刻の道に進みました。帝展や東台彫塑会への出品を重ねながら、徐々に頭角をあらわしていきましたが、とくに、1927年(昭和2)年から参加した彫刻団体「構造社」では主要メンバーとして活動し、「彫刻の社会化」を目指した同社の理念を象徴するような作品を精力的に発表しました。

かれの芸術の特徴のひとつは、ひとりの作家の手によるものとは思えないほどの多様な作風です。絵画、版画、工芸、表紙絵など手がけた分野も幅広く、様式も具象や抽象、簡素なタッチから細密描写にいたるまで多様で、モチーフやテーマも和洋を問わず人物、風景、説話などさまざまです。
もうひとつの特徴としては、ひとつの作品のなかで異なる要素を並べたり、重ねたりしながら、これまでにない新たなイメージを生み出した点です。たとえば、代表作の《降誕の釈迦》では、釈迦と摩耶夫人を西洋の<聖母子像>のフォーマットを借りて表現し、話題を集めました。
陽は生花、釣魚、麻雀など数多くの趣味に興じましたが、とくに蒐集趣味においては希代の趣味人:三田平凡寺が立ち上げた「我楽他宗」に参加しています。同宗では「横臥山夜歓寺-おうがさんやかんじ」と名乗り、蒐集対象を「支那趣味一切」とさだめ、社会的地位、性別、国籍など関係なく、さまざまな人々と交歓しました。作品制作あるいは交友関係において陽はまさに異(他)が入り混じる状況を積極的に生み出し、楽しんでいるかのようです。
本展は5つのキーワードを手掛かりに、陽咸二の独特な芸術世界を逍遥していきます。

宇都宮美術館 ウエブサイト ホ-ムページ ゟ

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※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細:宇都宮美術館

【展覧会】静嘉堂文庫美術館|静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅲ|お雛さま ― 岩﨑小彌太邸へようこそ ― |’23 年2月18日-3 月26日|終了

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静嘉堂創設 130 周年・新美術館開館記念展Ⅲ
お雛さま ― 岩﨑小彌太邸へようこそ
Ohina-sama — Welcome to the Residence of Koyata Iwasaki
会  期  2023 年 2 月 18 日[土]- 3 月 26 日[日]
休  館  日  月曜日
開催場所  静嘉堂@丸の内
      100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治生命館 1 階
開館時間  10:00 - 17:00 * 金曜は 18:00 閉館。入館は閉館時間の 30 分前まで
入  館  料  一 般 1,500 円  大学・高校生 1,000 円  中学生以下 無 料
お問合せ  電 話 050-5541-8600(ハローダイヤル)
主  催  静嘉堂文庫美術館(公益財団法人静嘉堂)
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岩﨑家の雛祭りへようこそ。
岩﨑小彌太夫妻の芸術文化への造詣の深さを象徴する作品の一つに岩﨑家のお雛さまがあります。このお雛さまは、岩﨑小彌太が孝子夫人のために、京都の人形司に特注したといわれる昭和初期の愛くるしい童子形の名品で、昭和 4 年(1929)に竣工した、小彌太の麻布鳥居坂本邸(現:港区六本木、国際文化会館)の大広間で披露されていたことが写真によって分かります。
本展では、昭和 9 年竣工の明治生命館内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で、鳥居坂本邸の雛人形段飾りの背景に立つ 高さ 3m の川端玉章筆「墨梅図屏風」(初公開)とともに、岩﨑家のお雛さまをご覧いただきます。
あわせて、小彌太夫妻の日本画の師でもあった前田青邨が描いた、玄関の衝立やダイニングルームなどに飾った大作のほか、邸内で愛でられた品々で皆様をお迎えします。小彌太邸の雛祭りをお楽しみ下さい。
お雛さま02※ 日時指定予約券制 推奨実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 静嘉堂文庫美術館  公式チケットオンライン予約〔 静嘉堂@丸ノ内 〕

【イベント 展覧会】福岡市立博物館|イベント 驚異と怪異 ― 想像界の生きものたち|’23年3月11日-5月14日

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福岡市立博物館
イベント 驚異と怪異 ―― 想像界の生きものたち
会  期  2023年3月11日[土]- 5月14日[日]
開館時間  9時30分 - 17時30分(入館は17時まで)
休  館  日  月曜日
場  所  福岡市博物館
      福岡市早良区百道浜3丁目1-1
観  覧  料  一 般 1,600円、中 高 生 1,200円、小 学 生 800円
      * 各種障害者手帳をお持ちの方と付き添い1名まで無料
問い合せ  「驚異と怪異」福岡展事務局(西日本新聞イベントサービス内)
      TEL:092-711-5491(平日 9:30-17:30)
後  援  福岡市教育委員会、公益財団法人福岡市文化芸術振興財団、西日本鉄道
主  催  福岡市博物館、国立民族学博物館、公益財団法人千里文化財団、TVQ九州放送、西日本新聞社、西日本新聞イベントサービス
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この世のキワにいる、かもしれない ………………
世界の人々は常識や慣習から逸脱した「異」なるものを、どのように認識し、説明し、描いてきたのでしょうか。
本展は、人魚や龍、河童など、想像界の生きものの多様性について、絵画や書籍、祭具などをとおして紹介し、人間の想像と創造の力の源泉を探ります。
奇妙で怪しい、不気味だけどかわいい、世界の霊獣・幻獣・怪獣が大集合 !

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 福岡市立博物館

【展覧会】目黒区美術館|コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に|’23年2月18日-3月26日

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目黒区美術館
コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に
会  期  2023年2月18日[土]- 3月26日[日]
休  館  日  月曜日
時  間  10:00 - 18:00(入館は 17:30 まで)
観  覧  料  一 般 ¥700、大高生・65歳以上 ¥550、中学生以下 無料
主  催  公益財団法人 目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
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目黒区美術館は 2022年11月に開館35周年を迎えました。これを記念し、2022年度は 4月に「 東京の猫たち〈東京・区立美術館ネットワーク連携事業〉」、7月に「美術館はおもちゃ箱・道具箱〈開館35 周年記念展〉」を開催し、10月には〈コレクション解体新書〉と冠した所蔵作品展「フジタが目黒にやって来た」で、35年にわたる作品収集のあゆみを振り返りました。本展はこれに続く所蔵作品展の第二弾です。

目黒区美術館では、これまで日本の近代から現代に至る美術の流れを俯瞰できる体系的なコレクションを目指して作品収集を行ってきました。明治から昭和戦前期については滞欧米作家の作品を中心に、戦後美術については国際的に活躍した作家たちの作品を主な収集対象としています。そして毎年、さまざまな視点でコレクションを取り上げ、〈所蔵作品展〉という形で紹介してきました。「常設展示室」をもたない当館においては、〈所蔵作品展〉は収蔵品をまとめて公開する数少ない機会であると同時に、企画展と同様に毎回変わる会場レイアウトも見どころのひとつです。

今回は、コレクションの中でも1987年に開館した目黒区美術館の誕生前後の時代に照準を合わせ、1970年代以降の作品を中心に紹介します。宇佐美圭司(1940-2012)、川俣正(1953- )の複数で構成される大型作品のほか、高松次郎(1936-1998)の《写真の写真》、村上友晴(1938- )の平面作品などを展覧します。
現代美術は、現代を生きる私たちが抱える問題や 価値観などを色濃く反映しながら、私たちとともに時を重ね、展開していきます。美術館における展示や活動も、その時代を反映させながら、時を重ね、展開してきました。本展では、当館の誕生と成長の時代を共にした作品を、収集経緯やエピソードをまじえながら紹介します。当館所蔵の現代美術作品から、何かを感じ、思いを巡らすことで、複雑で混迷を極める現代社会において私たちの生きる力になれば幸いです。

※ 入館のための日時指定予約は必要ございません。開館時間内に直接お越しください。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 目黒区美術館 

【展覧会】国立京都近代美術館|展覧会 リュイユ ── フィンランドのテキスタイル:トゥオマス・ソパネン・コレクション|’23年1月28日-4月16日

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国立京都近代美術館
展覧会 リュイユ ── フィンランドのテキスタイル:
トゥオマス・ソパネン・コレクション
会  期  2023年1月28日[土]- 4月16日[日]
開館時間  午前10時 - 午後6時
      * 金曜日は午後8時まで開館(2月3日、2月10日、4月14日を除く)
      * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日
会  場  京都国立近代美術館 4F コレクション・ギャラリー内
観  覧  料  一般:430円、大学生:130円、高校生以下、18歳未満および65歳以上の方は無料*。
      * 心身に障がいのある方と付添者1名は無料*。
      * 入館の際に証明できるものをご提示下さい。
      * 個人、当日、税込価格を表示。各種割引・優待情報は下掲 公式サイト 参照
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「やわらかな色面」を感じさせるリュイユの一番の魅力は、複雑に構成された色彩の表現にあります。ウフラ=ベアタ・シンベリ=アールストロム(1914–1979)は、水彩によるデザイン画をもとに、幾何学的な模様を無数の階調で表現した、リュイユの代表的なデザイナーの一人です。こうした色彩構成は、レーナ=カイサ・ハルメ(b. 1940)の近年の作品のように、ウールのみならず、リネンやヴィスコースなどの異なる質感の素材を用いることで、より複雑な表現へと展開しています。
リュイユは、フィンランドのアイデンティティが表れた織物だと言われます。16世紀にはすでに寝具として用いられていたリュイユの大きな転換点は、1900年パリ万博。画家アクセリ・ガッレン=カッレラ(1865–1931)によってデザインされた《炎》は、フィンランド館を彩り、ロシアからの独立を視野にナショナル・ロマンティシズムの一端を担います。一方、画家のデザインをもとに制作を担ったのは、伝統的な手工芸を保存し活かすことを掲げて1879年に設立されたフィンランド手工芸友の会でした。同会は、デザイナーと優秀な織り手との豊かな関係を築いたほか、家庭用の制作キットを作ることで、趣味の良い生活と、自ら作る喜びを広めていきます。

新たなデザインのリュイユは、時代の変化とともに生み出され、1950年代にはガラスや陶芸と同様に、ミラノ・トリエンナーレで受賞を重ねるなど「フィンランド・デザイン」として国際的な評価を高めました。現在では、作家が自ら手掛ける作品も多く、造形や素材は多様化して表現の幅はより広がりを見せています。リュイユの歴史は、いわば近代以降のテキスタイル・アートの変遷を凝縮した物語なのです。
本展では、フィンランド国立博物館と並び称されるリュイユのコレクションとして著名なトゥオマス・ソパネン・コレクションを日本で初めて紹介します。リュイユの歴史を概観できる重要な作品を厳選し、主に1950年代以降に制作された作品約40点を展観します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 京都国立近代美術館

【展覧会】京都国立近代美術館|開館60周年記念|甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性|’23年2月11日-4月9日

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京都国立近代美術館
開館60周年記念 展覧会
甲斐荘楠音の全貌 ― 絵画、演劇、映画を越境する個性
会  期  2023年2月11日[土・祝]- 4月9日[日]
会  場  京都国立近代美術館
      606-8344 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26−1
開館時間  午前10時 - 午後6時 金曜日は 午後8時まで 開館 * 入館は閉館の30分前まで
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般:1,800円、大学生:1,100円、高校生:600円、中学生以下は 無 料
      * 上掲は当日・個人・税込価格です。割引、優待情報等は下掲詳細をご参照に。
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大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家、甲斐荘楠音(または甲斐庄楠音  1894-1978)。国画創作協会で彼が発表した作品は、美醜を併せ吞んだ人間の生を描いて注目を集めましたが、やがて映画界へ転身し、風俗考証等で活躍したこともあってその画業が充分には顧みられない時期が続いていました。
1997年、京都国立近代美術館で開催された「甲斐庄楠音展」は 彼の画業について再評価を促したといえますが、その際、映画人としての側面については大きく取り上げることができませんでした。今回は、彼が手がけた時代劇衣裳が 太秦 で近年再発見されたことを受け、映画人・演劇人としての側面を含めた  甲斐荘楠音  の全体像をご覧いただきます。

京都近美03※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細をご確認のうえご観覧を。
[ 詳 細 : 京都国立近代美術館 ] 

【展覧会】静岡市美術館|東海道の美 駿河への旅|’23年2月11日-3月26日

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静岡市美術館
東海道の美 駿河への旅
会  期  2023年2月11日[土・祝]- 3月26日[日]
        前 期:2月11日[土・祝]- 3月5日[日]
        後 期:3月7日[火]- 3月26日[日] * 会期中一部展示替えをします
会  場  静岡市美術館
      420-0852 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 Tel.054-273-1515
開館時間  10:00 - 19:00(展示室への入場は 閉館の 30分前 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一般1300円、大高生・70歳以上900円、中学生以下無料
      * 障がい者手帳等をご持参の方 および介助者原則 1名は無料
主  催  静岡市、静岡市美術館、(公財)静岡市文化振興財団、静岡新聞社・静岡放送
* 本展は2020年開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、本会期へ延期となりました。

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慶長六(1601)年、徳川家康は江戸と京都を結ぶ東海道に五十三の宿駅を設置します。古来、東海道の名所は多く絵画化されていましたが、参勤交代や物資輸送などで街道が整備されると、庶民も旅に出るようになり、やがて東海道そのものを主題にした絵画が広く普及していきました。
また、東海道は詩書画を好む駿河の文化人たちと、上方や江戸の絵師たちとの交友も可能にしました。とりわけ江戸時代中期以降、京都の円山応挙一門や、江戸の司馬江漢などによる新しい傾向の絵画は、駿河の人々に歓迎され、街道を通じて人や作品の往来がさかんに行われました。
こうして東海道の中間にある駿河でも江戸と上方双方の文化の影響を受け、多様な表現が展開することになります。
本展では、描かれた東海道と街道をめぐる絵師たちの往来に注目し、東海道が育んだ駿河の美術や文化をご紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を
[ 詳 細 : 静岡市美術館

【展覧会】21_21 DESIGN SIGHT|企画展「The Original」|’23年3月3日-6月25日

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21_21 DESIGN SIGHT
企画展「The Original」
会  期  2023年3月3日[金]- 6月25日[日]
会  場  21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー 1&2
      東京都港区赤坂9-7-6  東京ミッドタウン   ミッドタウン・ガーデン内
休  館  日  火曜日  * 3月21日[火・祝]は開館
開館時間  10:00 - 19:00 (入場は18:30まで)
入  場  料  一 般 1,400円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無 料
主  催  21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
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21_21 DESIGN SIGHTでは、2023年3月3日より企画展「The Original」を開催します。展覧会ディレクターには、デザインジャーナリストの土田貴宏を迎えます。
本展では、世の中に深く影響を与えるデザインを「The Original」と定義し、紹介します。ただし、ここでいう「The Original」は必ずしもものづくりの歴史における「始まり」という意味ではありません。多くのデザイナーを触発するような、根源的な魅力と影響力をそなえ、そのエッセンスが後にまでつながれていくものです。

これまで21_21 DESIGN SIGHTでは、「デザインは生活を楽しく、豊かにし、思考や行動の可能性を広げてくれるものである」という考えに基づき展覧会を開催してきました。生活の中にある多様なデザインは、その歴史の中で影響しあい、時代に求められる形へと展開し続けています。
しかし、生活様式が目まぐるしく変化する現代の社会では、そのデザインのエッセンスを見失いがちであるだけではなく、溢れる情報の中で、それに出会おうとする意欲すらも薄れているかもしれません。

世界の流行や潮流(トレンド)に適応することではなく、目の前にあるデザインの参照点であり、すべての端緒となる「The Original」をたどること。そしてあらためて見つめなおすことは、デザインの時間を超えた文脈と、それらを生み出したデザイナーたちとのつながりをもたらすでしょう。
会場では、デザインの第一線で活躍する3名 — 本展ディレクターの土田貴宏、企画原案の深澤直人と 企画協力の田代かおるによって選ばれた 約140点のプロダクトを展示。家具、食器からテキスタイルや玩具などの「The Original」が並びます。あわせてその魅力を伝える写真やテキスト、選考過程や関係性を説明する資料などを通して、「The Original」の背景にある考え方をあますところなく紹介します。

私たちの日常にあるデザインをつぶさに見ていくと、創造の原点となったものは個人と社会のヴィジョンの交点に生まれてきたとも言えます。それらに「The Original」として再び目を向けることが、未来のデザインを生み出し、思考や行動の可能性を広げることにつながると信じています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 21_21 DESIGN SIGHT   オンラインチケット ArtSticker ]

【展覧会】茨城県天心記念五浦美術館|旅するチバラキ ~ 連 作《水郷めぐり》の全貌 ~|’23年2月10 日-4月23 日

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茨城県天心記念五浦美術館
旅するチバラキ ~連作《水郷めぐり》の全貌~
会  期  2023年(令和5年)2月10 日[金]- 4月23 日[日]
        前 期=2月10 日[金]- 3月19 日[日 * 会期中一部展示替えがあります
        後 期=3月21 日[火・祝]- 4月23 日[日]
休  館  日  月曜日
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入場は 午後4時30分 まで)
会  場  茨城県天心記念五浦美術館 展示室A
      319-1703  茨城県北茨城市大津町椿2083  TEL 0293-46-5311
入  場  料  一 般 320円 / 満70歳以上 160円 / 高大生 210円 / 小中生 150円
      * 身体障害者手帳等提示の方、および付き添いの方(1人まで)は無料
主  催  茨城県天心記念五浦美術館
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大正6年(1917)に4人の日本画家、飛田周山、水上泰生、山内多門、勝田蕉琴によって描かれた連作《水郷めぐり》は、利根川流域から茨城県南部の旅行をもとに生まれた作品です。画家たちは各所で写生し、それぞれ幅六尺(=約180㎝)前後の横長の画面に仕上げました。
本展覧会では、水郷の湿潤な空気を伝えるような、墨の描写を主とした文人画調の連作31図を一堂に公開します。今はもう失なわれてしまった、およそ100年前の利根川流域、茨城県南部の風景を、旅情とともにお楽しみください。

◉ 本展のみどころ
(1)連作《水郷めぐり》は、大正7年の展覧会でまとめて公開され、翌年、小池北風(素康 もとやす)の紀行文とともに、書籍『水郷めぐり』に掲載され出版されました。その後、作品は画家たちの後援者の所蔵となり、以来、まとめて公開された記録がありません。《水郷めぐり》の全貌公開はおよそ100 年ぶりの機会となります。
(2)現在は陸続きとなった浮島や十六島など、大正6年(1917)の利根川流域から水郷周辺の様子を、旅情とともに楽しんでいただく展覧会です。一流の画家たちが描き留めた美しい水辺の情景、のどかな田園風景など、現在失われてしまった自然豊かな茨城と千葉をご覧いただけます。
(3)今回紹介する四作家は、文展、帝展といった国の主催する展覧会で活躍し、実力を認められた画家たちでした。明治10-12 年(1877-79)生まれの同世代で、《水郷めぐり》を描いた当時は38-40 歳。充実した時期の画家達が、楽しみながら筆を競った力作となっています。
(4)戦前に国の主催する展覧会を中心として活躍した画家たちの作品について、個人の注文などに応じた小品は多く残されているものの、大作の現存数は決して多くありません。四作家による連作《水郷めぐり》は文展、帝展の出品作ではありませんが、画家たちの評価につながる貴重な作例といえます。
(5)北茨城出身の飛田周山は、明治36 年(1903)に岡倉天心を五浦に案内し、天心の五浦移住、日本美術院移転の契機をもたらしたことでも知られています。大正12 年(1923)に始まる茨城美術展では、横山大観とともに顧問として審査にあたるなど、茨城の美術振興にも貢献しました。《水郷めぐり》は周山が郷里茨の魅力を紹介した作品としてお楽しみいただけます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 茨城県天心記念五浦美術館 ]

【展覧会】富山県水墨美術館|企画展「対決! くらべて見よう、これとコレ」|’23年2月17日-4月9日

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富山県水墨美術館
企画展「対決! くらべて見よう、これとコレ」
会  期  2023年2月17日[金]- 4月9日[日]
会  場  富山県水墨美術館
930-0887 富山県富山市五福777 TEL 076-431-3719
休  館  日  月曜日、3月22日[水]
開館時間  午前9時30分 - 午後6時(入室は 午後5時30分 まで)
観  覧  料  当日 一 般:300円 / 大学生:150円
      * 小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方は観覧無料。
      * 各種障がい者手帳をお持ちの方は観覧無料
主  催  富山県水墨美術館、富山新聞社、北國新聞社、北日本放送────────────────────
富山県水墨美術館では、開館以来、近代以降の水墨画を中心に日本画や工芸作品など日本美術の優品を収蔵してきました。その数は約700点にのぼります。
本展では「対決!」をテーマとして、当館の収蔵品のなかから特にオススメの作品の魅力を、いつもとは少し違う切り口からご紹介します。

作家たちは、あるときは従来の手法に倣ったり、またあるときは人とは違う表現を求めたりしながら、自分の表現を磨いてきました。
本展ではそのような多様な魅力を、「対決!」というかたちで、楽しく比較・鑑賞します。
‘‘ 龍と虎 ” のように描かれた画題による「対決!」、東西日本画壇の巨匠の「対決!」、あるいは、 “ 金と銀 ” の画材「対決!」などなど…、いくつもの作品のフレッシュな競演を展示室でご覧いただきます。

普段と違う表情から、当館収蔵品の魅力を新たに発見いただけたら幸いです。

◉ 館の概要|富山県水墨美術館 
富山県水墨美術館は、日本の近代以降の水墨画を中心に紹介する美術館として、平成11年に開館しました。館の名称に用いられる「水墨」という言葉は、単に水墨画を指すだけでなく、広く日本の美を表す意味がこめられています。建物は和風の平屋造りとし、庭園や茶室を配して、豊かな自然を感じながら心静かにすごしていただける環境を整えました。常設展示室では、竹内栖鳳や横山大観、菱田春草などの近代を代表する画家や、下保昭、篁牛人、岩﨑巴人などの富山県に縁のある画家の作品を見ることができます。そして展示室1・2では、日本画や工芸など幅広い分野の企画展を開催しています。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 富 山 県  富山県水墨美術館

【イベント】山口県立萩美術館・浦上記念館|浮世絵ウィーク|’23年3月9日-3月12日|終了

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山口県立萩美術館・浦上記念館
浮世絵ウィーク
開催期間  2023年3月9日[木]- 3月12日[日]
開館時間  9:00 - 17:00(入場は 16:30 まで)
休  館  日  会期中無休
観  覧  料  一般300円、学生200円
* 70歳以上と18歳以下の方、および高等学校、中等教育学校、
特別支援学校に在学する生徒は無料
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文化庁 Innovate MUSEUM 事業の助成により、浮世絵版画の技法や浮世絵が育まれた豊かな江戸文化を学ぶ4日間のイベントを開催します。
浮世絵版画のつくり方を学ぶ重ね押しスタンプの体験に加え、摺や髪結の実演、落語や飴細工など江戸時代からの伝統芸能の実演も行います。早春のひととき、浮世絵版画の技法を学びながら、江戸文化を楽しみましょう。

>イベントの一例 紹介<
◆浮世絵の摺実演
内 容:浮世絵の名品を生んだ多色摺木版画の技術を今に伝えるアダチ伝統木版画技術保存財団による摺の実演と解説です。
日 時:3月11日[土]1. 10:30ー12:00  2. 13:00-14:30
出 演:アダチ伝統木版画技術保存財団 摺師 長沼翔太 解説 田﨑雅志
会 場:エントランスホール
※ 事前予約不要

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 山口県立萩美術館・浦上記念館 ]

【展覧会】松坂屋美術館|白洲次郎生誕120周年記念特別展 白洲次郎・白洲正子ー武相荘折々のくらし|’23年3月4日-4月2日

白子展A

松坂屋美術館
白洲次郎生誕120周年記念特別展
白洲次郎・白洲正子ー武相荘折々のくらし
会  期  2023年3月4日[土]- 4月2日[日] * 会期中無休
開館時間  10時 - 18時 * 入館は 閉館30分前 まで
会  場  松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)
      460-8430 名古屋市中区栄三丁目16番1号 TEL 052-251-1111
入  館  料  一 般 1,200円 / 高・大生 900円 / 中学生以下無料(税込)
      * 当日・個人・税込価格を表示。各種優待・割引などは 下掲詳細 を参照
特別協力  旧白洲邸 武相荘   協力  ワクイミュージアム
主  催  松坂屋美術館、朝日新聞社
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英国流のマナーと教養を身につけ、プリンシプルを生涯の信条として第二次世界大戦後、日本の復興に尽力した白洲次郎( 1902-1985)。幼少期から能を通して占典芸能に親しみ、きものや骨董を愛し、随筆家として多彩な活蹴をした白正正子(1910-1998)。お互いに一目惚れして結婚した次郎と正子はパートナーを尊重し、日々を人切に暮らしました。
次郎と正子は吉田茂や小林秀雄、青山二郎など闘時代に活躍した様々な人と交流を重ねていきました、その生き方は現在も多くの人の共感を呼び、影響を与え続けています。

本展では、ふたりが移り住み、生涯暮らした武相荘(東京都町田市)での家族の暮らし方に注川します、自洲次郎の愛用品や洋服、お手製の道具、カントリー・ジェントルマンの志で、戦後日本の復興に奔走した史料と、正子が愛したきものや帯、骨董、アクセサリー、正子の実家・樺山家ゆかりの品々などを紹介。
さらには、随筆家として日本行地を旅し、
鋭い感性で捉えた正子の著作や自筆原稿など、旧白洲邸武相荘の所蔵品を中心に約200点を紹介し、日本文化や四季折々の暮らしでみつかる美しさ、心のあり方をみつけていきます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 松坂屋名古屋店  松坂屋美術館

【展覧会】石川県七尾美術館|没後30周年記念 彫刻家・田中太郎のあゆみ|’23年2月25日-4月23日

七尾美術館

石川県七尾美術館
没後30周年記念-愛しき木々
彫刻家・田中太郎のあゆみ
会  期  2023年2月25日[土]- 4月23日[日]
会  場  石川県七尾美術館
      926-0855 石川県七尾市小丸山台1丁目1  電話: 0767-53-1500
開館時間  午前9時 - 午後5時(入館は 4時30分 まで)
休  館  日  毎週月曜日、3月22日[水]
観  覧  料  一 般 350円、大高生 280円、中学生以下無料
主  催  石川県七尾美術館 公益財団法人七尾美術財団
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田中太郎(1911-92)は、七尾駅前の長谷川等伯像「青雲」などを制作した七尾出身の彫刻家です。はじめ寺院建築の装飾彫刻を学びますが、その後上京して平櫛田中に師事、昭和11年(1936)の院展初入選を皮切りに主に同展で活躍しました。
院展彫塑部解散後は粲々会や太平洋美術会などに活躍の場を移し、80歳で亡くなるまで出品を続けました。その作風は写実を基にした具象作品と不思議な精神性を想わせる抽象作品に大別でき、それぞれに異なる味わいがあります。本展覧会では氏の没後30周年を記念して所蔵品より46点を選抜、その業績を改めて振り返り、彫刻家としての「あゆみ」を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上観覧を。
[ 詳 細 : 石川県七尾美術館

【展覧会】広島県立美術館|特別展 第69回日本伝統工芸展|’23年2月15日-3月5日

伝統工芸展01 工芸展02

広島県立美術館
特別展 第69回日本伝統工芸展
会  期  2023年2月15日[水]- 3月5日[日] 会期中無休
開館時間  9:00 - 17:00 * ※金曜日は19:00まで * 入場は閉館30分前まで
会  場  広島県立美術館 3階企画展示室
      730-0014 広島市中区上幟町2-22 TEL.082-221-6246 FAX.082-223-1444
チケット  一 般 700円、高・大学生 400円、中学生以下 無 料
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人間国宝から新進気鋭の若手まで、現代日本の卓越した技と美を一堂に見られる展覧会。
現代に生きる「伝統」約280点がここに集結!
日本伝統工芸展は、日本の風土の中から生まれた世界に誇る工芸技術を、発展継承させることを目的に、昭和29年に創設されました。伝統的な「わざ」をベースとしながら、今日の生活に合った新たな技術、新たな表現を築き上げることを目標としています。広島展では、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸の各部門から、広島在住作家の入選作8点を含む約280点を展示します。人間国宝(重要無形文化財保持者)から新進気鋭の若手まで、日本を代表する工芸家たちの最新作をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 広島県立美術館 ]

【展覧会】田辺市立美術館|館蔵品展 雑賀清子 ─ 草花によせる|’23年2月4日-3月26日

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田辺市立美術館
館蔵品展 雑賀清子  ──  草花によせる 
開催期間  2023年2月4日[土]- 3月26日[日]
会  場  田辺市立美術館
      646-0015 和歌山県田辺市たきない町24-43
      TEL 0739-24-3770 FAX 0739-24-3771
休  館  日  毎週月曜日、2月24日[金]、3月22日[水]
開館時間  午前10時 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
観  覧  料  260円  * 学生及び18歳未満の方は無料です
主  催  田辺市立美術館

【同時開催】館蔵品展『原勝四郎の植物スケッチ』
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雑賀清子(1933-2017)は和歌山県美浜町に生まれ、女子美術大学の洋画科を卒業後、ベルギーでステンドグラスの制作を学んで帰国しました。帰国後は主に郷里で制作と指導を行っていましたが、1980年代のはじめ頃から、およそ30年間にわたって田辺市中辺路町周辺でのスケッチを重ねてきました。
雑賀がスケッチの対象としたのは自然であり、それも華やかに咲き誇る草木だけではなく、足下の小さな花や雑草がほとんどでした。それらの草花に、雑賀は自分自身の存在を重ね合わせながらスケッチしました。
雑賀のスケッチを通して、当地の自然の魅力を紹介するとともに、雑賀が注目したひたむきに生きる小さな存在と、それが放つ命の美しさをお伝えできればと思います。

併せて、雑賀と同じように、身近な植物の観察を生涯にわたって重ねた、和歌山県 田辺市 出身の近代の洋画家、原勝四郎(1886-1964)のスケッチと、花をモチーフとした、油彩画の小品を紹介します。
【同時開催】館蔵品展『原勝四郎の植物スケッチ』

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 田辺市立美術館 ]

【展覧会】福井市美術館|企画展『浮世絵師 歌川国芳展』|’23年2月18日-3月26日

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福井市美術館
企画展『浮世絵師 歌川国芳展』
会  期  2023年(令和5年)2月18日[土]- 3月26日[日]
会  場  福井市美術館 
      918-8112 福井県福井市下馬3-1111(アートラボふくい)
      電話 0776-33-2990
休  館  日  毎週月曜日(祝休日は開館)。 * 3月22日[水]は開館します。
開館時間  午前9時から午後5時15分(入館は閉館の30分前まで)
       * 初日・2月18日[土]は午前10時から開場。
観  覧  料  一 般 1000円/高校生以上の学生 800円/小学生・中学生 500円
* 学生証を提示
       * 個人、当日、税込価格を表示。各種割引・優待などは下掲 詳細 参照
主  催  福井市美術館
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浮世絵師 歌川国芳歌川国芳(1797-1861)は、葛飾北斎や歌川広重らと同じ江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、奇抜な構図と大胆で機知に富んだ発想の作風から「奇想の浮世絵師」として江戸庶民から大きな支持を得ました。国芳は、15歳で歌川派に入門し、当初は読本の挿絵や役者絵の仕事を細々とこなす長い下積みの時代を送りました。

31歳の時、当時、大人気であった中国の長編小説『水滸伝』を題材にした武者絵「通俗水滸伝豪傑百八人之壱人」で、物語に登場する豪傑たちをダイナミックに表現し大好評となり、この浮世絵はシリーズ化されました。それ以後は、「武者絵の国芳」と呼ばれる人気絵師となり、歴史や物語に登場する英雄や豪傑たちを描き、版元や庶民が求めた役者絵や美人画、人々の生活の様子や風景画など、様々なジャンルの作品を多く遺しました。さらに西洋画の構図や技法を取り入れた作品など、江戸の人々を大いに喜ばせました。
本展では、国芳の代表作である『水滸伝』のシリーズを始め、三枚続の大胆な構図の「相馬の古内裏」や「忠臣蔵」など約160点を展示し、国芳の魅力を紹介します。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細:福井市美術館 アートラボ]