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【展覧会】静岡県立美術館|企画展 みる誕生 鴻池朋子展|’22年11月3日-’23年1月9日|終了

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静岡県立美術館
企画展 みる誕生 鴻池朋子展
開催期間  2022年11月3日[木・祝]-2023年1月9日[月・祝]
開館時間  10:00 - 17:30(展示室の入室は 17:00 まで)
休  館  日  月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌日休館)
      * 年末年始休館 ’22年12月27日[火]-’23年1月1日[日]。
ただし1月2日[月]と1月9日[月・祝]は開館。

観  覧  料  一  般:1,200円 / 70歳以上:600円 / 大学生以下:無 料
主  催  静岡県立美術館 / 静岡新聞社・静岡放送
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ロダン館の背後に広がる鬱蒼とした裏山へ分け入り、美術館からの《逃走ルート》を探しだすことから、ここ静岡での鴻池朋子の『みる誕生』が始まりました。
鴻池は、あらゆる身近なメディアを用いて、旅をし、地形や季節と共に作品をつくり、一貫して自身の足元から芸術の根源的な問い直しを続けてきました。「みる誕生」とは、生まれたての体になって世界と出会う驚きを表す鴻池の言葉です。
視覚だけではなく、観客は作品を、手で看(み)て、鼻で診(み)て、耳で視(み)て、そして引力や呼吸で観(み)て、眠っていた感覚を目覚めさせます。
今回は、実際に裏山の小径を整備し、美術館という硬直した建築と、疎遠になってしまった自然界に、観客の身体と想像力とで新たな通路を開いていきます。

また一方、国立療養所 菊池恵楓園 絵画クラブ「金陽会」の作品、多くの方々と手芸で綴る《物語るテーブルランナー》という他者の力、人間以外の造形力である《どうぶつの糞》にも加勢してもらい、美術館のコレクションと豊かに対話させます。
これまで芸術が特権的に提示してきた価値観、それによる文化と経済のグローバリズムの構造が、今、地球規模の問題とともに大きな転換期を迎えています。
本展は、前会場の高松市美術館から、そのリレーのバトンを引き継ぎ、この静岡の地でさらに変容を重ねます。芸術は、常に生き延びるために伸縮や宙返りを繰り返し、揺れ動いています。生きていることは、みな、時も光も全て違う。観客さえも、もはや人間だけではないのです。

鴻池朋子 Tomoko Konoike
アニメーション、絵画、絵本、彫刻などから手芸、おとぎ話、歌まで、あらゆる身近なメディアを用い、旅をして地形や季節と共に作品をつくり、一貫して芸術の根源的な問い直しを続けている。主な個展、2015-2017年「根源的暴力」神奈川県民ホールほか2会場(2016年芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館、2020年「ちゅうがえり」アーティゾン美術館(2020年毎日芸術賞受賞) 他。1960年秋田県生まれ。

※混雑が予想される土・日・祝日は予約優先制を実施しています。ご予約は当館ウェブサイトからお願いいたします。予約無しでご来場頂きますと、お待ち頂く場合や、混雑時にはご入場頂けない場合があります。
[ 詳 細 : 静岡県立美術館