カイラン(芥藍菜、英:Chinese Kale)
空中庭園の春を華やかに彩ったのは、この カイラン だった。カイランは フェンネル(茴香、ウイキョウ)と並んで、それぞれ中ぐらいの鉢植えで、数本が緑の葉をつけていた。ノー学部はときおり、それらを市販の菜っ葉よりちいさいうちに摘んで、サラダや温菜にしていたらしい。
そのうちにカイランの一本だけが急成長して、ちいさいブロッコリーというか、野球のボール大の花芽になった。
「これも食べるのか」と聞いたら、<菜の花>として鑑賞するという。この球が花になるのかと疑問だったが、優に一メートルを超える<菜の花>になって愉しませてくれた。ただし、花の色は白く、種子はちいさく、菜種油は採れそうにない。
大鉢寄せ植え(ラッパ水仙、アネモネ、ムスカリ)
本命のチューリップが咲く前に、大きめの植木鉢にゴシャゴシャと植え込んだ球根類が慌ただしく花をつけている。ことしは水仙の当たり年で、大きな花弁をつけている。赤いアネモネ、薄紫のムスカリは、チューリップに押しのけられる前に、可憐な花をつけた。八重咲きの水仙が咲いたが、水遣りの際に誤って花茎を折ってしまった。かわいそうなので花瓶に入れて鑑賞している。それをこんな風に写真を撮ると、ヘタなインスタグラムのようになるのでいやなのだが、せっかく咲いた水仙を記録した。
モッコウバラ
カイランが盛りをすぎたとき、たわわに淡い黄色の花をつけたのが モッコウバラ 。中国原産でバラ科の仲間とされるが、蔓にトゲがなく、香りもまろやかである。
鉢がちいさいのに、直射日光をもとめて茎が長く成長した。したがっていまは空中花壇を脱出して、文字どおり空中に浮遊しているので、拙い写真紹介となった。