フライヤー使用図版:重要文化財 足形付土製品 (部分) 新潟県村上市 上山遺跡出土
縄文時代 (後期)・前2000-前1000年 東京国立博物館蔵 撮影:畠山直哉
東京国立博物館
特別展 内藤礼 生まれておいで 生きておいで
会 期 2024年6月25日[火]- 9月23日[月・休]
会 場 東京国立博物館 平成館企画展示室、本館特別5室、本館1階ラウンジ
〠 110-8712 東京都台東区上野公園13-9(上野公園)
お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間 9時30分 - 17時00分 * 最終入場は閉館の30分前まで
休 館 日 月曜日、7月16日[火]、8月13日[火]、9月17日[火]
* ただし 7月15日[月]、8月12日[月・休]、9月16日[月]、9月23日[月]は開館。
また、8月13日[火]は総合文化展は開館。
観覧料金 本展は事前予約不要です。
一 般 1,500円(一般前売 1,400円)、大学生 1,000円(大学生前売 800円)
* 高校生以下、障がい者とその介護者一名は無料。入館の際に要証明。
* 混雑時は入場をお待ちいただく可能性がございます。
* 本券で、会期中観覧日当日1回に限り、総合文化展もご覧になれます。
特別協力 エルメス財団
主 催 東京国立博物館
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太陽が形づくる光と影、地が生成する水や石、大気が織りなす風や雨。美術家・内藤礼は、私たちの傍らにある自然の諸要素と日常のささやかな事物を受け止めることで、私たちが日々見過ごしがちな 世界の片隅に宿る情景、知覚しがたい密やかな現象を見つめ、「根源的な生の光景」を出現させてきました。精緻に構想されるその作品の世界は、その場を訪れる人をそれぞれの沈潜にいざないます。
本展は、150年の歴史を持つ東京国立博物館の収蔵品、その建築空間と内藤との出会いからはじまりました。1万数千年という時を超え、内藤は縄文時代の土製品に自らの創造と重なる人間のこころを見出しました。それは、自然・命への畏れと祈りから生まれたものであり、作家はそこに「生の内と外を貫く慈悲」を感じたといいます。生の求めに迫られてつくりだされた一つ一つの土製品は、人間本来の姿を私たちに伝えるようです。会期中、自然光に照らし出される展示室では、かつて太陽とともにあった生と死を、人と動植物、人と自然のあわいに起こる親密な協和を、そっと浮かび上がらせます。
色彩に生を、風景に物語を、光に祈りを見出す内藤の作品は、縷々として尽きることなく私たちの世界を満たしてきた、遥か遠い時代から続く創造の営みを想起させます。そこには、人間が繰り返してきた「つくる」ということ、今につながる「生きる」ということへの希求が垣間見られます。
時空を超えた交感がなされる会場は、空間よりも広く、時間よりも深く、目には見えない存在、耳では聞こえない声の確かさを感じ取る契機となることでしょう。
本展の体験を通して、原始この地上で生きた人々と、現代を生きる私たちに通ずる精神世界、創造の力を感じていただけたら幸いです。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京国立博物館 ]