東京造形大学附属美術館(横山記念マンズー美術館)
造形思考Ⅱ -テキスタイル / 版表現 : 機械と手わざのあいだ-
Creative Thinking Ⅱ: Textile/ Print Media: In Between Machine and Hand
会 期 2024年10月9日[水]- 11月21日[木]
休 館 日 日曜、10月22日[火]、11月4日[月・祝]
* ただし10月20日[日]は開館
開館時間 10:00 - 16:30(入館は16:00まで)
会 場 東京造形大学附属美術館(横山記念マンズー美術館)
〠 192-0992 東京都八王子市宇津貫町1556番地
TEL: 042-637-8111(代表)/ FAX: 042-637-8110(代表)
▶ アクセス情報
主 催 東京造形大学附属美術館
入館無料
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「造形思考」は、東京造形大学の卒業生の活躍をグループ展形式で紹介する展覧会です。
本企画では、東京造形大学の10専攻領域の内の2つの領域の卒業生の仕事を取り上げます。2023年に開催した1回目は「造形思考Ⅰ 現在の手ざわり」として、写真専攻領域と絵画専攻領域の卒業生を紹介しました。2回目となる今回は、テキスタイルデザイン専攻領域を卒業した3名のクリエイターと、絵画専攻領域を卒業し、なおかつ版的な表現を志向するアーティスト3名の組み合わせで行います。
東京造形大学のテキスタイルデザイン専攻領域はテキスタイルの基礎である「織り」と「染め」の技術を学ぶことを基本にしています。その上で生産の現場との関わりや、デザインやファッションとしてのあり方など、テキスタイルが社会とどのように関わっていくかを見据えたカリキュラムが組まれています。これにより、地域との連携や日常をつくる空間との関わりを意識した展開を行うクリエイターを多く輩出しています。
東京造形大学の絵画専攻領域は「油彩画」「日本画」のように表現手法で分かれておらず、「絵画」内で自由に選択できるようにしています。したがって「版」も4つに分かれる絵画のコースの1つとなっています。さらに特徴的なのが「版画」ではなく「版」であることです。版画というと紙にリトグラフやシルクスクリーンといった手法で印刷した作品が想起されますが、「版」はより広く、イメージを複製する技術や間接表現と、そこから生まれる思考が反映された作品も含んでいます。
テキスタイルと版画はいずれも道具を用いて制作されてきました。共に、人の手わざと機械との協働によって発展してきた分野であると考えられます。一方、近年のデジタル化の急速な進展によって必ずしも歴史的な知識や技術を持たなくとも、生産やイメージの複製の現場では目的を達成できる時代になってきました。さらにAI技術という新しい「機械」の時代にも踏み込んでいきそうな気配も感じます。そういった現代社会にあって、手わざと機械の関係からはどのような創造性が生まれるのでしょうか。6人の作品を通して、その可能性についてあらためて考えてみたいと思います。
末永史尚(東京造形大学教授)
[出品作家]
市野悠 / 小野栞 / 数見亮平 / 片岡美央 / 谷口典央 / 吉本悠美
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 東京造形大学附属美術館 ]