タグ別アーカイブ: ぢゃむ 杉本昭生

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん 活版小本新作 フランツ・カフカ『あるじの気がかり』

fune[1] IMG_2553[1] IMG_2570[1] IMG_2571[1] IMG_2565[1]活版小本 一筆箋 }
フランツ・カフカ 『あるじの気がかり』。
気になるのは「オドラデク」です。
「オドラデク」は星形の糸巻のように見えます。
だが、それは単に糸巻であるだけではなく、

星形のまんなかから小さな一本の棒が突き出していて、
この小さな棒と直角にもう一本の棒がついています。
……こんなものが時〻家に来るというお話です。
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今回はボール紙のかわりに真鍮板を使いました。
表紙を黒のミラーコートに印刷したら、
顔のべ夕の部分に埃が吸着して取れなくなりました。

指先で触ると印刷が剥がれとうしようもなく
乾くまで一週問ほど放って置きましたが

埃もくっついたままで、気のせいかいまだに湿った感触があり、
こわごわ触っています。

真鍮板に貼る時にも気つかずに触れて、
カフカの顔がずいふん汚れてしまいました。

製本も堅牢ではありませんし、金属の角で怪我などされぬよう、
取扱いにはくれぐれもご注意ください。
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{新宿餘談}活版小本一年ぶりのカフカです。ウ~ン凄い!
文字壹凜 活版小本まとめ

【会員情報】ぢゃむ 杉本昭生さん活版小本 石川啄木『第十八號室』より+悲しき玩具抜粋製作発表 ご尊顔を拝せる{文字壹凜 杉本昭生過去ログ}一挙紹介

sikibuIMG_2521[1] IMG_2513[1] IMG_2515[1]京都市内吉田山のほとり、ちいさな活版印刷機で小型本の製作をつづけるぢゃむ 杉本昭生さん。
今回の製作は、石川啄木の『第十八號室より』です。後半には「悲しき玩具」から、病気と困窮を歌った何首かが掲載されています。

ブログ「活版小本」も意欲的な更新が継続しています。
「活版小本」の特徴のひとつに、ていねいな書体選択、手抜きの無い文字組版があります。
装本や用紙選択だけでなく、すみずみまでこまやかな配慮をこらす姿勢に好感をもちます。
リンク先でぜひとも拡大画面で本文ページをご覧ください。
ぢゃむ 杉本昭生 活版小本

[杉本昭生 一筆箋]
活版小本の三十何冊目は石川啄木の『第十八號室より』です。

お腹が膨らんできた啄木は病院で慢性腹膜炎と診断されます。
しかしその診断をなかなか受け入れられません……。
大きな病気を宣告された時の患者の混乱した気持が文章から伝わってきます。
後半は「悲しき玩具」から病気と困窮を歌った何首かを掲載しました。

本文書体 Oradano mincho を使って不自然にならない作家を考えた時、
啄木と鏡花、藤村ぐらいしか思い浮かばず、
この機会に啄木の作品を一冊作ろうと決めました。
いつも思うことですか、今度こそ丁寧に作ろうと取り組みましたが
そんな気持がまったく空回りしたお粗末な仕上がりです。
次回は気に入った作品なので、もう少しマシなものにしたいと思っています。
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{新宿餘談}
この{活版 à la carte}コーナーとつよい関連性をもって誕生した、縦組みブログ{文字壹凜 もじいちりん}がスタートからちょうど一年を迎えました。
小型本に高度な組版術と書体選択眼を発揮する杉本氏は、このふたつのコーナーにはしばしば登場されています。
今回は過去一年間のログが一望でき、杉本さんの写真も掲載されている{文字壹凜}から、リンク先にて、「ぢゃむ 杉本昭生過去ログ」を一挙ご紹介いたします。

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん、活版小本 夏目漱石『硝子戸の中』を製作・発表

kagawa[1]京都の吉田山のほとり、ちいさな活版印刷機で小型本の製作をつづけるぢゃむ 杉本昭生さん。
今回の製作は、夏目漱石『硝子戸の中』。タイトルは「硝子戸のうち」と読むそうです。
ブログ「活版小本」も意欲的な更新が継続しています。
「活版小本」の特徴のひとつに、ていねいな書体選択があります。
装本や用紙選択だけでなく、すみずみまでこまやかな配慮をこらす姿勢に好感をもちます。
リンク先でぜひとも拡大画面で本文ページをご覧ください。


ぢゃむ 杉本昭生 活版小本

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