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【展覧会】 迷い鳥たち:文字の練習 イ・ギョンス : purintgallerytokyo

プリントギャラリー表 プリントギャラリー裏 迷い鳥たち : 文字の練習
イ・ギョンス  プリントギャラリー展示
2016年12月17日(土)-  2017年1月29日(日)
入場無料

[開廊の曜日と時間]
13 : 30 から 20 : 00    土日祝

15 : 00 から 20 : 00    月金
 火水木 休み

韓国のソウルを拠点に活躍するデザイナー、イ・ギョンス
檀国大学で視覚コミュニケーションを学び、2001年より
アン・サンス率いるアングラフィクスに勤務。2006年にデザイナー、
写真家、編集者と共にデザインスタジオWorkroomを設立
美術館やギャラリーなど文化関連のデザインを数多く手がける傍ら、
タイポグラフィとエディトリアルデザインを教える。
2006年、弘益大学大学院でタイポグラファ、ヘルムート・シュミットに
タイポグラフィを学んだことをきっかけとして、ハングルと
アルファベットの融合、字間や余白について等、タイポグラフィの
細部についての考察を重ねてきた。2016年初頭にソウルの
Gallery Factoryで自身初の個展を開催。

本展では、過去10年の仕事で〈タイポグラフィ上の問題〉が生じた
細部を極端に拡大したポスター “blow-up” 14点を、
クライアント/共同制作者のコメントと共に展示、
併せて歌手の息遣いに着目して歌詞を構成したポスター
“bari abandoned” などを展示する。
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[イ・ギョンス:手技/職人技としてのタイポグラフィ]
2006年に弘益大学で受講したタイポグラフア、ヘルムート・
シュミットの授業に感化され、イ・ギョンスは<手技/職人技としての
タイポグラフィ>を見出す。が、同時にこうも自問する。
<ディスプレイを前にして職人技を唱えることに、果たして意味が
あるのだろうか>。

たとえば活版印刷の時代に職人の技とされた文字を組む過程も、
現在では<ソフトウェアのプログラムがその役目を果たしている>。
そのため、グラフィックデザインと手技という言葉の関係を
云々するのは、もはや<時代錯誤>となった。 しかレイ・ギョンスは
自らの職務について<ソフトウェアに組み込まれた自動調整機能が
私の仕事ではない>として、ほかの誰ひとり気づくことのない
細部の調整であっても<手動と自動調整機能による文字組の違いを
認識する>ことは、グラフィックデザイナーやタイポグラフアに
<備わっているべき能力・職人技>だと考えている。
本展では、そうした問題意識を踏まえ自主的に制作された
タイポグラフィ作品を中心に展示致します。

【 詳細 : print gallery