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【展覧会】富山県水墨美術館|企画展 生誕150年記念・川合玉堂展|’23年7月14日-9月3日|

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富山県水墨美術館
企画展 生誕150年記念・川合玉堂展
会  期  2023年7月14日[金]- 9月3日[日]
        前期展示:2023年7月14日[金]- 8月6日[日]
        後期展示:2023年8月 8 日[火]- 9月3日[日]
      * 会期中、展示替えをおこないます。
休  館  日  月曜日(ただし7月17日、8月14日は開館)、7月18日[火]は休館
開館時間  午前9時30分 - 午後6時(入室は 午後5時30分 まで)
      * 初日は開会式終了後(11時頃予定)から、ご観覧いただけます。
会場住所  富山県水墨美術館
      930-0887 富山県富山市五福777 TEL. 076-431-3739
観  覧  料  [当日]一般:1,300円 / 大学生:1,000円
      * 前売り、割引、各種優待情報などは下掲公式サイト参照。
主  催  富山県、川合玉堂展実行委員会(富山県水墨美術館、北日本新聞社)
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近代水墨画を語る上で欠くことのできない近代日本画壇の巨匠、川合 玉堂(かわい ぎょくどう 1873-1957)の生誕150年を記念した展覧会です。
川合玉堂は、愛知県一宮市に生まれ、少年期は岐阜で過ごし、その後、京都、東京と転居を重ねる中で、円山四条派や狩野派などの技法を習得しました。さらにそれらを融合して、伝統的な墨の表現、線の表現を、近代日本画の中によみがえらせた独自の画境をひらき、詩情豊かな風景画の名作を数多く残しました。
自然の中に身を置き、風景写生を重視し、そこに暮らす人々に温かいまなざしを注いだ初期から晩年にいたる約40点により、日本の原風景とも呼べるような味わい深い玉堂の絵画の世界をあらためてご紹介いたします。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上、ご観覧を。
[ 詳 細 : 富山県  富山県水墨美術館

【花たより】天候不順、炎暑の夏でした|ここにきて各所から嬉しい花たよりを頂戴しています

《鹿児島会員》──── 「亜麻-フラックス
寒冷地を好むとされている「亜麻-フラックス」は、在京会員はこの夏の猛暑でほとんど全滅をみましたが、南国鹿児島から開花たよりをいただきました。ウ~ン、再度古澤さんから種子をわけていただき、来年こそは …… の思いを強くしました。

亜麻の花 鹿児島会員《埼玉会員》──「おかわかめ
ことしも「おかわかめ」が元気に花をつけたと、埼玉県志木市在住の会員からご報告がありました。南に面したベランダでの栽培だそうですが、ことしも可憐な花をたくさんつけたようです。
独身男性陣は、この夏の酷暑でほとんど壊滅をみたようで話題にしたがりません。

わが空中花壇では元気ですが、もはやベランダ空間から脱出して、すっかり手すりの向こう側にいってしまって写真はとれません。下掲写真は昨年10月のものです。
おかわかめの花 埼玉会員 IMG_1129 IMG_1130DSCN3771《空中花壇》────「トロロアオイ」
吾が空中花壇の女王「トロロアオイ」は、ことしは櫻の季節に花をつけたりして妙なぐあいでしたが、咲くときは咲くんだ ── とばかり10月最終週に次〻と花をつけています。

また一年、この花との早朝の語りあいができなくなります。すこし淋しい「晩夏」です。
DSCN9275 DSCN9288《この巨木が近〻みられなくなるそうです …… 》
明治通り(環状六号線)は来たるオリンピックで主要幹線道路になるそうです。そのために伊勢丹のある新宿三丁目の繁華街をさけ、池袋方向から渋谷方向への車が代々木付近まで直進できるように、世界堂と小社の中間にあるこの街路樹のある中央分離帯が撤去され、左右二車線、歩道付きの道路に改装がはじまっています。
夏は木陰を、冬は風よけになっていたこの巨木は、まもなく切り倒されるようです。
その工事予定表が掲出されてから、アッというまにペットボトルや缶コーヒーの空き缶が放置されるようになりました。深夜の帰宅の折り、さびしい思いでそんな光景をながめています。
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【艸木風信帖】 07 10月上旬「おかわかめ」が開花。どうかこのあいらしい姿を見て欲しい

DSCN3774 DSCN8259-627x470[1]《吾らが おかわかめ は愛称で、正しくはアカザカズラというらしい》
小社に「おかわかめ倶楽部」なるふしぎな会があって、数名の会員が存在している。
おそらくノー学部が気まぐれに、どこかから一鉢の「おかわかめ」を入手して、その挿し芽やムカゴをあちこちに配布したものらしい。{文字壹凜 おかわかめ Summary

吾が「空中庭園」にもすこしだけ植えてみた。はじめは緑のカーテンになることを期待していたが、かなり暴れもののつる性植物で、いつのまにかベランダの手すりに巻きついて繁茂していた。それと水遣りの難しい場所に鉢を移動したので、施肥もままならず、そのまま放っておいた。
九月上旬に東京でかなりの降雹があって、「おかわかめ倶楽部」会員からの被害報告がつづいた。幸い空中庭園での被害は軽微だった。
IMG_7756-627x627[1]ちょうどその頃、いつも莨(艹+良い → タバコ・莨は個人の意見にあらず。辞書にあたっていただきたい。Tabaco ポルトガル語、ひとにより煙草ともしるす)を買いにいく食材店の店頭に、沖縄食材のゴーヤとならんで、「おかわかめ」がパックいっぱいに入って売られていた。葉は肉厚でおおきく、周縁部にいくぶんうねりがある迫力あるものだった。悔しいが、吾が「空中庭園」のそれとは比較にもならない質量感があった。

食材店の店頭からゴーヤとおかわかめが消えてしばらくときが経過した。10月初旬、吾が空中庭園のおかわかめが花をつけた。開花はほとんど期待していなかったのでうれしかった。この花から種子ができるのかを調べようと手許の辞典にあたった。

そもそも「おかわかめ」は近年の愛称らしく、専門的にはアカザカズラ(学名: Anredera cordifolia)とされ、ツルムラサキ科のつる性多年草である。
南アメリカ原産の野菜で、観賞用にも栽培される。 多肉質の葉とムカゴを持ち、ながいつるとなって繁茂する。食用植物としては、生ではとても苦いので、ゆがいておひたしにしたり、味噌汁の具などに供される。このときの食感がぬるぬるとした粘りがあって、海のワカメに似た食感となる。これがして「オカヒジキ」と同様に「おかわかめ」とされたようである。

その栄養価は、葉物野菜の中では高く、葉酸、カルシウム、ビタミンA、ミネラルが豊富とされ、地下茎から葉、茎までのすべてが食用になる。こうした効用があるために近年では薬用植物として注目され、雲南百薬、琉球百薬とも呼ばれている。

「おかわかめ」の花はちいさな花弁ではあるが、淡黄色で房状をなし、ブドウの房のようにどんどん垂れさがってくる。そしてわずかな香りがあって、「紫蘇の花に似ている」と家人はいう。この花が種子となるのかはまだわからないが、ムカゴをドンドンつけるので繁殖には問題はなさそうである。

おもしろいことにグーグルの画像集には「おかわかめ」の画像が相当量紹介されていたが、食材としての葉の紹介や、調理後の写真がおおおく、開花報告は少なかった{グーグル おかわかめ画像集}。
考えてみれば、食用として栽培していれば、開花前に食してしまうことになるし、緑のカーテンのように観賞用としての栽培でも、10月中旬ともなればもはやその役割をおえているためとおもわれた。

つる草で観賞用の花としては春の藤が知られるが、「おかわかめ」は花の観賞用とはされていなかったので、たれもその開花に関心をむけなかったのかもしれない。
したがってモデルさんとしての「おかわかめの花」は写真映えはあまりないが、ここにご報告した次第である。
DSCN3771

【おかわかめ倶楽部】 妙な会が結成されたらしい。活版カレッジ・アッパークラス独身男性中心に食用植物{おかわかめ}の育成をはかる

IMG_7756◯ 2016年10月25日@メール
こんにちは、おかわかめ倶楽部 大石です。
添付の写真は、日吉さんのおかわかめの状況です。もうそろそろ食べられそうですね。
皆さまの{おかわかめ}の生育具合はいかがでしょう?
なお先月の活版カレッジ・アッパークラス月例会の際は、バッカス松尾さん、真田さん、日吉さんには、挿し木の状態の{おかわかめ}をお渡しし、田中さんと千星さんには「ムカゴ」の状態の{おかわかめ}をお渡ししました。部位によっても生育に差があるかもしれません。

◯ 2016年10月27日 バッカス松尾氏携帯メール
げげ、うちのはほとんど育ってないです。。
陽当たりがわるいからかなあ。

◯ 2016年10月27日 大石@メール
私の予想では、バッカス松尾さんより、真田さんの{おかわかめ}が
一番育っていないのではと思います。

なにしろ水を霧吹き程度しか遣っていないそうですから……。
土の渇き具合と生育具合にもよりますが、
この時期なら、毎日コップ1杯程度は水が必要かと思います。
今夜のアッパークラスでもすこし配布するので、
おかわかめ倶楽部のメンバーが増員されます。
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{ 新宿餘談 }
DSCN8259空中花壇園芸家 のやつがれとしてはですね ―― コホン。
{おかわかめ}のようなつる性の植物は、時を見計らって芯芽を摘むこと。さもないと針金のように、ただただ上にのびるだけになる。
適宜芯芽を摘むことによって、脇芽がのびて、枝ぶりがにぎやかになる。

ところで広島市植物公園の島田由紀子氏は、「みんなの趣味の園芸-オカワカメの基本情報」のなかで、{おかわかめ}の原産地は熱帯アメリカや熱帯アジアであって、日本には中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれていて、植え付けの時季は五月前半が好適とされている。
それなのにウチのノー学部育種科は、昨夜10月27日の<活版カレッジ>アッパークラスの月例会で、数名の会員に黒ポットの熱帯植物{おかわかめ}の幼芽をわけていた。どんな教育を受けてきたのか不安になった夜だった。

それにしても、つい先日本欄に[【空中花壇】 花のときから種のときへのうつろい 薬草ともされる{おかわかめ}が時季はずれの緑のカーテン]を紹介したばかりである。ふり返ってみると、その頃のノー学部育種科の挙措が不審であった。園芸家には内緒で、{おかわかめ}の移植に励んでいたらしい。

なによりも2010年10月02日、都下あきる野市五日市町の「ふるさと工房・軍道紙」からわけていただいた種子から育った「トロロアオイ」である。この花を吾が空中花壇の女王として丹精込めて育てていた。
DSCN7556ことしは元気で、いちにちに七-八輪の花をつけることもあった。花は短命で、早朝に開花し、午後にはしぼんでしまう。
だから早朝からノー学部はすかさずベランダに出て、お得意かつ唯一の農器具「小ばさみ」をもって、花弁をチョキチョキ切りとってしまう。それを刻んで、だし汁をかけてムシャムシャと食す。そして、
「おいしいね。おいしいでしょう」と無理をしいる。
園芸家としては、せっかくの花を切られ、内心泣くおもいであるし、怒りにふるえてもいる。
ただ口惜しいことに「トロロアオイ」の花は食しても旨いのは事実である。

《 プラハの園芸家 : カレル・チャペックとは 》DSCN0063DSCN0025DSCN0027DSCN0005チェコのプラハ第10区に「チャペック兄弟通り  BRATŘİ ČAPKŮ」と名づけられた小高い丘への通りがある。そこの頂上部に連棟式の二軒住宅がある。
向かって左が、画家にしてイラストレーターの兄 : ヨゼフ・チャペックの住居で、現在は孫が居住しているという。
向かって右が、ジャーナリストにして戯曲家・作家の弟 : カレル・チャペックの住居跡であるが、こちらは現在は無住でプラハ第10区が買収済みだというが、どちらも非公開の建物であり、庭園である。
この兄弟がここに居住していた頃にのこした一冊の図書、邦題『園芸家の一年』、『園芸家の12ヶ月』がある。
20161027164925_00001イラスト : ヨゼフ・チャペック
チャペック01 20161027164925_00002翻訳書も手軽に入手できる。『園芸家12ヶ月』(カレル・チャペック著、小松太郎訳、中公文庫)、『園芸家の一年』(カレル・チャペック著、飯島 周訳、恒文社)、『園芸家の一年』(カレル・チャペック著、飯島 周訳、平凡社)。どの版も工夫を凝らしており楽しいものだ。

本書のなかでカレル・チャペックは「園芸家・栽培家・農業家」の違いをのべて、みずからを園芸家と規定している。すなわち園芸家とは栽培家や農業家とはことなり、食彩や食材をもとめるのにあらず。
したがって、やつがれも空中花壇の園芸家を自負する身なれば(頼りないけど)、丹精こめて育成した「トロロアオイ」の花を食すなどもってのほか、まさしく外道の行為なのである。

それでもあの「トロロアオイ」の花は新鮮でうまかったなぁ。

【空中花壇】 花のときから種のときへのうつろい 薬草ともされる{おかわかめ}が時季はずれの緑のカーテン

DSCN7556 DSCN8261 DSCN8260 DSCN8259吾が空中花壇の女王「とろろあおい」は、ことしは、年越しのふるい株と、五月連休明けにあわてて播種したもの、二鉢五株が育った。
二鉢ともに9月下旬から10月初旬にかけて花をたくさんつけた。そこでノー学部が勝手に摘んできたトロロアオイの花弁をはじめて食した。感想は無い(怒)。いまは種を懸命に育てている。
けなげに紅白の花をつけ続け、蝶や蜂が戯れていた秋桜・コスモスはさすがに疲れてきた。

吾が空中花壇の園芸家はどこか間抜けで、しばしば草花の種苗購入や播種時季をはずす。
したがって空中花壇では、北海道からは雪だよりもきかれる昨今なのに、ここにきて元気に緑のカーテンをつくっているのが「雲南百薬 おかわかめ」(画像集)である。
晩夏に気紛れに買った黒ポット一鉢から、挿し芽・ムカゴでどんどん殖えている。サラダ・味噌汁での食感は、ぬるぬるしてまさにわかめそのもの。「おかわかめ」とはいいえて妙である。来春はトロロアオイの種子とともに、「おかわかめ」の会員配布が増えそうな勢い。